回転寿司は回転しないのが正解！？ 回転寿司風の実際には回転しない寿司屋に行ったら回転することの虚しさを知りました

回転寿司は多くの人が好きだと思いますが、先日、回転寿司風の店内の雰囲気なのに、実際には回転しない寿司屋である「元気寿司」を訪問した際、意外と居心地が良くて、寿司も美味しく、寿司ネタが回転する必要が全くないと感じてしまいました。

スシローやかっぱ寿司、それにくら寿司やはま寿司など、実際に寿司が回転する寿司屋は多くの人がそうであるように私も好きで時々訪れては回る寿司を堪能していましたが、もしかしたら、回転する寿司を眺めて食べたい寿司ネタを連想する、そんな時代の終わりは意外と近いのかもしれません。

個人的に回転寿司で気に入っているのは、寿司を握っている職人を気にせずに、自分が好きなものを好きなタイミングで食べることができる、ことだと思っています。

通常の回らない寿司屋では寿司を握ってくれる職人さんと対面しながら、自分の食べたい寿司を注文すると思いますが、それだと、職人さんが忙しそうだとか、他の人が注文しているだとか、そういったことを気にしながら食べなければならず、私の場合は、声が小さいこともあって、「すいません」と言っても気づいてもらえないことがあったりして、そういった場合、どうしても居心地が悪くなります。

さらには、自分で食べたいものを声を出して注文するということは、他のお客さんにもそれが伝わるということで、例えば、いい大人がツナコーンやカリフォルニアロールを注文するのは、どうしても気が引けてしまいます。

だからこそ、そういったことを気にしなくていい回転寿司は気軽で訪れやすく、多くの人に受け入れられたのだと思います。

では、店内は回転寿司風だけど、実際には寿司ネタが回らない寿司屋のなにが良いのか、というと、基本的には回転寿司と同じで、他の人を気にせず、自分のペースで自分の食べたいものが食べられるところが、良いところだと思います。

では何が違うのかというと、回転寿司屋との違いは寿司が回転してるかどうかという点で、大きな違いは本当にそれくらいです。

ただ、先日、私が訪れた回転寿司風の寿司屋「元気寿司」では、タブレットで注文した商品を運んでくれる運搬用のレールが通常はあっても1レーンのところ、寿司が回転しない分、そのスペースにレーンが3つ用意されていて、それがフル稼働していました。

3レーンもあるので、配達待ちで混雑することもなく、ものの数分で私が注文した以下の商品がすべて揃いました。

味も美味しく、久しぶりに寿司屋で満足のいく食事ができました。

不思議だったのは、回転寿司との違いはそこまでないのに、なぜか、元気寿司で食べた寿司の方が満足度が上だったことです。

その要因は厳密には分かりませんが、目の前を寿司が回っていてついつい手に取って食べ過ぎてしまったりすることがないことや、回ることで廃棄されてしまう寿司や人件費の削減によって生じた金額で、寿司ネタが豪華になっていたりする、なんてものがあるのかな、と個人的には思ったりしています。

また、よくよく考えてみると、最近は回転寿司屋に訪れても回っている寿司に慣れてしまったのか、その光景に心を奪われることが少なくなってきていました。

子供がいる家庭で、家族で行くなら回転寿司もいいかもしれませんが、いい大人が1人で行くなら、寿司が回転している必要はまったくありません。今の時代、タブレットに表示されている寿司ネタを見ながら、食べたいものを注文することができるので、回っている寿司を見て「これを食べよう」って気にはならないですよね。

それが分かっているのか、私がランチで食べに行った元気寿司では、一人でも訪れやすい雰囲気と店内のレイアウトで、お客一人一人にタブレットが用意されており、会計も店員が皿の枚数を数えて金額を算出するのではなく、注文した商品からタブレットで会計することができて、万が一、注文した商品が届いていなかった時でも、タブレットの操作で店員を呼ぶことができたりするので、タブレットさえあれば、後は落ち着いて食事ができる、お一人様には大変ありがたいシステムとなっていました。

少子化で子供は減っているけど、その分、お一人様が増えている現代では、この寿司屋のスタイルが時代に合っているように感じます。

回転する寿司屋が正解なのか、回転寿司風の回らない寿司屋が正解なのか、その答えはすぐには出ないと思いますが、とりあえず、もう何度か回転寿司風の回らない寿司屋である「元気寿司」でランチを楽しみたいと思います。

最近、なにげに茶碗蒸しが好きになってきたんですよね。

元気寿司の茶碗蒸しは具だくさんで美味しかったので、オススメですよ！！