2021.4.20

ブログサイトを5年間運用して分かったSEOで重要なこと

SEO(Search Engine Optimization)と聞くと、一般的にクローラーを意識したサイトの作りだったり、URLの統一などといったものをよく聞きますが、そういったものを対応したとしても、アクセス数が急激に伸びたりすることはありません。

ブログサイトを5年以上、運用してみた分かったSEOで重要なことは、ページタイトル、コンテンツの中身、ジャンル特化の3点です。

次点に、モバイル対策やページの表示スピードなどの技術的なこと、それにSNSなどの被リンク、といったものが挙げられます。

目次

  • ページタイトルは最重要
  • コンテンツの中身
  • ジャンル特化
  • 技術的な対策(モバイルフレンドリー、ページの表示スピードなど)
  • 最後に

ページタイトルは最重要

検索エンジンからのアクセスの場合、一番重要なのはページタイトルです。

中身がどんな立派なコンテンツだったとしても、興味を引き付けるタイトルでなければ、アクセス数は増えません。

Google検索の場合、検索結果に表示されるページタイトルの文字数は30文字程度なので、その文字数に収まる長さで、ユーザーの目的に合ったタイトルを決める必要があります。

タイトルにキーワードとなる単語を埋め込むことも重要で、その記事が炊飯器のレビューであるなら、炊飯器のメーカーや型番といったワードを入れた方がアクセスされやすいです。

ただし、そもそも炊飯器などの家電についてのレビュー記事はAmazonのレビューで十分といったものが多く、昔に比べて、そもそものアクセス数が減っている、という点には注意を向ける必要があります。

また、検索エンジンからの流入を増やす場合、検索結果の1ページ目上位に入ることが重要で、少なくとも2ページ目に入らないと、ほとんどアクセスされません。

記事の公開からしばらくは順位が低く、アクセス数は伸びませんが、ページタイトルが良ければ、次第に上位に表示されるようになります。

コンテンツの中身

ページタイトルは言わば外面で、当然、中身のコンテンツが伴っていることが重要です。

ページタイトルでユーザーの興味を引き立たせ、コンテンツの中身でしっかりとキャッチする、というのがベストで、どちらか一方だけではダメです。

また、ページタイトルとコンテンツの内容が一致しないのもNG。そういった記事でも最初の内はアクセスされることがありますが、次第に検索順位が下がって、最終的には誰からも読まれなくなります。

コンテンツの作りは、自分がよく見ている記事を参考にするのがよく、時間の経過とともにベストなUIは変わっていくので、それに対応していくことが重要。

コンテンツの内容は5~10分以内で読み切れるものがよく、短すぎれば、検索エンジンからコンテンツの品質が低いと判断され、長すぎれば、ユーザーが読むのが面倒になって滞在時間が減り、結果として順位が上がらないといったことがあります。

ジャンル特化

有名人のブログであれば、放っておいても誰かがアクセスしに来ますが、無名の個人ブログでそういったことは万に一つもないので、アクセス数を増やすためには、誰かの助けとなるような記事を書くしかありません。

しかし、そういった記事を書いたところで、基本的にリピーターを獲得することはできないので、いつまで経ってもアクセスはGoogleの検索頼りとなり、検索エンジンのコアアップデートのタイミングで、検索順位が大幅に下がって、悲鳴を上げることが多いです。

長期のサイト運営で大事なのはリピーターの獲得。検索からのアクセスはあくまで入口と割り切って、ブラウザのお気に入りに登録してもらえるようなサイト作りが大切です。

個人運営のサイトで、お気に入りに登録してもらえる可能性が高いのが、ジャンル特化のサイト。

個人の場合、サイトの更新頻度に限界があるので、家電なら家電、キャンプならキャンプ、と、ジャンルを絞るのが重要です。

また、ジャンル特化のサイトは検索順位で上位に表示される可能性が高くなります。

ジャンル特化のサイトはSEO対策として非常に強力な手段ですが、ジャンルがニッチ過ぎると、そもそものアクセス数が少ないので、広すぎず狭すぎない、といったジャンルにするのがよく、その上で、オリジナリティのあるサイト作りが必要になってきます。

リピーターを獲得することができれば、冒頭で述べたSNSの被リンクといったものも、勝手に増えていきます。

ただし、ジャンル特化は博打に近く、そのジャンル自体に人気がなくなれば、総じて、アクセス数もその影響をモロに受けてしまうので、息の長いジャンルや新しいものが次々登場するようなジャンルを選択することが大事です。(その分、競合も多くなりますが...)

技術的な対策(モバイルフレンドリー、ページの表示スピードなど)

最近はスマートフォンでのアクセスが多いので、モバイル対策は必須。

未だにスマートフォンでアクセスした際にPC向けのコンテンツが表示されて、画面が見ずらいサイトをたまに見かけますが、プログラミング関連の記事など、PCで検索されることが多いものを除いて、そういったサイトは論外です。

Googleの検索エンジンも検索順位の評価の基準がモバイルページ(モバイルファーストインデックス)となったので、モバイルでの表示を優先して、PCでの表示は二の次にしましょう。

ページの表示スピードについては「遅くなければいい」です。

ランディングページはアクセスして2~3秒以内、ページ移動は1秒以内といったレベルでコンテンツが表示さればOK。早すぎるとページ移動の際の切り替わりが分かり難くかったりするので、最近は、ワンテンポ遅れるくらいの表示スピードがちょうどいいと感じています。

もちろん、3秒以上はページが表示される前に離脱してしまうので、遅すぎは厳禁。

同じページを表示するURLが複数インデックスに登録されてしまっている場合は、301リダイレクトを使用して一つに絞ります。

クローラーを意識したサイト作りとして、h1タグでのキーワードの埋め込みや、画像のalt設定といったものがありますが、これはやらないよりはマシといったレベルです。

最後に

SEOで重要なのは、あくまで「ページタイトル」「コンテンツの中身」「ジャンル特化」の3点。

当サイトはジャンル特化したものではないので、残念ながらリピーターはほとんどいませんが、アクセス数の多い記事を改めて読んでみると、「ページタイトル」が分かりやすく興味の持てるもので、「コンテンツの中身」がしっかり書き込めている記事が多いです。

後で自分で読んでも、よくこんなの書いたな、と思うことがしばしば。

もちろん流行り廃れという影響はあるので、アクセス数の多い記事でも数ヶ月や数年経てば、全然アクセスされなくなることもザラにあります。

ちなみに上記の内容はブログサイトやコラムなどの記事ベースの話で、Webサービスの場合、誰が利用しているのか、という点が重要になってくるので、SNSの被リンクが一番重要なポイントになります。

サイトの特性によって優先順位が変わるので、その点には注意。

また、ものによってはテキストベースの記事ではなく、Youtubeなどの動画に向いているといったこともあるので、そういった点についても考慮する必要があります。

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