ラトックシステムのスマート家電コントローラ「RS-WFIREX3」でスマートに家電をコントロールできるか試してみました
最近、エアコンのリモコンの効きが悪く、Amazonでエアコン用の汎用リモコンを買おうかどうか悩んでいましたが、どうせならと思い、スマートホーム対応の家電コントローラを購入してみることにしました。
どういったことができるのかあまり調べずに購入したのですが、はたして上手くいったのでしょうか...
目次
- スマート家電コントローラ「RS-WFIREX3」
- 説明書
- アプリインストール、製品本体のWI-Fi設定
- 家電リモコンの設定
- リモコンの設定で気づいたこと
- スマートスピーカーとの連携
スマート家電コントローラ「RS-WFIREX3」
購入したスマート家電コントローラはこちらです。
できることはこんな感じ。
個人的にはリモコンを一つにまとめられて家外から操作可能であれば問題なく、スマートスピーカーからの操作は試しにやってみたい程度の気持ちです。
では、さっそく箱を開けてみましょう。
内容物は、製品本体とUSBケーブル、それにクイックスタートガイドに保証書の4点です。
USBケーブルはケーブルのみでコンセントに直付けできるアダプタは付いていません。最近はUSB対応の製品が増えたためか、同梱でアダプタが付属していないパターンが多いですね。
4ポートのUSB充電器を持っていますが、ちょっとUSBで動作する機器が増えてきたので(Echo DotやGoogle Home Miniなど)、コンセントが埋まらない様にもう一つUSB充電器が欲しくなってきました。
それはさておき、取り出した製品本体ですが、直径6cm程度とかなりコンパクトで軽いです。
USBケーブルは側面に接続できます。
ケーブル接続口横の小さな穴はリセットボタンです。つまようじのような先端がとがったものでしばらく押すと初期化されます。
説明書
アプリインストール、製品本体のWI-Fi設定
スマート家電コントローラはスマホでの操作となるため、専用のアプリをインストールします。
クリックスタートガイドのQRコードを読み取るか、ストアで「スマート家電コントローラ」を検索します。
(※以下、すべてAndroidで操作した画面になります。)
インストール後、アプリを起動すると家電リモコンの追加で製品の選択画面が表示されます。
購入したコントローラ「RS-WFIREX3」を選択し、続いて製品本体をコンセントに接続します。
最初の設定には製品本体とのWi-Fiでの接続が必要になります。ここではカンタンWi-Fi接続を選びます。
ここで注意が必要なのは、家電コントローラ(RS-WFIREX3)は2.4GHz(b/g/n)の無線にしか対応しておらず、私のスマホは5GHzのWi-Fiに接続していたので、以下のようなエラーメッセージが表示されました。(家電コントローラの設定時のみWi-Fiの接続先を合わせないといけません。設定後は5GHzからのWi-Fiからでも操作可能です。)
というわけで、スマホを2.4GHzのWI-Fiに接続しなおして、選択画面でもう一度「カンタン Wi-Fi接続」を選ぶと、接続したWi-Fiの暗号化キーの入力を求められます。
暗号化キーの入力が終わったら、製品本体の電源を入れなおすように指示されます。
電源ボタンがないので、USBケーブルを抜き差ししないといけないので、ちょっと面倒ですね。
電源を入れ直した後、LEDが青色点滅しだしたので、アプリ側で「接続開始」を押します。
結構、簡単にセットアップできそうだな。この時まで、私はそう思っていました。
そうして暢気に1分ほど待って表示されたのは、まさかの接続に失敗したというメッセージ。
さらに設定を途中からやり直すくらいなのかと思ったら、本体をファクトリーリセットして、また最初からやらなければならず、正直に言うと、ちょっと面倒でした。
先ほどの手順を最初からまた行うと、今度はWi-Fiの接続に成功しました。
1回目はなんで失敗したのか、よく分かりませんが、Amazonのレビューを見ると、接続に失敗している事例が結構あるようなので、ルーターとの相性とかそういうのがもしかしたらあるのかもしれないですね。
接続後、すぐにファームウェアの更新確認があるので、もちろん更新しておきます。
ファームウェア更新後、家外の使用を有効にするかどうかの選択がありますが、あとで変更することが可能なので、とりあえずはどちらでもいいと思います。
家電リモコンの設定
ここからようやく家電リモコンの設定です。
まず、追加したい家電製品を選択します。
今回は「照明」を選択すると、プリセット登録されているメーカーの一覧が表示されます。
我が家で使っているのはアイリスオーヤマの「CL8DL-4.0」というモデルでしたが、
続いて表示されたモデル選択では、残念ながら該当のモデルはありませんでした。似たような名前のモデルはあるので、一覧から「CL××DL-ALE、PH、W1」を選択してみます。
すると、選択したプリセットデータが使えるかどうか確認するためのテスト送信画面が表示されました。
テスト送信で問題なく使うことができたなら、「完了」ボタンを押して、家電製品を追加します。
私の場合、今回は完全一致するモデルがありませんでしたが、一部の機能は動作したので、このプリセットデータを保存して、これをベースに動作しなかったり機能自体がなかったボタンを手動でコントローラに学習させて設定したいと思います。
学習は先ほど登録した家電製品を選択して、右上のメニューから「再学習」を選択します。
照明用の学習画面が表示されたら、
続いて、学習したいボタン(またはボタン追加)を押します。
すると、リモコンの赤外線受付待機中になるので、この状態の間に登録したいリモコンのボタンを家電コントローラに向けて押します。
家電コントローラが赤外線を受け付けると、ボタン追加の場合はボタン名の入力ダイアログが表示されます。
ボタンの登録を終えて、学習画面の完了ボタンを押すと、次からは登録したボタンの機能を使うことができるようになります。
最初からプリセットデータがあると簡単ですが、なくても一つ一つボタンを学習させていけばいいので、買ったけど使えない、ということはないと思います。
ただ、プリセットデータがないモデルで、リモコンを紛失したり壊してしまって動かないといった場合は手動学習が行えず、まずは汎用のリモコンを買う必要があるので、事前にプリセットデータがあるモデルなのかどうか確認しておいた方がいいでしょう。
最後に肝心のエアコンのリモコン設定ですが、設置されているエアコンのモデルがNational製と古く、プリセットデータではメーカー選択からしてなかったので、最初から手動で学習させないといけませんでした。
スマートホームに対応した家づくりをする場合、周りの家電もそれに見合った新しいものに買い替えると良さそうですね(なかなか難しいと思いますが)。
なお、家外からのリモコン操作についてですが、数秒のタイムラグはありますが、問題なく行うことができました。
ちゃんと機能したかどうかは家電コントローラと一緒に自宅の監視カメラを購入していたので、それで確認しました。
監視カメラの映像をスマホで確認しながら、家外からリモコン操作で照明がついたり消えたりするのを見ていると、技術はここまで進歩したんだなぁ、という謎の感動を覚えるので、一度やってみることをおすすめします。
リモコンの設定で気づいたこと
エアコンの設定をしていて一つ気づいたことがあります。
我が家に設置されているNational製のエアコンのリモコンは以下のものになりますが、
上記のように、電源のONとOFFが一緒のボタンだった場合、赤外線の信号を受け取った側がONだったらOFFに、逆にOFFだったらONに移行するため、外出時に自宅のエアコンのスイッチを切ったかどうか不安になって、念のためOFFにしておこうという操作ができません。
所持しているオーディオコンポも電源のON/OFFは共通のボタンだったので、今回のことで確認してみると、そのような製品は意外と多いことに気が付きます。
これは実際に使ってみないとなかなか分からない点ですね。
そういったこともあって、家電コントローラ「RS-WFIREX3」には、温度・湿度・照度のセンサーが備わっており、外出先からアプリで現在の状態を確認することができます。
ただ、センサーの情報だけでは不安という方は、宅内に監視カメラを設置して併用するのがいいかと思います。最近は宅内に設置するカメラならそこまで価格が高くなく、カメラを設置することでセキュリティも向上するので、個人的にはオススメの方法です。
スマートスピーカーとの連携
最後にスマートスピーカーとの連携もやってみましたが...正直、使えるレベルではない気がします。
設定すればできることはできるのですが、その設定が分かり難く、非常に難しかったです。
また、さっきは照明ONができたのに次にやったらできなくなっていたり、マニュアル通りに家電コントローラーの設定をしたのにスマートスピーカーに言われた通り「家電コントローラで照明をONにして」と頼んでも、家電コントローラを認識できませんと断られたりと、なかなか上手くはいきませんでした。
設定自体は、家電コントローラ側でログインしてAlexaやGoogleアシスタントとの連携設定を行った後、スマートスピーカー側でもスマートホームの設定を行って、家電コントローラとスマートスピーカーのアカウントを連携して操作する、といった流れになるようです。
さらに連携できる家電製品も限られているようで(照明はできるけど、エアコンはダメとか)、自由に使えるようになるのはまだまだ先のような感じがしました。
一応、設定時の画面は以下の通りです。
スマート家電コントローラ側の設定(Alexa)。
Echo Dot(Alexa)側の設定。(Alexaの場合、スマート家電コントローラのスキルが必要です。)
ついでにGoogle Home Mini(Googleアシスタント)の設定。
スマートスピーカーとの連携は、また別に時間を取って、なにができてなにができないのか調査してみたいですが、個人的にそこまで必要な機能ではないので、やらないかもしれません。