肝機能検査でGOT(AST)とGPT(ALT)が高い場合の原因と対策
このたび、約8年ぶりに健康診断を受けてきました。
会社で正社員として働いている方は毎年健康診断を受診していると思いますが、自営業やフリーランスで働いている方はなんだかんだと理由を付けて、先延ばしにしているのではないでしょうか。そういう私もそろそろ一回くらいは受けておいた方がいいかなと思って、はや数年経ちます。その間、とくに病気らしい病気もかからず、花粉症が重度なだけで体が不調を訴えるようなこともなかったので、どうしても行くきっかけがありませんでした。
では、なぜ、今回受けたのかというと、年に数回参加するかしないかの飲み会で、上記のような健康診断なんて受けてないという話から、「じゃあ、今度1回受けてみてよ」という会話を交わしたからです。それ以前にもそういった話はしたことがあったのですが、歳も歳なので、さすがにそろそろ受けた方がいいと思い直して、健康診断を受けてみることにしました。
目次
- 健康診断の受診結果
- GOT、GPTとは
- GOTとGPTが高い原因
- 今後の対策
健康診断の受診結果
近くのクリニックで受診後、10日ほど経って自宅に受診結果が届きました。受けたのは一般検診B。長らく健康診断を受けてなかったので人間ドッグでもよかったのですが、さすがに診断料が高かったので今回はやめておきました。
この時点では、まあ、一応受けたけど、特に問題ないだろうなぁくらいに思っていて、その思惑通り、聴力、尿、眼科、血液、糖尿病、胸部レントゲンの検査はとくに問題なく、少し血圧が高いくらいでしたが、それでも基準値内で正常でした。
やっぱ、時間の無駄だったか...そう思った矢先、肝機能検査のGOT、GPTの欄に赤いマーク、そして要観察の文字を発見。しかもちょっとオーバーしたとかではなく、基準値上限の2倍近くの値がそこには書かれていました。
また、脂質検査の中性脂肪も基準値を下回っていて、下ならいいじゃないの?と思いましたが、どうもそうではないらしく、こちらも肝機能の異常が関連しているようです。
どちらも経過観察レベルなのでそこまで問題はないのでしょうが、さすがにちょっと不安に思ったので、GOTやGPTについて調べてみました。
GOT、GPTとは
調べてみると分かりますが、病気関連の記事は、どこの誰が書いたか分からないものが沢山出てきます。事前に断っておくと、以下の内容はその辺りの記事を読み漁って得た情報です。
で、GOTとGPTですが、GOTはAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、GPTはALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)という名称に変わりつつあり、肝機能障害の有無を調べるための一つの指標らしいです。
この値を調べることで、肝臓が健全な状態かどうかがわかり、基準値を超えている場合は肝臓がなにかしらの原因によってダメージを負っているとのこと。
GOTやGPTの数値によって肝炎やら脂肪肝、心筋梗塞などの病気が考えられるようですが、危険なのは値が数百レベルだった時のようで、ちょっと基準値を超えているくらいなら、生活習慣を見直して経過観察すればいいくらい、といった内容でした。
GOTとGPTが高い原因
では、なぜ、GOT(AST)とGPT(ALT)が高かったのでしょうか。
【医師監修】注意!肝機能を低下させる生活習慣とはを参考に一つ一つの項目を確認してみます。
- 【偏った食生活】栄養バランスが整ったものをよく噛んで1日3食、早食いはダメ。
- 【ストレスや睡眠不足】ストレス解消法を見つけ、良質な睡眠を心掛けることが大切。
- 【過度なダイエット】ダイエット中に肉や魚料理が避けられがち。運動不足はダメ。
- 【タバコ】有害物質であるアセトアルデヒドをつくり出し、肝臓を傷めてしまう。
- 【薬の過剰摂取】薬の過剰摂取、長期服用は肝臓に負担がかかる。
- 【便秘症】肝機能障害の他にもさまざまな病気を発症させる要因
上記の内、ストレスや睡眠不足といったものは正社員ではなくなった時点で解決済みで、タバコは以前は吸っていましたが今はやめていますし、薬は花粉症の時期にマスク着用が難しい場合に限って鼻炎カプセルを服用するくらいです。
となると、私に関係ありそうなのは「偏った食生活」「過度なダイエット」「便秘症」「アルコールの過剰摂取」といったところでしょうか。ただ、ダイエットといっても丸一日食べないとか魚や肉を一切禁止にしているとかはしていないので、”過度”というレベルではありません。食べる量が減ったので排泄の回数も減っていますが便秘症というほどでもなく、アルコールだって過剰というレベルでは摂取していないつもりです。個人差はあるでしょうが、過剰、過度っていうのは一体どのレベルの話なんでしょうね。よくわかりません。
まあ、普通に考えて、この中で一番影響がありそうなのは「偏った食生活」ですね。
この辺りの記事を読む限り、牛肉、豚肉、乳製品、お菓子や果物、ジュース(野菜、炭酸含む)、米、パン、麺類、コーヒー、アルコールなどが肝臓に悪いらしいですが、もう何食べたら良いんだよって感じですね。
『偏って』いるのが問題で上記の肝臓に悪い食べ物の摂取を減らすという話ならば、野菜をベースに『バランス』よく色々なものを食べましょうってことになります。ですが...これってなんだか、よく耳にする『当たり前』の話に聞こえますよね。
求めているのはそういう話じゃないんだよ、と言いたくなりましたが、この『当たり前』を実践できていないのも事実です。
たしかにコーヒーは毎日一杯以上は飲みますし、飲酒も以前よりは多くなって週4回くらいのペースで飲んでいました。そして、この健康診断の受診で一番影響を与えたのは、一週間前に敢行した蛭ヶ岳への日帰り登山(大倉~塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳)のような気がします。
登山時に炭酸飲料やおにぎりをいつもより多く摂取し、家に帰ってからもアルコールを摂取。肝臓に負担がかかりそうな摂取と排出をかなりの量で行っていました。慢性的な野菜不足というベースはありつつも、この蛭ヶ岳登山で異常値がプラス1.5倍くらいになったのではないでしょうか。
今後の対策
さて、今後の対策としてやることですが、生活習慣を見直すことくらいしかありません。肝臓の働きを助けてくれるシジミや牡蠣といった食品も、肝臓が弱っている時はむしろ食べるなとか書いているので、本当にそれくらいしかないです。
今後も煙草は禁煙しつつ、薬やアルコールの摂取を控え、過剰なダイエットは避けながら適度な運動をし、野菜ベースの食事でバランスの良い食生活を送りながら、しっかりと睡眠をとる。
...という感じです。
おそらくどんな食べ物でも肝臓に負担はかかるのでしょう。一番いいのは何も食べないことのような気がしますが、それでは逆に栄養が不足するので、肝臓に負担がかかりにくい食べ物を摂取することで、肝機能を通常時に復活させることが大事っぽいです。
あと、私の場合は厳しい日程での登山を避けることも対策の一つですね。蛭ヶ岳登山後は、一週間ほどふくらはぎに筋肉痛とは違った痛みが残っていました。それだけ足にも肝臓にもダメージを負っていたということです。
まあ、こういうことでもないと、食生活を見直そうとは思わないですし、いい機会だったと思うことにします。
次回は人間ドッグで他にも色々と調べてみたい気もしますが、5年後くらいですかね。