新型MacBook Air(2020、13インチ)VS 旧型MacBook Air(2012、11インチ)
新型MacBook Air(2020、13インチ)が欲しくなったので、手持ちの旧型MacBook Air(2012、11インチ)と比較して、8年前と比べてどれだけ進化したかの実感を得て、自分自身の購買意欲をあおってみようと思います。
目次
- スペック比較
- キーボード(シザー、バタフライ)について
- ベンチマーク
- Node.jsのビルド速度比較
- まとめ
スペック比較
まずは2つのマシンのスペック比較。
新型のMacBook Air(2020)は購入対象であるCore i3の標準モデルを比較の対象とします。
MacBook Air(2020) | MacBook Air(2012) | |
---|---|---|
CPU | Core i3(2コア、1.1~3.2GHz) | Core i5-3317U(2コア、1.7~2.6GHz) |
メモリ | 8GB(3,733MHz、LPDDR4X) | 4GB(1,600MHz、DDR3L) |
ストレージ | 256GB PCIeベースSSD | 128GB |
ディスプレイ | 13インチ(2,560 x 1,600) | 11インチ(1,366 x 768) |
グラフィック | Intel Iris Plus Graphics | Intel HD Graphics 4000 |
Wi-Fi | IEEE 802.11a/b/g/n | IEEE 802.11a/b/g |
Bluetooth | 5.0 | 4.0 |
重量 | 1.29kg | 1.08kg |
その他 | Touch ID(指紋認証) |
8年も経つとスペックの違いを見ただけで購買意欲が刺激されますね。
メモリ、ストレージは容量がそれぞれ2倍で、読み込み速度は少なく見積もって2倍以上。ディスプレイはRetinaディスプレイ搭載で解像度で言えば4倍。さらに指紋認証も搭載されています。
13インチ(2020)と11インチ(2012)の比較なので、手持ちの旧型マシンの方が重量は軽いですが、それ以外についてはどれもワンランク以上の進化を果たしているのが見て取れます。
キーボード(シザー、バタフライ)について
新型のMacBook Air(2020)ではシザー方式のキーボード採用でそれが話題になっていました。これまでよりも打ちやすくなったのかな、と思いましたが、それはどうやら2015~2019年モデルに採用されたバタフライ式のキーボードに比べて、ということみたいです。
シザーというのが聞き慣れなかったのですが、どうやらパンタグラフと呼ばれているものがこれに該当する模様。
つまり手持ちの旧型MacBook Air(2012、11インチ)については、同じシザー方式のキーボードとなるため、改良はされているでしょうが、そこまでの違いはないものと思います。
購入後、3~4年くらいでスペースキーの反応が悪くなったので、このシザー方式のキーボードにあまりいいイメージは持っていませんでしたが、よくよく考えたら3年も故障せずに使えたのであれば、いい方かもしれません。
ベンチマーク
続いてはベンチマークの比較。
新型MacBook Air(2020)はもちろん所持していませんが、少しずつベンチマーク結果の記事が出てきているので、それと比較してみたいと思います。
これは人気になるでしょう! 新型「MacBook Air」は使いやすくて速くて安い - 価格.comマガジン
Core i3モデルのベンチマークがちょうど上記の記事で掲載されているので、新型MacBook Air(2020、Core i3)のベンチ結果はそちらから拝借させて頂きます。
使用するベンチマークソフトは記事と合わせてGeekbench4を使用。比較用としてついでに我が家のWindowsマシン(Lenovo S340、Ryzen 5 3500U)の結果も合わせて掲載しておきます。
まずはCPUの結果から。
◆CPU - Single-Core
◆CPU - Multi-Core
続いてはComputerの結果。Trial版なのでOpenCLの結果のみ。
◆Computer - OpenCL
CPUのスコアはシングルもマルチもどちらも約2倍。Computer(GPU)スコアに至っては4倍以上となっています。CPUはまだしもグラフィックの向上が素晴らしいですね。
合わせて比較している「Ryzen 5 3500U」のマルチスコアが高いのはこのCPUだけ4コアだからです。
Node.jsのビルド速度比較
スペックとベンチマークの比較ではともに『買い』のシグナルが発せられましたが、実際の用途でも比較しておきたいところ。わざわざMacBook Airを買ってインターネットで調べものをするだけでは宝の持ち腐れで、その程度の用途であればChromeBookで十分です。
そういったわけで自宅で使用する場合、開発マシンとして利用することになるので、最近作成した『Nuxt.js × Firebase』のプロジェクトを使って、ビルドにかかる時間を比較してみたい思います。
これについては新型MacBook Air(2020)のスコアはないので、WindowsマシンのLenovo S340(Ryzen 5 3500U)との比較のみになります。
結果は以下の通り。
MacBook Air(2012) | S340(Ryzen 5 3500U) | |
---|---|---|
yarn dev | 6.2秒 | 5.7秒 |
yarn generate | 27.8秒 | 23.0秒 |
んー、あれ...
Ryzen搭載マシンに負けてはいますが、意外と頑張っていますね、旧型のMacBook Air(2012)。
正直、もうちょっとスコアに差がつくというか、ビルドに時間がかかるものと思っていました。Windowsマシンと比べたのがよくなかったのかもしれず、新型のMacBook Air(2020)であれば、もっと差が付いた可能性があります。ただ、ちょっと材料が足りないのでどう読み取ればいいのか図りかねますね。
まとめ
スペックの比較では買う要素しかなく、ベンチマークの比較でその肉付けがされて買うしか選択肢がない感じになりましたが、実際の用途で確認したら、そこまで必要じゃないかも...と思えてきました。
これがMacOS搭載PCの最初の一台であれば文句なしに買ってもいいと思います。
しかし、手持ちのマシンがある場合はそうとも言えず、今回は新型MacBook Airを購入するふんぎりを付けるために調査したわけですが、結果として、8年前の旧型MacBook Air(2012)が予想よりも使えるレベルということが分かってしまいました。
メインPCとして利用するのであれば購入するという選択肢もありますが、その場合は、Core i3のモデルだとちょっとスペック不足なので、カスタマイズでお金が余計にかかってしまいます。
ではセカンドPCとして考えた場合、今回調査した限りでは、現在のMacBook Air(2012、11インチ)で問題ないレベルなので、正直、このままでいい気がしてきました。
もちろん新しいものは好きなので買い替えたい気持ちもあるのですが、よくよく考えるとセカンドPCに10万円はちょっともったいないですね。
もう少し経てば、Ryzen 4000系のCPUが搭載されたWindowsマシンが発売されると思うので、そちらとも比較してから購入するかどうかを再検討したいと思います。