2019.3.8

ラトックシステムのスマート家電コントーラがIFTTTに対応したそうなので実際に試してみました

最近、ラトックシステムのスマート家電コントローラがIFTTTに対応したという記事を見かけて、いつか試してみたいと思っていたところ、ちょうど時間ができたので実際にやってみました。

使用するスマート家電コントローラは以前の記事で紹介した「RS-WFIREX3」です。

目次

  • IFTTT対応でできるようになったこと
  • スマート家電コントローラ側の設定
  • IFTTTとの連携
  • 提供されているアプレット
  • 自分でアプレットを作成
  • IFTTTを利用してみた感想
  • 最後に

IFTTT対応でできるようになったこと

そもそもIFTTTというサービスをこれまで使ったことがなかったので、よく分かっていなかったのですが、どうやら、自宅に設置したデバイスがIFTTTに対応していたら、IFTTTで提供されているサービスと組み合わせて、色々なパターンのアプレットを作成できるようです。

どういったアプレットを作成できるのかというと、例えば、部屋の温度が規定の値を下回ったらエアコンの暖房をつけたり、指定した時間に照明を点灯または消灯したり、といったことです。

IFTTTに対応したデバイスが複数あれば、それを組み合わせて使うこともでき、今回試す家電コントローラの「RS-WFIREX3」で温度を計測して、別のIFTTTに対応した製品に指令を出すといったことも可能です。

詳しくはIFTTTの公式サイトで提供されているサービスを検索できるので、確認してみください。サイトは日本語ではありませんが、なんとなく何が書かれているか分かると思います。

Discover IFTTT and Applets - IFTTT

以下、実際にIFTTTを利用してスマート家電コントローラを操作してみた内容になります。

スマート家電コントローラ側の設定

IFTTTでアプレットを作成する前に、まずはスマート家電コントローラ側の設定を済ませます。

スマートフォンのアプリを起動して右上の設定から一覧を表示すると、その中に『IFTTTの設定』があるので、これを選択します。

表示されていない場合は、アプリの更新や家電コントローラのファームウェアを確認してください。

IFTTTの設定を押すとログイン画面が表示されるので、家電コントローラで利用するメールアドレスとパスワードを入力して、ログインします。

ログインすると以下の画面が表示されます。

右上の追加ボタン「+」を押し、表示された家電の一覧から、IFTTTで利用する家電を選択します。

選択したら最後に登録ボタンを押して完了。

今のところ、家電は「照明」と「エアコン」しか選択できないようですが、今後、増えていくものと思われます(...多分)。

詳しくは、設定一覧に「Webマニュアル」があり、そちらにIFTTTとの連携について載っているので、そちらを確認してください。

Webマニュアルの一部。

続いてIFTTTと連携してアプレットを作成します。

IFTTTとの連携

IFTTTのアプレット作成はスマートフォンアプリまたはWebのどちらからでも可能です。

今回はとりあえずWebから行ってみました。

まず、IFTTTの公式サイトへ行って、ログインします。

GoogleまたはFacebookのアカウントがあれば、そちらでログインできますが、スマート家電コントローラ側で登録したアカウントはあとで別で設定するので、それとは別のものでもいいと思います。

ログイン後、IFTTTに対応したデバイスやサービスが表示されるので自分に関係ありそうなものにチェックを入れておきましょう。ざっと見渡すと、どういったサービスが利用できるのかなんとなく分かります。

続いて、表示された画面でおすすめのアプレットなどが表示されますが、今回利用するラトックのスマート家電コントローラは出てこないので検索します。

ラトックが提供しているもの『RATOC Remocon』で登録されているので、検索ボックスに「ratoc」と入力すれば目的のものが見つかると思います。

今回は試験的に行うので、とりあえず『センサー情報をスプレッドシートへ記録』を選択して進めます。

利用するアプレットを選択すると詳細画面が表示されるので、『Turn on』を押します。

すると連携に必要なメールアドレスとパスワードの入力を促さるので、スマート家電コントローラ側で登録したものと同じものを登録します。

続いて、センサー情報をスプレッドシートに記録するための情報を設定します。

設定可能なのは、家電コントローラのリモコンと、スプレッドシートのフォルダとファイル名くらいです。なお作成されるスプレッドシートはGoogleドライブ上に保存されます。

設定後に『Save』を押すと、保存するGoogleドライブのアカウント登録画面が表示されるので、保存したいアカウントのメールアドレスとパスワードを設定します(IFTTTにログインしたアカウントやスマート家電コントローラに登録したアカウントでなくてもOK。あくまで作成したスプレッドシートを保存するアカウント)。

結果、IFTTTの利用が初めてだったので上手く行くかどうか不安でしたが、意外とすんなりスプレッドシートが作成されました。

スプレッドシートに記録される内容は日付、時刻、温度、湿度、照度の情報。

個人が自宅で利用する場合は不要の機能だと思いますが、なかなか面白いですね。

提供されているアプレット

ラトックシステムから提供されている作成済みのアプレットは以下のものになります。

  • 設定温度(℃)より寒くなったら暖房オン
  • 設定温度(℃)より暑くなったらエアコン停止
  • 設定温度(℃)より寒くなったらLINEに通知
  • 設定温度より寒くなったらメール通知
  • 設定温度(℃)より暑くなったら冷房オン
  • 設定温度(℃)より寒くなったらエアコン停止
  • 設定温度(℃)より暑くなったらLINEに通知
  • 設定温度より暑くなったらメール通知
  • 自宅到着前にエアコンをオン
  • 基準湿度(%)より高いとエアコンを運転
  • 暗くなったら照明オン
  • センサー情報をスプレッドシートへ記録
  • センサー情報をメールする

この中から選択してもいいですが、欲しいものがなければ自分で作成することも可能です。

というか、IFTTTと連携する最大のメリットはそれで、上記の提供されているアプレットに目的のものがない場合は自分で作成しましょう。

自分でアプレットを作成

そんなわけで自分でアプレットを作成してみます。

とはいえ、私自身もIFTTT初心者なので、簡単なものとして、時刻指定で照明をオンにするアプレットを作りたいと思います。

ちなみにアプレットの作成はスマホアプリから行いました。

アプレットの新規作成は、「My Applets」タブの右上にある「+」をタップすることで作成可能です。

『if this then that』と表示された文字の『this』を選択すると、トリガーとして利用可能なサービスが表示されます。

この中から『Date & Time』を選択。

表示されたトリガーの一覧から今回は『Every day at』を選択して、時刻の指定画面を表示します。

時刻を指定したら、続けて『if this then that』の『that』の設定。実行したいアクションとして『RATOC Remocon』を検索して選択します。

RATOC Remoconのアクションで使えるものは、赤外線コマンド送信、エアコンの運転、照明の点灯・消灯の3つ。この中から照明の点灯・消灯を選択します。

あとは操作に『点灯』を設定してアクションを登録したら完了です。

指定した時刻まで待ってもいいですが、正常に動作するかどうか確かめたいなら、下の『Check now』をタップすれば、すぐさまアクションが実行されます。

なお、作成したアプレットは問題なく実行できました。

アプレットを自分で作成するなんて面倒と思いましたが、サービスを選択してちょっと設定すればいいだけなので、意外と簡単ですね。

作ったアプレットもとりあえず使わない場合は、対象のアプレットを無効(オフ)にすればいいだけなので、使い勝手がいいです。

IFTTTを利用してみた感想

これまでIFTTTというサービスがあるのは知っていましたが、自宅に対応した家電(または家電コントローラ)がなかったので、よくわからないものとして認識していました。

今回、初めて利用してみた感想としては、『意外と使える』というもので、細かい設定をするには色々とサービスを組み合わせたり、アプレットを複数作成して連続で実行したりしないといけなさそうですが、一度登録してしまえば、あとは勝手に動作してくれるので、非常に便利です。

サービスでも仕事でも、やはり一番楽なのは、言わなくても勝手にやってくれる、ということですね。

最後に

そういえば、我が家にいるスマートスピーカー達(Google Home Mini、Echo Dot)に最後に話しかけたのはいつだったか...

まあ、それは気にしないでおくことにして、Google AsistantやAmazon AlexaともIFTTT経由でスマート家電コントローラと連携できるようなので、なにかしらのアプレットを作成して有効活用できたらいいな、と思います。

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