2020.2.24

メリットが沢山あるリモートワークに消極的な会社はセキュリティ意識が低い会社

昨今の新型コロナウイルスの影響で、リモートワークやテレワークといったものが脚光を浴びていて、個人的にはこれに大賛成。しかし、実際にリモートワークをしている会社はほんの一部で、時間差での通勤を実施しているところもありますが、多くはなんの対策もしていないのが現状です。

もちろんリモートに向いてない仕事もあるので、すべての仕事がリモートであるべきと言うつもりはありません。ただ、Webやモバイルなどのアプリケーション開発については、すべてリモートにしまっていいと思います。

目次

  • リモートワーク(テレワーク)のメリット
  • リモートワークに消極的な会社はセキュリティ意識が低い?
  • リモートワークに必要なもの
  • リモートワークを社内で個人的に実践してみた結果と感想

リモートワーク(テレワーク)のメリット

リモートワークやテレワークをやることのメリットは沢山あります。

満員電車からの解放もその内の一つで、個人的にはこれだけのためにであってもリモートワークは導入すべきだと思っています。満員電車はストレスの8割を占めているといっても過言ではなく、リモートワークで通勤の必要がなくなれば、リモートできない仕事で働いている人も満員電車が緩和され、どちらにとってもハッピーな状態になります。リモートできるのにリモートワークに消極的な人はおそらく痴漢です。

花粉症の対策としてもリモートワークは有効で、花粉が飛散している時期は極力家から出ないことが一番の対策になります。私は今のところリモートワークに消極的な人が花粉症の症状で苦しんでいるのを見たことがありません。リモートできるのにリモートワークに消極的な人は、他の人が苦しんでいる姿をみて愉悦に浸るサディストです。

集中力の向上も重要なポイントで、リモートワークは作業効率のアップが望めます。社内では他の社員の話し声や自分に適さないエアコンの温度設定、さらには喫煙者の煙草の匂いでなにかと集中を邪魔されることが多いです。もちろん自宅で働く場合は、車の走行音や話し声、さらには工事の音といった騒音に悩まされますが、自宅であればいくらでも対策のしようがあります。リモートできるのにリモートワークに消極的な人は、集中する必要がない人、つまり働いているフリをしている会社のお荷物か、騒音や匂いで自分が発生源になっている嫌われ者のどちらかです。

上記のメリットはどちらかといえば雇われる側のメリットですが、雇用する側にもリモートワークはメリットがあり、リモートワークを導入することで成果物主体の評価となり、会社に対する社員の貢献度が可視化されます。働いているフリをしている社員(会社のお荷物)を炙り出し、会社への貢献度が高い人材を発掘することで、『なんでこの人が出世するの? 』といった社員からの不平不満を抑えることができ、優秀な人材が流出する事態を避けることができます。

リモートワークに消極的な会社はセキュリティ意識が低い?

別の会社へ仕事を依頼する側から見た場合、もしかしたらリモートワークはセキュリティ的によろしくないのでやってほしくない、と思うかもしれません。たしかに不特定多数の人が出入りするカフェやシェアオフィスで仕事をしたり、そういった場所のフリーWiFiを利用されると情報漏洩という点で非常に危険ですが、セキュリティを少しでも意識しているのであれば、仕事の内容によりますが、そういう場所での作業はNGとしているのが普通です。

また、情報漏洩というと、凄腕のハッカーが外部からのネットワーク経由で情報を盗み出すイメージがありますが、社内にいる人間の場合、やろうと思えばそういったデータにアクセスすることは非常に容易です。

もちろん社員一人ひとりにアクセス権限を設定して、重要なデータは暗号化された記録媒体で鍵付きのロッカーに入れたりしていると思いますが、同じ部屋にいる以上、話し声で誰がなんの仕事をやっているか分かりますし、見ようと思えば画面を盗み見ることも可能です。さらに、キーボードのタイピング操作を見ればパスワードはある程度予測できてしまいますし、仕事上、他の端末にアクセスするためにパスワードが必要になった時、知っている人が手が離せずに、社内共通のパスワードを教えてくれたりもします。

社内で一緒に働いているので仕事仲間という意識は強く、同じ場所で働いているというだけで信頼関係が構築されてしまいますが、逆に言えば、悪意を持った社員が一人でもいた場合、情情報漏洩のリスクは跳ね上がります。

リモートワークであれば、画面を盗み見られたり、キーボード操作からパスワードを予測されてしまうといった事態は避けられるので、そういったことを考慮すると、リモートワークに消極的または実施していない会社は、セキュリティ意識が低い会社ということになるかと思います。

リモートワークに必要なもの

Webやモバイルなどのアプリケーション開発であれば、最低限、GitHubとチャットツールさえあれば複数人がリモートで協力して開発することができます。

もちろん何らかの不具合でプライベート設定していたリポジトリが外部に公開されてしまう危険性もあるので、情報漏洩に繋がる重要なデータやファイルはGitHubに配置すべきではありません。

個人情報が格納されたデータについてはどんな理由であれ、開発者に配布すべきではないのは当然として、開発に必要なファイルについては、パスワードロックや暗号化を施して、GitHubとは別の手段で配布すべきです。

リモートワークを社内で個人的に実践してみた結果と感想

リモートワークを実施していない会社で、試しにリモートを前提として働いてみました。

誰にも言わずに静かに始めたので孤独な戦いとはまさにこのこと。

とはいえ、勝手にGitHubを使うわけにもいかないので、実践したのは、すべての会話をチャットツールで行うことでした。私が働いていた会社で利用されていたのはMicrosoftのTeams。すべての会話をTeamsで行うことは意外とすんなりいき、むしろ会話のログが残るので、あとで確認したい時にやりとりしたメッセージが残っていて便利でした。

20代や30代前半までの社員ならこの方法での意思疎通にはなんの問題もなく、むしろスムーズでしたが、問題があったのは40歳を超えた上司や先輩社員たち。彼らは事あるごとに席に呼び出しては質問してきて、その際に他の社員に共有しなければいけない内容があれば、あとで別で呼び出してもう一度同じ話をしたりしていたので、これは二度手間です。最初からチャットで話していれば、自然と他のプロジェクトメンバーにも共有できて、そういった手間は省くことができました。

実験中、時には一言も発さずに帰宅することもありましたが、チャットで会話していれば、孤独に感じることはありません。大事なのは声を出して喋ることではなく、どんな手段でもいいので意思の疎通を図ることです。

面と向かい合うことの利点も分からないではありませんが、嫌いな人同士が傍にいると、むしろ作業に悪影響が出てしまいます。リモートなら関わらなければいいだけなので、どちらがいいかは一目瞭然。

なお、実験は半年に渡って行いましたが、その間、集中力がアップして仕事の効率が上がったので、基本的には定時で帰ることができ、休日出勤等は一度もありませんでした。

そのため、次で働く会社はリモートワーク可能なところ、と胸に秘めています。

聞くところによればリモートワーク可能な会社は求人が何倍にも跳ね上がっているのだとか...

まあ、当然の流れですね。

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