仕事で仲良くなってはいけない人の特徴
プライベートであれば気の合わない人については無視すれば良いだけですが、そんな人とも上手に付き合う必要があるのが仕事です。とはいえ、そういった人はそんなにいないものと思っていましたが、実際に社会に出てみると、関わるとロクなことがない人が結構たくさんいます。
社会人として働き始めた人は右も左も分からない状態で、教育担当の先輩社員を自分で選ぶことはできませんが、最初が肝心なので、まずは仕事を覚えることよりも、一緒に働く社員の人となりを把握することに努めましょう。
私のこれまでの経験上、仲良くなったり、場合によっては近づくことすらNGな人、その理由について紹介するので、新社会人となった人の何かしらの参考になればと思います。
目次
- オタク
- フレンドリー
- 体育会系
- 不潔
- 精神異常系
- まとめ
オタク
まず、紹介するのは、最近、市民権を得つつあるオタクです。
友人や知人、同期や部下がオタクの場合は、こちらの知らない情報を教えてくれたり、付き合ってみると意外と面白い人がいるのでそこまで問題ありませんが、一つのことにのめり込む特性上、彼らの多くはコミュニケーション能力が低く、仕様やプロジェクトの概要を説明するのが下手くそです。
このため、上司や先輩社員がオタクだと、必要な情報をこちらに分かりやすく伝えることができないので、情報伝達に齟齬をきたすことが多くなります。
その社員が自分の説明が下手であることを自覚しているのであれば、ミスがあっても『お互いに今度からは気を付けましょう』みたいな感じになるのですが、オタクはそもそもコミュニケーションを取る機会が少ないので、自覚していないことが多く、また、自覚していたとしても改善しようとする人はほとんどいません。
私もオタクなので他人のことは言えませんが、自分の説明が下手なのは理解しているので、仕様や作成物の説明をする際は、極力、間にコミュニケーションスキルが高い人を挟むようにしています。
フレンドリー
初対面からフレンドリーに接してくる先輩・上司も要注意。
優しい先輩や褒めてくれる上司はついつい対応が軟化して警戒を解いてしまいがちですが、優しさの裏には必ず理由があるので、それに注意する必要があります。
ちょっとした雑務を依頼してくるだけならまだマシで、問題は、自分がやるべき仕事をこちらに押し付けてきたり、フレンドリーな人は基本的に仕事ができない人が多いので、よくミスをすることが多く、そのしわ寄せがこちらにやってくることです。
私の場合、そこまで親しくないのに『ちゃん』づけで呼んでくる上司がいて、危険を察知して距離を置いたら、案の定、その人は仕事ができず、こちらにしわ寄せがくる困ったちゃんでした。
フレンドリータイプの人と関わってしまった場合の一番の解決策は、その人に仕事をさせないことです。しゃしゃり出てこられると余計に仕事が増えるので、すべて自分でやった方が上手く回ります。
体育会系
基本的にパワハラと呼ばれる圧力をかけてくるのがこの体育会系。
彼らは自分の声が大きいことに気が付いているのでしょうか。気が付いたとして、それが周囲の迷惑になっていることを知っているのでしょうか。知っていたとして、それが問題であると認識しているのでしょうか。
声が大きいことが有利に働く職場もあるので、総じて、静かにするべきとは言いませんが、基本的にそういった声の大きい人が、部下のミスなどに対して怒鳴り散らしているのを聞くとかなり不愉快な気分になります。
以前、システム開発を行っている職場で、周りが静かにプログラミングに励んでいる中、上司が部下のことを厳しく叱っていたことがあったのですが、その声がでかいのでフロア中に響き渡り、しかも何度もそういったことがあったので、その叱られていた新入社員の方は残念ながら退職してしまいました。
ミスをした時にその人に非があるのであれば、今後はそういったことがないように叱るのはいいと思いますが、それを皆が聞こえるレベルの声量で言うのは、その人をただ追い詰めているだけです。
ちなみに上記の上司は女性でした。体育会系というと男性を思い浮かべますが、声のでかさという観点では男も女もないので、できるだけ関わらないようにして、可能なら座席も離れたところに移動しましょう。テレワークができるなら、なお良しです。
不潔
一緒の職場にいると匂いというのも重要な要素になります。
口臭、体臭、服に染み付いた匂いなど、身だしなみに気を付けている人なら問題ないのですが、中にはそういったことに無頓着な人がいます。
以前、同じ部署の先輩が吐き気を催すほどクサいことがあって、その時は、向かい合って話したりはもちろん、近づいただけで気分が悪くなったので、質問をされてもつっけんどんな態度で早々に会話を打ち切っていました。
匂いについてはデリケートな部分なので直接指摘することは憚られ、この時は、先輩社員の同期に『なんとかなりませんか。』と相談したりしている内に幾分か改善しましたが、それでも時々匂うことがあり、完全に解決することは難しいので、声が大きい人同様に、近寄らないのが一番です。
精神異常系
これは私が仕事をしてきた中で、一番関わってはいけないタイプと感じたものになります。
『精神異常系』というくくりにしましたが、普段は普通の人と変わらず、会話も問題なく可能で、ちょっと喋った程度ではそれと分からないのがこのタイプの厄介なところ。
では普通の人となにが違うのかというと、『人として分かって当たり前のことが分からない』という点。技術的なことではなく、あくまで人としてというのが重要なポイントです。
例えば、普段何気なく会話している時は気にも留めませんが、大抵の場合、『こういう話し方をしたらこういう反応を返してほしい』という暗黙の了解があり、普通はそのやりとりで物事が決まっていくのですが、このタイプの人にはそれが通じず、『いや、でも、こうあるべきじゃない』と返してくることが多く、それが理にかなっていたとしても、これまで培ってきた技術や土台をひっくり返すようなことでも平然と言ってくるので、その人に決定権がある場合、全部作り直さないといけなくなってスケジュールが崩壊するといったことがあります。
上記のことだけなら細かいところに拘る職人気質と言えなくもありません。ただ、私が関わった人に関して言えば、普段の何気ない会話で築いていった人間関係をあっさりぶち壊す人で、誰かがちょっとしたミスをしたりした時、普通は『以後、気を付けましょう』程度で終わるレベルのものについても、『ブチ切れる』という表現のような状態になり、私を含めて他の周囲にいた社員の人も『なんでこの人、この程度のことでここまで怒るんだろう。』という共通認識を持っていました。この人と関わる仕事をしている間ずっと、砂場で頑張って作った城(人間関係)を無邪気な子供が躊躇いもなく壊していくという感覚でした。
そんな人が事業所長だったため、部下たちは次々と辞めていき、その事業所が閉鎖になったのは、確実にこの人のせいです。ある時、辞めていった人に対して、『なんで辞めたんだろう?』みたいなことを私に言ってきた時は背筋が寒くなり、『人として分かって当たり前のことが分からない人間はこの世の中にはいる』ということを初めて知った時でした。
この手のタイプは問題がもう一つあって、これを他の社員に言ってもヤバさがなかなか伝わらず、説明しても『自分の不甲斐なさを正当化している』といったように受け止められるところです。
回避策としては、可能な限り、関わらないようにすることしかないので、初めて一緒に仕事をする人とは、最低でも3ヶ月は様子を見て、人として最低限の礼儀や考え方を有していることを確認しましょう。
まとめ
以上、オタク、フレンドリー、体育会系、不潔、精神異常系、といったように、世の中には危険がいっぱいです。
共通点として、仲良くなるとあとで痛い目を見ることが多いので、最初から親睦を深めようとはせずに、注意深く、その人がどういった人なのかというのを確認して、少しずつ距離を縮めていくのが大切です。