兵庫県知事のパワハラ疑惑に思うこと
最近、兵庫県知事のパワハラ疑惑についてのニュースをよく見かけるが、これを見て、昔、福岡で働いていた時に、こんな感じの上司がいたな、と思い出してしまった。
目次
- ぶちギレする上司は分かって当たり前のことが分からない
- もしぶちギレする先輩や上司と同じ職場になってしまったら
- 最後に
ぶちギレする上司は分かって当たり前のことが分からない
私が福岡で遭遇したのは、別会社の社員で、当時、こちらはその会社に派遣のような形で常駐していた時に出会った人である。
私がプロジェクトに参画してすぐは、人当たりがよく、気軽に話しかけてくるので、その人のことを接しやすい人だな、と好印象を持っていたが、そう思えていたのは3ヶ月くらいまでで、それを過ぎたあたりから、段々と化けの皮が剥がれてきた。
よく見かけたのは、自分の部下に対して、いびったり、ぶちギレたりしていたことで、最初は部下のミスに対して怒っているのであろうと思っていたが、その内容や怒っている時の態度を見ていたら、どうもおかしい、と思うようになっていった。
なんでこの人、この程度の話で、そこまでキレているの? という感じのことが多々あり、その場でフォローに入った別のメンバーにも八つ当たりのようにキレ散らかしていたのは、だいぶ前のことなのに、今でも、記憶に鮮明に残っている。
もちろんキレる対象がこちらになることもあり、当時の私は、それまで築き上げていた信頼が、砂の城のようにもろく壊されるのを何度も体験した。
この人の一番怖いところは、ぶちギレした後に、普通に人懐っこく話しかけてくることで、この話を聞いただけでは、あくまで仕事に対して怒っていたのはないか、と周囲から受け止められることである。私が自分の会社の上司や先輩に相談した際も、そういう反応だったが、当時の私は、だったら、お前が同じ立場に置かれてみろ、といつも思っていた。
築き上げた信頼を子供のような癇癪で壊される徒労感を何度も味あわせられて、まともでいられる人間は少ない。
話を兵庫県知事に戻すが、職員へのアンケートで「瞬間湯沸かし器」や「暴君」と呼ばれていたとのことで、当時の私が、その上司に対して思っていたのと同じ言葉である。
当時の上司については、当たり前のことが分からない人間はこの世の中にはいる、と認識させられた一件で、報道後の兵庫県知事の対応などを見ていると、おそらく、その時の上司と似たような人間性なのではないか、と感じたのは言うまでもないだろう。
もしぶちギレする先輩や上司と同じ職場になってしまったら
当時の私は社会人3年目くらいで、自分の仕事に自信を持てるようなレベルではなかったこともあって、ぶちギレする上司のいる環境で2年ほど働き続けたが、そのせいで軽度の人間不信に陥り、最終的に働いていた会社を辞めることになった。
会社を辞めてから立ち直るのにかなり時間がかかり、今でも、当時のことを思い出すことはあるが、今だからこそ言える言葉として、『我慢するのは絶対にNG』と断言することがことができる。
もし、理不尽な状況や内容で、ぶちギレする人間が自分の上司や先輩にいたなら、公務員では難しいかもしれないが、今の私なら迷わず、転職をオススメする。
我慢して、長期的にメンタルをやられるよりも、手間ではあるが、違う職場を探した方が、自分の人生が豊かになるのは間違いない。これは私の数少ない経験談である。
最後に
兵庫県知事のパワハラ疑惑について、部外者なので確かなことは言えないが、もし事実であるのならば、反省してしかるべきである。
ただ、上で述べた上司のように、分かって当たり前のことが分からず、当人はパワハラをしている意識がない可能性があるので、そういう人は人を従える立場にいるべきではないのは、言わずもがなである。