政治ビギナーから見た国民民主党の現在地
久しぶりの政治ネタで、なにを書こうか迷いましたが、ここはやはり、国民民主党の支持率低下について語らないといけないでしょう。1ファンとしては頑張ってほしいですが、現状では厳しいかな、というのが本音です。
ちなみに私は国民民主党の党員になったり、党への寄付、さらにはYouTubeライブのスパチャといったことは一切していない、無課金勢です。
代表が3億6千万円の借金をしたことを、壁破壊デモンストレーションの会見でバラして、ちらっと寄付が頭をよぎりましたが、無課金だからこそ、多少のマイナス要素があっても応援し続けられているので、申し訳ないですが、これからも課金は控えようと思います。
目次
- 山尾ショックで明らかになった敵と味方
- エサ米発言はオールドメディアの悪意ある切り抜き偏向報道
- 政党のファンを続けるために
- 最後に
山尾ショックで明らかになった敵と味方
国民民主党の支持率を下げるきっかけとなった参議院選挙の比例代表の擁立騒動、通称、山尾ショックですが、今まで政治に関心がなかった私からすると、なんで、そこまで炎上してるの? という印象でした。
これは私が文春といったゴシップ誌が大嫌いということもありますが、山尾氏本人がどうこうではなく、色々な要因やタイミングが重なり、燃えやすい状態のところに火をくべられた、という感じです。
要因としては、昨年の衆議院選挙で躍進した中で、それを後押しした支持者の中に故・安倍晋三元総理を支持していた層の多くがいたことで、国民民主党が掲げていた保守よりな考えと一致していて、代表である玉木氏を後継者みたいな感じでとらえていたような節があり、その保守の考えと一致しなかったのが、選択的夫婦別姓です。
選択的夫婦別姓については、個人的にはどうでもよく、社内恋愛で結婚とかされると、今まで一緒に働いていた人をなんと呼べばいいのか迷って困るので、別なら別でいいじゃん、くらいの認識ですが、この法案がいつまでも拗れているのは、右(保守)と左(リベラル)の権力争いの象徴になってしまっているのが最大の原因。
その選択的夫婦別姓を国民民主党は衆議院選挙の公約として掲げていたので、政策集団として掲げた公約の実現に向けて突き進むのか、それとも保守の支持を維持するために方針を変えるのか、非常に難しい判断を迫られていました。
最終的に政策集団として掲げた公約の実現に向けて突き進み、極端な保守よりな思想を持つ支持者が離れていったのですが、そういった状況の中で発表されたのが山尾氏の擁立報道で、これが決め手で支持離れが加速した認識です。
なぜ、山尾氏の擁立で支持者が離れるのか、それは、故・安倍晋三元総理を支持していた人から、この山尾氏はめちゃくちゃ嫌われていたからではないでしょうか。また、山尾氏の女系天皇を容認するかのような発信も、彼らを大いに刺激していたと思います。
と、ここまでであれば、持ちこたえていた可能性もあった気がしますが、そういった保守よりな人たちの鬱屈した思いの矛先を、山尾氏と彼女を擁立した国民民主党に向けてゴーサインを出したのが、元実業家である「井川意高」氏の発信でした。
それまで国民民主党に好意的な発信をしていたので、その人のいきなりの手のひら返しに、ショックを受けた国民民主党のファンは私を含めて多かったように思います。なぜ、彼がそのような発信をしたのか、それは、彼が国民民主党の支持者ではなく、日本保守党の支持者だからです。
つまり自分たちと同じ意見を言っている内はいいが、そうでない場合は、いつでも牙を向ける準備はできていた、ということで、彼からすると、その発信は最良のタイミングで放たれた最高の一手だったように思います。ギャンブルが大好きみたいなので、そういう機を見る力はかなり高そうですね。
味方の時は頼もしいですが、敵となると厄介な相手、といった感じです。
私としては大好きな榛葉幹事長の言葉を、曲解した上で揶揄し、あまつさえ趣味をバカにしていたので、この人のことが大嫌いになりました。なので、今後は、ゴシップ誌片手に批判する人たちと同類とみなします。
その他、山尾氏の炎上を止められなかった要因としてあるのは、国民民主党の元々の支持者からも人気がなかったのと、さらには、本人の話し方が人の癇に障りやすいところがあったこと、もう一つおまけで言うと、疑惑が出た時にすぐに会見を行わなかった、という点があるかと思います。
最終的に記者会見を開いていましたが、あのタイミングで開く会見で勝利するには、文春の言っていることが100パーセント間違っている、というシナリオしかなく、完全に負け確の会見でした。
彼女に同情的な見方があるとしたら、今回の出馬はタイミングが悪すぎた、という点で、山尾氏側からしたら、何年も前のことで、ここまで大きく広がるとは思っていなかったでしょうから、気づいた時にはすでに手遅れの状態だったのだと推察します。
自然発生した炎上ではなく、保守層の力業で炎上させられた感があるので、これを察知するのはなかなか難しいでしょう。
エサ米発言はオールドメディアの悪意ある切り抜き偏向報道
支持率低下において、もう一つ語らないといけないのが、玉木代表のエサ米発言ですね。
ただ、これについては、小泉大臣とのやりとりを炎上する前に見ていて、その時はまったく問題に感じず、これを問題があるような形で編集して報道したのはオールドメディアです。めちゃくちゃ悪意のある切り取りをしていましたので、兵庫県知事のおねだり報道を思い出したのは私だけではないと思います。
おそらくですが、タイミング的にオールドメディアの方にも上記で述べた保守よりな考えの人がいて、気に食わないという理由で編集・報道したのではないかと勘ぐっています。そして、新聞やテレビといったオールドメディアは、YouTube上で自分たちの発信メディアを持つ国民民主党を快く思っていなかったので、みんながそれに乗っかった、のではないでしょうか。
ちなみにこの件について、後日、テレビの場で玉木代表が発言を謝罪していましたが、テレビ側の代弁者である「橋下徹」氏は謝罪したから、これ以上は追及しない、と上から目線で応えていました。
オールドメディア側の行き過ぎた報道のせいなので、ハッキリ言って、そちら側が謝罪するべきです。自分たちの報道に問題があったことを一切触れずに棚上げしておいて、上から目線とか、すごいな、と思い、相変わらずのマッチポンプにオールドメディアに対する、不信感を新たにしました。
政党のファンを続けるために
そんな感じで支持率が下がったわけですが、今年の夏は東京の都議選と参議院選挙が行われる12年の1度の選挙イヤー。個人的には初めて前向きに投票したいと思わせてくる政党がいる中での選挙になるわけですが、各党の支持者による脚の引っ張り合いがすごいですね。
動画やライブ配信のコメントを見ていると、標的にされたチャンネルとそうでないチャンネルでは、内容が180度違います。
最近はだいぶ慣れましたが、好きな党に対して批判コメントや動画を見かけると、それだけで悲しくなったり、行き場のない怒りを覚えるので、軽い気持ちで関わるとメンタルをやられます。
なので、YouTubeでは、「チャンネルをおすすめに表示しない」を活用するのを推奨。エコーチェンバーの第一歩ですが、政治に深く関わるつもりがないなら、批判は雑音でしかなく、深く関わると日々の生活や仕事に影響があるので、思い切って遮断するのがベストです。
おそらくですが、これが繰り返されていくことで、段々と、強固な足元が形成されていき、最終的に、自民や立憲のように、この党、なんでこんな支持率あるの、という状態になるのだと思います。
私の場合は、国民民主党の政策と党の雰囲気が好きなので、それが変わらない限りは応援しますが、今回の件のように、急激な支持率の低下は、上記が繰り返されていないことの足元が弱いといわれる所以なので、ここは時間をかけて築いていくしかありません。
なんにしろ、国民民主党はこれからの党ですね。
最後に
下がった支持率はどうなるのか、今後は上向いてくれることを期待したいですが、直近の東京都議選でちょっと株を下げてしまいそうな予感。
なんというか、昨年末くらいに言われていた国民民主党の懸念材料を、すべて踏み抜いて行っている気がしますw
なにはともあれ、代表と幹事長、またはそれ以外の新戦力で、マイナスな意見を上書きできるくらいのことをやってくれると期待して、今後も応援していきたいと思います。