Intel Core i3-10100Fのファンレス化 純正CPUクーラーとの温度や騒音の比較
PCを自作した経験がある人なら分かると思いますが、PCを自作すると、最終的にファンレスで動かしたいという欲求が生まれてきます。
動作時のファン音が耐えられないくらい煩いといったわけではありませんが、自作したPCのCPU「Intel Core i3-10100F」くらいであれば、ファンレス化できそうな気がしたので、純正のCPUクーラーからファンレス用のものに付け替えてみました。
目次
- 購入したファンレス用CPUクーラー
- ファンレスに換装
- アイドル時の温度比較
- FF15ベンチマーク時の温度比較
- Cinebench R23実行時の温度
- 騒音(dB)の比較
- 最後に
購入したファンレス用CPUクーラー
ファンレスに換装
取り付け方ですが、純正のCPUクーラーを取り外した後、まず、マザーボード裏側に付属の保護シールを貼ります。
CPUクーラーはカバーを取り外しておき、
グリスが塗布済みなので、このまま、マザーボードにネジ止め。
ネジをきつく締めすぎるとマザーボードの基盤が曲がってしまうので、ある程度の遊びを設けて、取り付けています。
CPUクーラーの向きは悩みましたが、溝が横向きになるように取り付けました。
マザーボード側に取り付けたパーツと干渉はしませんが、サイズとしては結構ギリギリ。
ケース(METIS PLUS、Mini-ITX)に取り付け直してみると、高さにはまだまだ余裕があります。
自作PCの詳細については以下の記事を参照してください。
10万円以下で作る小型ゲーミングPC(Core i3-10100F、GeForce GTX 1650)
以下、CPUクーラー換装後のCPU温度や騒音の比較になります。
アイドル時の温度比較
ファンレスに換装する前と後のアイドル時の温度の比較。
純正クーラー | ファンレス | |
---|---|---|
CPU温度 | 30 ℃ | 27 ℃ |
M/B温度 | 33 ℃ | 32 ℃ |
GPU温度 | 28 ℃ | 28 ℃ |
※室温は20℃前後で計測
アイドル時では、そこまで発熱しないため、ヒートシンクが大きいファンレスの方が温度は低くなっています。
FF15ベンチマーク時の温度比較
ファンレスに換装する前と後のFF15ベンチマーク実施中の温度の比較。
純正クーラー | ファンレス | |
---|---|---|
CPU温度 | 56 ℃ | 48 ℃ |
M/B温度 | 40 ℃ | 40 ℃ |
GPU温度 | 58 ℃ | 58 ℃ |
意外でしたが、ゲームで使用する程度のCPU使用率(50%前後)では、純正のCPUクーラーよりもファンレスの方が温度が低くなっています。
Cinebench R23実行時の温度
ファンレス後にCPUに負荷のかかるベンチマーク「Cinebench R23」を実行した際の温度。
マルチコア | シングルコア | |
---|---|---|
CPU温度 | 96 ℃ | 61 ℃ |
M/B温度 | 37 ℃ | 35 ℃ |
今回の場合、マルチコアテストを5分以上実施するとCPUの温度が90度を超えました。途中、100℃を超えそうだったので、ケースファンをフル回転させて、なんとか完走したというレベルになります。
シングルコアの温度は問題ないレベル。
騒音(dB)の比較
ファンレスに換装する前と後で騒音(dB)の変化についても確認してみました。
純正クーラー | ファンレス | |
---|---|---|
アイドル時 | 約 28 dB | 約 26 dB |
FF15ベンチマーク実施中 | 約 33 dB | 約 32 dB |
※スマートフォン用のアプリで、ケースから30cmほど離れた地点を計測
騒音については、元々、そこまで煩くなかったので、気持ち和らいだかな、という印象。
ゲーム中はビデオカードのファンの回転数が上がるので、そこまでの変化はありません。
最後に
CPUをファンレスにしてみた結果ですが、意外と頑張っている、というのが素直な感想で、インターネットで検索したり、ゲーム程度の使用であれば、ファンレスで十分です。
CPUに負荷がかかる処理を長時間行うにはエアフローやケースファンの回転数を見直す必要がありますが、試してみる前は通常使用ですら危ういと思っていたので、個人的には満足できる結果でした。
今のところ、高負荷の処理を行う予定はないので、このまま、ファンレスで利用したいと思います。