仕事ができない人の特徴
最近、携わっているプロジェクトで今まで出会ってきたITエンジニアの中で、断トツに仕事ができない人と関わることがあったので、その人の特徴について整理したいと思います。
普段の受け答えはしっかりしていて、仕事ができそうな雰囲気だったので、そのギャップのせいで、余計に仕事ができないと感じています。
目次
- 同じ失敗を何度もする
- 進捗の報告で嘘をつく
- 一つ一つの仕事が雑
- 質問をしてこない
- 自分本位で相手のことを考慮しない
- 喋りだけは一人前
- 最後に
同じ失敗を何度もする
この仕事ができない人ですが、プロジェクトに参画して間もないころだったので、最初のうちは分からないことが多く、レビューの際に指摘事項が他のメンバーよりも多かったのも、まあ、こちらの説明が良くなかったのかな、くらいに思っていました。
ただ、2回目以降のレビューで、前回のレビューで指摘した内容のほとんどが修正されておらず、段々と雲行きが怪しくなっていきます。
レビュー時の指摘に対する返答では、「なるほど。そういうことですね」、「承知しました」、「修正しておきます」という、当たり障りのない対応だったのですが、その次のレビューでは、修正されていなかったり、していたとしても間違っていたり、ということが何度もあり、通常、1回のレビューで済むところが、その人だけ2回、3回と、どんどん回数を重ね、スケジュールは余裕があったのですが、期間内に終わらず、最終的にはこちらが引き取って、すべて見直す必要がありました。
レビューとは別に、チャットで作業を依頼していたこともあるのですが、もちろん、それも未対応。
最初の頃は言われていることが理解できず、同じことを何度も尋ねてしまうことは、経験上、私にもあるのですが、この人に限っては、前に言ったことがすべてクリアされている、そんな感覚でした。
リモートワークだったので、あまりの出来なさに、副業でもしていて、こちらの仕事がおろそかになっているのでは、と勘ぐったこともあるのですが、それにしても出来ていなかったので、その線も薄い気はします。本当のところはわかりません。
進捗の報告で嘘をつく
上記のレビューで仕事の出来なさに気づき始めた私は、1日の終わりの進捗報告の場で、その人の報告内容を注意深く聞くようになりました。
すると、まったくの嘘は言っていないけど、本当のことも言っていない、というのがなんとなく分かってきます。
例えば、レビューで指摘があった場合、『指摘の対応中で本日中に終わる予定です』みたいなことを報告するのですが、実際にその作業が終わって、その連絡がくるのは翌日の進捗報告をする直前くらいの時間帯で、その日の報告では、『修正が完了したので再確認してもらっています』といったような報告をしているのです。
前日の報告内容から変わっているので、作業の詳しい内容まで把握していないプロジェクトマネージャーの場合、問題ないように受け取ってしまうのですが、実際の中身を把握している私としては、本来であれば、前日に作業報告があったら、翌日の午前中に再レビューを実施して、その日の内に再レビューの結果を挙げることができるので、その人の半日から1日分の作業がなかったことになっているのです。
これは上手いやり方だな、とは思いましたが、ちょうどそのシワ寄せがくるポジションに私がいたので、この人のことがますます信用できなくなりました。
また、開発がある程度完了していて、もう少しで終わると報告しているものを、スケジュールが間に合わず、こちらが引き取ったのですが、確認したら、着手すらしていない状態でした。
経験がないころは、思ったように進捗が上がらず、どうしても自分をよく見せようと、本来の進捗よりもいい内容を報告しがちで、いつもは、ちょっと突っ込んで聞くと、すぐにバレるくらいの感じなのですが、この人の場合、ナチュラルに嘘をつくので、メンバーは誰も気づかず、スケジュールがギリギリになって、全然できていないことが判明する、といった感じでした。
以前の職場で、進捗で報告されている内容と、実際の進捗に乖離があり、その担当者が沖縄に逃亡して、その後音信不通になって、私を含めたプロジェクトに参加していないメンバーにシワ寄せが来たことがあるのですが、それと比べると、幾分かはマシなのかもしれません。
一つ一つの仕事が雑
この人が作成した成果物を確認すると、誤字・脱字や、ソース中に不要なコードが埋め込まれている、ということがよくあります。
最初の頃は、入ったばかりなので仕方がないかな、と思っていましたが、それが何度もあるので、自分が作ったものを一度も再確認していないようです。
他メンバーが更新した資料を上書きして内容を消すなんてことも何度かあったので、性格がそうなのか、または他のことに気を取られているのか、それとも、やはり副業で忙しいのか、理由は不明ですが、結果としては、この人が作成した成果物は、他メンバーよりも何倍も時間をかけてチェックする必要がありました。
さらには、すでに同じような資料があるのでそれを参考に作ればいいものを、内容をそこまで確認していないのか、本来とは違った内容を記載していたり、と、数え上げたらキリがありません。
質問をしてこない
開発期間中、この人からの質問はほぼありませんでした。
現在、私が参画しているプロジェクトでは、プロジェクト新規参加者のための資料や手順、開発で躓いた際の対応など、社内にナレッジとして保存されていて、そのナレッジを見れば、ある程度は開発を進めることができるようになっています。
それもあって、この人からあまり質問がなくても、資料を見て、自分で考えながら進めているものと思っていたのですが、結果は先に述べた通りです。
プロジェクトに参加して間もない頃や、環境によっては質問しづらい時もあると思いますが、今回のプロジェクトでは、週2回のデベロッパー定例で開発で困っていることがないか、各メンバーに聞いて回る機会があったり、同プロジェクトに同じ会社のメンバーがいたので、その人に確認するということもできる状態でした。
プライドが高い人は質問が少ないとよく言われるので、そういうことなのかな、と思います。
ちなみに私もあまり質問はしない方なのですが、それは聞く人によりけりで、詳しい人に確認すると仕事が増えたり、報告義務が生まれたりして面倒なことになることが多いので、そういう場合は質問せずになんとか自力で解決を試みます。
どうしても分からない場合は質問しますが、この仕事ができない人に関しては、分からないものをそのまま放置している、という印象でした。
自分本位で相手のことを考慮しない
開発の経験がある方はわかると思いますが、レビューが必要な工程で、進捗が完了になるのは、レビューでOKが出された時です。
この仕事ができない人は、その日に完了予定の作業があったとしたら、こちらの確認が必要なものを、その日の終わりに報告してきていました。
その上で、進捗報告の場で、現在、確認してもらっている最中です、という報告をするのですが、私には、自分はやるだけのことはやった、進捗が完了にはならないのは、確認が間に合っていないから(自分の責任ではなく相手が悪い)、と言い訳を述べているようにしか聞こえませんでした。
通常は相手側の確認する時間を考慮して、早めに作業報告すると思いますが、この人に限っては、それをする気配がなく、相手のことを考慮せず、自分のことしか考えていないことが分かります。
喋りだけは一人前
そんな仕事ができない人ですが、冒頭にも述べたように、普段の受け答えはしっかりとしていて、それだけを聞いていると、なぜ、仕事でやらかすのか、不思議で仕方がありません。
口が回るので、その場しのぎでこれまでやってこれた、という可能性が高く、リモートワークの場合、テキストでのやり取りが主体なので、これまで通用したものが通じなくなった、というのはありそうな気がしています。
要件定義などで顧客とのやりとりが多くなる上流の工程で、活躍できるかもしれませんが、さすがに現状のレベルでは、それも難しいでしょう。
最後に
個人的に、開発において口が回る人は信用できない、というのがマイセオリーで、過去を振り返ってみても、これを覆す人はいません。
ただ、これはあくまで『開発において』という、限定された条件です。
今でも付き合いのある大学時代の友人で、情報系の大学を出たにも関わらず、そっち系はさっぱりな人がいるのですが、喋りはめちゃくちゃ上手く、別のところで活躍していたりするので、要は適材適所、ということなのだと思います。
まあ、モチベーションが低くかったり、副業で忙しいだけとかだったら、論外ですが。