DTIのレンタルサーバ「ServersMan@VPS」を数年間利用してみた感想と最終的に解約した理由
これまでVPSタイプのレンタルサーバを複数契約していましたが、DTIで契約していたServersMan@VPSが不要になったので解約することにしました。
およそ数年間に渡って私の勉強用の環境として活躍してきたので、色々な残骸がサーバ内に残ってしまっていましたが、最近は利用することが減少し、月々500円程度の出費でしたが、使わないのに払い続けるのはさすがにもったいなかったので、必要なモノだけ抜き取って、僅かに稼働していたWebサイトなどはこれを機に閉鎖することにしました。
せっかくなので、これまでに利用してきた感想と思い出、それに解約する理由の詳細について記しておきます。
目次
- ServersMan@VPSを数年間利用してみた感想と思い出
- 解約する理由
- 最後に
ServersMan@VPSを数年間利用してみた感想と思い出
まず、私が契約していたServersMan@VPSのプランは「Entry」です。
EntryプランのスペックはCPU「1コア」、メモリ「1GB」、ストレージ「HDD 50GB」といった内容になります。
で、数年間利用してみた率直な感想ですが、個人のブログやちょっとしたサンプルのサイトを作成して動かす分には、まったく問題なく、Entryプランのスペックで十分でした。
初めて借りたレンタルサーバだったので、Webサーバを運用し始めた時は分からないことだらけで、リクエストに対するレスポンスが遅いと思った時は、最初はサーバのスペックのせいかと思いましたが、よくよく調査すると、私の設定がマズかったことがほとんど。
そして、自分でサーバを運用することで知ったのは、外部からセキュリティホールを狙ったアクセスがかなり多かったことで、とくにWordPressやphpMyAdminを狙ったアクセスが非常に多いことを知りました。
不幸にもちょっと試しにWordPressを入れてみて、その後使わずにそのままにしていたら、いつの間にか外部からの攻撃でウイルスに感染していて、気がついた時はまさか...といった感じでかなり焦り、その後、無事に駆除することはできましたが、この時ほど、セキュリティの重大さを痛感したことはありません。
それ以前もセキュリティについては意識しているつもりでしたが、やはり何事も実際にやってみるのとそうでないのでは違います。プライベートでもなんでもいいので、自分でサーバを運用することで得られる経験値はかなり多く、また、最低でもプライベートで運用した経験がないと、仕事で初めてサーバを運用をするのはセキュリティ的にかなり危険です。
つまるところ、私にセキュリティの大切さを教えてくれたのが、ServersMan@VPSでした。
解約する理由
そんな色んな思い出が詰まったレンタルサーバを解約するのは心苦しいのですが、正直、契約した当時はお得感のあった価格も、今ではもっといいスペックのサーバがServersMan@VPSよりも安く提供されていることが少なくなく、勉強用に使っていたこともあってか、色んな残骸が散らばっていて、サーバを初期化するか解約するか悩んだ結果、解約という決断をしました。
スペックについては、今であればやはりSSDですが、ServersMan@VPSは残念ながらHDDタイプのプランしか用意されていません。
他のVPSタイプのレンタルサーバ含めて、SSDとHDDのプランの大きな違いはそのストレージの容量。SSDの場合、500円前後の価格ならだいたい10GB~20GBといった容量で、HDDの場合は同じ価格で50GBはあります。ただ、実際にWebサーバーを運用してみて分かったのは、サーバのストレージに50GBもいらない、といったことでした。
もちろん使い方によるのですが、私の場合、ブログやちょっとしたサンプルサイトを運用しているだけなので、現状、ストレージは5GBもあれば十分で、ストレージの容量がそこまで必要でないなら、SSDにしてデータへのアクセスを早くした方がいいに決まっています。
現在、ServersMan@VPSではEntryプランよりも安いPetitプランがあり、ストレージの容量が5GBとなっているので、じゃあ、こちらのプランでいいのか、というと、さすがにメモリ256MBは厳しいです。メモリはせめて512MB。余裕をもって1GBというのが、個人のブログサイト(公開しているページは静的なHTML、裏でASP.NET Coreで作成した動的サイト)を運営している私の感覚です。
おそらく私の場合、WordPressなどのCMSは使っておらず、自分で作成した管理サイトを使っているため(一般的なCMSと比べると機能的にはかなり不足している)、そこまでのストレージ容量が必要ないのだと思います。
最後に
そんなわけで、私の場合、SSDタイプのVPSにした方が良かったので、ServersMan@VPSを解約することにしましたが、ストレージの容量がそこそこ必要というのあれば、ワンコインで始められるServersMan@VPSは選択肢としてまだまだありです。
勉強用に利用するならAWSの方がいいとは思いますが、システムエンジニアやプログラマーならそういった自分専用のサーバの1台や2台は持っていると、ちょっと試しに動かしたり、設定したり、といったことができるので、いいと思います。