新聞やテレビなどのオールドメディアに対する不信感の理由を考えてみる
最近、新聞やテレビなどのいわゆるオールドメディアに対して、その力が弱まっているみたいな話をよく聞くようになりましたが、SNSやYoutube全盛の時代に影響力が下がるのは当然で、それが選挙によって明るみに出始めたのが最近なのかな、と個人的には感じています。
また、それを後押しするようにメディアに対する不信感というのが、SNSによって表面化してきているように思います。
個人的にもメディアは自分たちの都合のいいことしか報道しないと感じていて、それが不信感に繋がっているので、今回は、具体的にどういった報道が不信感に繋がっているのか、個人的な意見をまとめてみました。
目次
- 偏向報道が多い
- 印象操作が悪質すぎる
- 関係者によるコメントの胡散臭さ
- 正規の手段で入手したかどうか分からない情報
- 根拠のない報道が多い
- 結論ありきの取材や報道
- 倫理観の欠如
- 間違った報道に対する訂正の扱いが小さい
- 他人に厳しく自分に甘い
- メディアはマッチポンプ
- 記者の質の低下
- 最後に
偏向報道が多い
新聞やテレビは報道できる内容や時間に制限があるので、物事を端的にまとめて報道する必要がありますが、そのせいで、実際の温度感とは異なる内容で報道してしまっていることが多いと感じます。
とくに最近では記者会見や国会の様子をLive配信で視聴できるので、そちらを見た上で、報道の内容を見ると、言葉尻やニュアンスに悪意を感じてしまうことが多いです。
また、営利目的の企業なので仕方がないのですが、過激なことを言ったり、両方の意見がある中で、片方の意見だけを取り上げて、事実ではないことに対して、さも本当のことのようにコメントしたりなど、番組によっては、好き勝手やっているな、と思うことが多く、最近では、広告収入を目的としたユーチューバーと同じと感じていて、記者や番組のプロデューサーは顔が見えない分、ユーチューバーよりも卑怯な人たちだと思っています。
なので、不信感を拭うのであれば、まずは、顔出しから始めるべきでしょう。顔出しせずに意見を言うのであれば、私みたいなブロガーや、Xでコメントしている人と同レベルです。
印象操作が悪質すぎる
なんとなくテレビを見ているだけでは気づかないのが印象操作です。
犯罪者が逮捕された場合や企業が不祥事を起こした際の謝罪会見など、そういった場面で、悪意のある写真の切り抜きが行われ、視聴者に対して、この人はとんでもないことをしでかしたんだ、という印象操作を平然と行っています。
もちろん良くないことをしでかしたのあれば、それを正すのはいいことだと思いますが、最近、やりすぎではないか、と思うことが度々あります。
印象操作は画像だけではなく、BGMや声といったものでも行われています。なにか怪しい、裏があるのではないか、という印象付けをしたい場合は、不穏なBGMを流すなど。
また、ナレーションや外国人へのインタビューの翻訳で、こちらの感情を誘導するような話し方や声色になっています。
バラエティとかでは、まあ、それもいいかな、くらいには思いますが、これが戦争している当事国の国民の声で、日本が良く思っていない側の国とかだったりすると、どう考えても、その人や国に対して悪感情しか抱かないであろう声の当て方をしています。
気持ちは分からないではないのですが、国民感情を煽っているとしか思えず、公共の電波を使ってニュースを流しているという自覚が足りないんじゃないかと、疑ってしまいます。
あと、よく報道する側が質問状を送って、期限までに回答がなかったことを報道し、相手側が後ろめたいことがあるから回答しない、みたいな印象付けを行っていることがありますが、これも最近は、報道の直前に送っていることが多く、時間がなくて回答できない、といったことが相手側のSNSなどの発信で明らかになっています。
いわゆるオールドメディアのほとんどが利益目的の集団であることは周知の事実で、この事実を加味すると、顔の見えない誰かの思惑で、そういったことをしているのではないか、と、視聴者に不信感を持たれてしまっているのは、至極、当然の結果だと思います。
関係者によるコメントの胡散臭さ
報道した内容に対して、よく関係者のコメントなどが合わせて報道されることがありますが、いつも、それ誰が言っているの? と思うことがあります。
報道する側は関係者としか言わないので、受け手側が勝手に人物像を想像してしまいがちですが、実際は、どういった立場の人による話なのかで、受け取り方はかなり違います。
関係者としか言えないのあれば、そもそも報道すべきではないと思いますし、実はそんな人いないのでは、と疑っています。
最近、政治がマイブームなので、それに関連するニュースをよく見るようになりましたが、その中で、「幹部によると」という内容の報道が散見されました。
幹部とは一体、誰なんでしょうね。
メディアが国民の思考をコントロールしたい時の常套手段だと思い始めているので、そういった報道はやめるか、取材したならちゃんと関係者の氏名や立場を公表すべきでしょう。
正規の手段で入手したかどうか分からない情報
最近、政治の話で、ある新聞社が党員の名簿を持っているのではないか、という話がありましたが、それが事実であるならば、正直、いい気はしません。
どの政党の党員でもないので、個人的には関係ない話ではありますが、到底、正規の手段で入手したものとは思えず、本当なのであれば、ハッカーによって流出した情報を営利目的で使っているのと同じです。
事実は分かりませんが、これもメディアに対する不信感の一つでしょう。
文春は取材力がすごいとの話をよく聞きますが、そのすごいは、法律を守った上でのことなのか。多分、一般に知られたらヤバいことを山ほどしていることは、誰もが感じていることだと思います。
根拠のない報道が多い
兵庫県知事のおねだりやパワハラ疑惑、103万円の壁での7~8兆円の減収の報道などで感じたのが、根拠の薄い情報なのに、さもそれがいけないものだったり、本当のことであるような報道をしていたことに違和感を覚えました。
少なくとも103万円の壁の報道で7~8兆円の減収になることを財務省から『ご説明』されて、それを報道するのであれば、そこで『ご説明』されたであろう、用紙2枚のペーパーも合わせて報道すべきだったのではないでしょうか。
人に言われたことを検証もせず、右から左に言うだけのメディアにその存在価値はなく、言うのだとしても、提供されたものすべてを報道すべきです。都合の悪い計算根拠を隠ぺいして、報道していたとしか思えず、その姿勢から、自分たちの意見がある上で中立を装って報道しているように見えてしまい、なにかの思惑や権力のパイプがあるのではないかと勘ぐってしまいます。
結論ありきの取材や報道
メディアに取材された人の話や、実際にその現場にいた人たちの話を聞くと、結論ありきの取材や報道が横行していることが見て取れます。
そういう人たちの話を聞いていると、メディアに対する不信感は募るばかりなので、まず、そういった意見に真摯に対応することが必要ではないでしょうか。
倫理観の欠如
メディアであればなにをしても許されるのかというと、そんなわけはありません。
つい最近の出来事で言うと、野球の大谷翔平選手の自宅を許可なしに報道した件がありました。ハッキリ言って倫理観が欠如しているとしか思えません。
目先の利益を追った結果、多くの人の信用を損なうという、企業として、一番やってはいけないことだと思います。
間違った報道に対する訂正の扱いが小さい
新聞やテレビの場合、報道したもの勝ちという言葉があり、昔は、報道された側は泣き寝入りするしかありませんでした。
最近では、SNSの登場により、報道された側が反論することができますが、今でもその悪癖が残っているのか、事実ではない報道を行っても、番組内で、それを訂正したり謝ったりするのは、よほどのことがない限りしていないように思います。
間違った場合は謝る。これができない人は、個人であれ法人であれ、ハッキリ言って信用できません。
他人に厳しく自分に甘い
なにか問題があった際、その個人や企業に対して、記者が大挙して質問攻めをする光景をよく見かけますが、その記者会見の様子を見たことがある人は、当事者に非があるのだとしても、集団によるリンチやイジメのように見えてしまったことは多いと思います。
個人的に納得していないのは、その矛先が自分たち、メディア側に向いた時の対応です。
ジャニーズの問題があった際、それに加担していたのがテレビ局であることは周知の事実ですが、テレビ局が他のジャーナリストからリンチされていたことはなかったように思います。
芸能人のスキャンダルに関してもそうです。通常なら、関係者であれば突撃取材して、一言コメントでももらいそうな件なのに、その対象が自分たちになると、そういったことはしなくなる。
そんな他人に厳しく自分に甘いメディアに対して、信用しろと言うのが無理な話です。
メディアはマッチポンプ
それまで、とくに問題なかったのに、メディアが一斉に報道したせいで、問題となるケースがあります。
タイムリーなところで言うと、米不足がそれに辺り、個人的には、昨年の南海トラフ地震の危険性を伝える報道の影響で、現在まで続く、米不足に繋がっている認識です。
多くの人は南海トラフ地震ってなんだっけ、という感じだと思いますが、これがきっかけで米に注目が集まり、色々な業者が介入した結果、米不足という状況に陥っているのではないでしょうか。
そして、メディアは自分たちがきっかけだったことは一言も言わず、米不足は政府の責任だ、という姿勢をとっています。
自分たちで問題を起こして、それを取材のネタにして利益を貪っているので、誰にも言わないですが、心の中で、この人たち最低だな、と思っています。
記者の質の低下
最近、記者会見をライブ配信していることが多く、そういった会見をリアルタイムで視聴することが多くなりました。
視聴したことがある人は分かっていると思いますが、正直、記者の人たちの質は低いと言わざるを得ません。
何度も同じことを聞いたりするのは、見ている側も時間の無駄で、中には取材ではなく、自分の主張を喧伝するために参加している活動家みたいな人もよく見かけます。
真面目に勉強した人はジャーナリストになりたいとは思わない気がするので、ジャーナリストという肩書をもつ記者の大半は、他人の生活を盗み見たい、とかいう不純な動機が多いのではないでしょうか。中には崇高な目的でやっている人もいると思いますが、記者会見を見ていて、そう感じる人はほぼいないので、まあ、そういうことだと思います。
最後に
個人的にメディアに対して不信感の原因となっている理由について挙げさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか。
一つ一つは小さいことかもしれませんが、積もり積もって、メディアに対する不信感というものが形成されてしまっているのではないかと考えています。
少なくない人が同じ意見を持っていると思いますので、逆に言えば、各メディアは、上記の内容に対して、真摯に向き合っていけば、人々からの信頼を取り戻せるのではないでしょうか。
ただ、信用っていうのは一度失ってしまうと、取り戻すのは容易ではないので、かなり苦労する、または、もう、手遅れではないないかな、と思わなくもないです。