数ある光回線(光コラボ)の中でDTI光を選ぶべきではないたった一つの理由
これまで我が家の光回線はずっとDTI光(光コラボ)で、とくに問題もなく快適に使えていたのですが、この度、別の事業者に変更することにしました。その理由について紹介します。
目次
- DTI光のいいところ
- 光コラボの事業者を変更することになった理由
- 最後に
DTI光のいいところ
自宅のインターネット回線を光回線にする時、ちょうど各事業者から光コラボが展開されていて、その時に最安値だったDTI光を契約しました。
今では最安値ではないものの十分に安い料金設定はDTI光のいいところで、料金が安いこと以外にも、最低利用期間の設定がなく、解約時の違約金がかからないことも魅力の一つです。
回線速度については他の事業者が分からないので比較はできませんが、IPv4(PPPoE)接続時の場合、混雑する時間帯だと少し遅くなっていたので、IPv6(IPoE)接続に切り替え、その後は問題なく使えていました。
とくに不満がなかったので、つい数ヶ月前までは、今後も使い続ける予定だったのですが...。
光コラボの事業者を変更することになった理由
状況が変わったのは、数ヶ月前、仕事を自宅からリモートワークで行うようになってからです。
リモートワーク開始当初はプライベートと仕事用の回線を分けていて、仕事用にはモバイルルーターを使用していました。
ただ、モバイルルーターではサイズが大きいファイルのダウンロードに時間がかかったり、混雑する時間帯で接続が不安定になったりすることが多かったので、結局、自宅の光回線をプライベートと兼用で使用することにしたのですが、問題があったのはここからになります。
リモートワークで働く場合、企業が管理する情報にアクセスする際、VPN接続を使用することになりますが、このVPN接続で多く利用されるL2TP/IPSecの方式は、IPv6(IPoE)では使えません。
原因はVPN接続のL2TP/IPSecでは特定のポートを使用するのに対し、IPv6(IPoE)では使用できるポートに制限があるからです。
このため、リモートワークで自宅の光回線を使用する場合、従来のIPv4(PPPoE)接続に戻す必要があるのですが、DTI光は、一旦、IPv6(IPoE)接続に申し込むと、従来のIPv4(PPPoE)は使えなくなり、元に戻すこともできなくなります。
以下はDTI光のIPv6(IPoE)接続サービスに申し込んだ時の確認書の内容(一部)。
サービス開始およびサービスy開始後のPPPoE接続について
サービス開始から30日後に、従来のPPPoE接続はご利用いただけなくなります。
光回線が開通していない場合につきましては、開通まではPPPoE方式もご利用いただける状態になっております。
正直、IPv6を申し込んだ時は漠然と両方使えるものと思っていましたが、ある日、突然インターネットが繋がらなくなり、書類を再確認したら、従来のPPPoE接続が利用できなくなることを、初めて知ったという感じになります。
DTI光のIPv6(IPoE)接続サービスの紹介ページにもそのような記載はないので、私がそうだったように、サービスを申し込んで書類が届いて初めて知る人がほとんどではないでしょうか。
それでもプライベートで利用する場合は、IPv6(IPoE)で問題なかったので、そこまで気にしていなかったのですが、ここへきて、リモートワークで使用する際に、L2TP/IPSec方式のVPN接続で、IPv6は使えないことが発覚し、従来のIPv4(PPPoE)方式が使えない、かつ戻せないDTI光は、リモートワークをする際に選んではいけない光回線だった、ということで、それが、DTI光を選ぶべきではない、たった一つの理由になります。
最後に
そんなわけでリモートワークで働く場合やその予定がある人で、IPv6(IPoE)を利用したいと考えている場合、DTI光はやめておきましょう、というのが今回の話になります。
ただ、一言付け足すと、上記に当てはまらない人であれば、従来のIPv4(PPPoE)が使えない以外はとくに不満はなかったので、DTI光を契約しても問題ない、というのが個人的な意見です。
今回、光コラボの事業者を変更することにしましたが、DTI光の場合、解約違約金などは発生せず、事業者変更の申請もネットから簡単に申し込むことができるので、そういった点は好印象です。
事業者によってはIPv4(PPPoE)とIPv6(IPoE)を併用できるところがあり、DTI光もそうであれば、このまま契約を続けていましたが、管理コストなどの面で難しかったのでしょうか。そこだけ、残念です。