鳴潮を4K解像度モニタで快適にプレイするための画質設定
PC版の鳴潮を4K解像度モニタでプレイしていますが、ちょっとPCのスペック不足を感じたので、快適にプレイするための画質設定を調査してみました。
目次
- PCのスペックについて
- DLSSが有効になっているか確認
- 影品質(極高/高/中/低)
- エフェクト品質(高/中/低)
- ディテール設定(高/中/低)
- アンビエントオクルージョン AO(オン/オフ)
- ボリュームフォグ(オン/オフ)
- ボリュームライト(オン/オフ)
- モーションブラー(オン/オフ)
- アップスケーラー・超解像(デフォルト/効果重視/バランス/性能重視/最大性能重視)
- シャープネス(-1 ~ +1)
- NVIDIA Reflex(オン/オフ)
- アンチエイリアシング AA(オン/オフ)
- ブルーム効果(オン/オフ)
- 垂直同期(オン/オフ)
- NPCの数(高い/普通/低い)
- 最後に
PCのスペックについて
使用しているPCのスペックは以下の通りです。
- CPU:Ryzen 5 5600
- GPU:GeForce RTX 3060 Ti
- メモリ:DDR4 3200MHz 8GB × 2
- ストレージ:M.2 2280 NVMe SSD 500GB(Gen4 × 4)
原神を4K解像度でプレイしたいという理由から、2年くらい前にGeForce RTX 3060 Tiで自作したPCになります。CPUは当時、コスパに優れているモデルを選択。今なら5700X一択ですね。
DLSSが有効になっているか確認
画質の設定を細かく弄る前に、重要なのがDLSS(Deep Learning Super Sampling)が有効になっているかどうか。
※DLSSはGeForce RTX系のグラボで使用できる機能。対応している製品は以下で確認できます。
現行世代と前世代の GeForce シリーズのグラフィックス カードの比較 | NVIDIA
私の場合、ゲームの設定画面では、デフォルトで有効になっていたので、DLSSが使われているものと思っていましたが、今回、調査するに当たって、DLSSのオン/オフを切り替えてみたら、FPSや画質への影響は見られず、念のためにと、グラフィックドライバを最新にアップデートすることで、初めてDLSSが効くようになりました。
アップデートする前は3年前のバージョンのドライバだったので、それが古すぎたようで、これを知らずに1ヶ月以上、鳴潮をプレイしていました。
ドライバのアップデートは自動でやってくれているものと思っていたので、私と同じようにRTX 3060 Tiクラスのグラボを使っているのにスペック不足を感じたら、まずは、ドライバのバージョンを確認してみることをオススメします。
正直、DLSSが効くようになったら、それで問題解決したので、以降の記事は蛇足になるのですが、せっかく調べたので、メモとして残しておきます。
鳴潮以外には原神、崩壊スターレイル、ゼンレスゾーンゼロといったゲームをしているのですが、鳴潮を含めたFPSやGPUの使用率は以下の通りです。(すべてのタイトルで画質のプリセットは「高」に設定した状態で確認)
フレームレート | GPU使用率 | |
---|---|---|
原神 | 60 FPS | 70 % |
崩壊スターレイル | 60 FPS | 50 % |
ゼンレスゾーンゼロ | 60 FPS | 74 % |
鳴潮(DLSSオフ) | 38 FPS | 100 % |
鳴潮(DLSSオン、デフォルト設定) | 60 FPS | 75 % |
※フレームレートとGPU使用率は大体の平均値
※鳴潮の計測地点は虹鎮の夜間(他の場所・時間帯と比較して処理が重たかったので)
この表を見てわかる通り、鳴潮はDLSSなしでは他の3タイトルに比べて、極端にスペックを要求されるゲームなのですが、DLSSを有効にすることで、他と同じレベルで遊ぶことができます。
DLSSを有効にすることで、GPUの代わりにCPUの使用率が上昇する傾向にありましたが、それでもDLSSを無効にした時と比べて、10~20%程度の上昇幅だったので、そこまで気になるレベルではありません。
また、DLSSを有効にすることで気になるのは画質の劣化ですが、比較してみたところ、正直、私には違いが分かりませんでした。
以下はDLSSのオン/オフを切り替えて確認した画像。
DLSS:オフ
DLSS:オン(バランス設定)
実際にプレイしていても気になる点はなかったので、とくに理由がなければDLSSは有効にした方がいいです。
以下、鳴潮の画質の設定項目について、変更することでのフレームレートや画質への影響などを調査した内容になります。DLSS以外の項目については、グラフィックプリセットを「高」からDLSSをオフにした状態で確認しています。
影品質(極高/高/中/低)
物体の影の表示と品質を設定する項目。
FPSへの影響は大きい。
「極高」と「高」で違いは確認できなかったが、「中」にするとFPSが「5」前後上昇する。「低」にすると、そこからさらに「15」FPSほど上昇した。
「低」にした場合、そもそも影が表示されなくなっていたので、「中」以上の設定がよい。
エフェクト品質(高/中/低)
設定項目の内容からして、スキルや共鳴解放の発動など、戦闘時に影響するものと思われる。今回はキャラが静止した状態での確認だったので、設定によるFPSなどの違いは確認できず。
デフォルトだと「中」設定になっていたが、そのままでとくに気になることはなかった。
ディテール設定(高/中/低)
FPSへの影響はほぼなし。
設定を変更することによる違いは分からなかった。
アンビエントオクルージョン AO(オン/オフ)
ボリュームフォグ(オン/オフ)
ボリュームライト(オン/オフ)
暗い場所での光の表現が向上する機能。
今回、確認した限りでは違いが分からなかった。
特定の場所で効果を発揮する可能性があるが、その場所が見つからなかったこともあって、オン/オフを切り替えることでのFPSへの影響はほぼなし。
モーションブラー(オン/オフ)
物体が移動した際のブレを滑らかに表現する機能。
臨場感やスピード感が増すようで、視点移動する際にもその効果は発揮されるが、個人的には、この項目はオフの方が、違和感がなくてよかった。
アップスケーラー・超解像(デフォルト/効果重視/バランス/性能重視/最大性能重視)
アップスケーラー・超解像、シャープネス、NVIDIA Reflexは、DLSSをオンにすることで、変更が可能になる項目。
アップスケーラー・超解像の設定では、4つのモード(効果重視/バランス/性能重視/最大性能重視)が選択でき、フレームレートやGPU使用率は以下の通りとなった。
フレームレート | GPU使用率 | |
---|---|---|
効果重視 | 60 FPS | 100 % |
バランス | 60 FPS | 80 % |
性能重視 | 60 FPS | 76 % |
最大性能重視 | 60 FPS | 76 % |
デフォルトの場合、GPUの使用率が性能重視または最大性能重視を設定した時と同じレベルだったので、そのどちらかの設定で動いていると思われる。
効果重視と性能重視で、GPUへの負荷に結構な差が出ているが、DLSSをオフにした時を含めて、画質への影響はほぼ感じられなかったので、通常は性能重視でいい。
性能重視と最大性能重視の違いは分からなかった。
シャープネス(-1 ~ +1)
デフォルトは「0」。
FPSへの影響はなく、画質への影響も感じられなかったので、デフォルトのままでよい。
NVIDIA Reflex(オン/オフ)
マウスやキーボードの入力からモニターの表示に反映されるまでの遅延を最小限にするための機能。
操作を伴う比較をしていないので不明だが、キャラが静止した状態ではFPSへの影響はなかった。
アンチエイリアシング AA(オン/オフ)
階段状になっている線(ギザギザ)を滑らかに表現する機能。
FPSへの影響は小さい。
オフにすると物体の輪郭がチラついて気が散るので、この機能はオン推奨。
ブルーム効果(オン/オフ)
光がこぼれるような表現をする機能。
夜の街灯でオン/オフを切り替えると違いが分かりやすい。
FPSへの影響は小さいが、ないわけではないので、少しでもFPSを稼ぎたいのであればオフにする。
垂直同期(オン/オフ)
グラフィックボードとモニターのリフレッシュレートを同期する機能。
FPSへの影響はそこそこあるので、モニターのリフレッシュレートを下回っている場合はオフにした方がよい。
ただ、オフにすると、同期がとれずにたまに画面がチラつくので、FPSに余裕があるなら、オンにしたほうがよい。
NPCの数(高い/普通/低い)
最後に
さて、今回の教訓ですが、グラフィックドライバは最新にアップデートすることを忘れずに、といったところでしょうか。
DLSS対応のゲームタイトルが初めてだったということもありますが、なにげに私と同じようにドライバの更新をしていない人は、実は多いのでは、と思っています。
グラフィックボードはまだまだ価格が高いので、DLSSに対応するだけで、快適なゲームプレイができるのであれば、やらない手はありません。
DLSSが効いていない状態で1ヶ月以上も鳴潮をプレイしていたのは、なんだったのか、と、すごい後悔しているので、皆さんも気を付けましょう。