引っ越しで賃貸物件を探す際の必須条件とその理由
一人暮らしを始めてから幾星霜。
幸か不幸か福岡と神奈川を行ったり来たりと何度か引っ越しを経験してきましたが、引っ越しを経験するにつれ、物件選びで妥協できるところとできないところの境界線がはっきりしてきて、住んでもいいと思える条件が段々とシビアになってきています。
先日の引っ越しでは不動産屋に連絡してから部屋を決めるまでは短かったですが、その前のインターネットでの検索では、なかなか目的の物件が見つからず、賃料や引っ越し先の場所を何度も見直しては検索を繰り返していました。
次またいつ引っ越すか分からず、個人的に物件選びの際に必須だと感じている条件についてメモっておくので、これから物件を探す人のなにかしらの参考になれば幸いです。
目次
- バス・トイレ別
- 独立洗面台
- オートロック/モニター付きインターホン
- 保証人不要
- 屋根付きの駐輪場
- 築年数25年以内
- 最寄り駅から20分以内
- 光回線
- ベランダのすぐ側に電柱や電線がないこと
- 専有面積25㎡以上
- 最上階、角部屋(または左右に部屋がなく独立した部屋)
- 間取りは2部屋以上
- 周囲の環境
- 家賃
- 最後に
バス・トイレ別
バスとトイレは別々。これはあらゆる条件の中でマスト中のマスト。
浴槽とトイレが一緒の部屋に一度だけ住んだことがありますが、風呂に入ったりシャワーを浴びた直後にトイレで用を足そうとすると湿気がすごくて不快で、逆にトイレ(大)のすぐ後にシャワーを浴びようとすると、今度は匂いが充満していて気分が悪くなります。
換気扇を回して間隔を開ければいいのですが、そうもいかないのが腸の具合。
それにトイレではリラックスして用を足したいですよね。私の場合、バスとトイレが一緒の部屋ではリラックスすることができませんでした。
独立洗面台
独立洗面台はかなり便利で、一度でも設置されている物件に住んでしまうと、その後の物件探しでは、洗面台が独立していない物件はまったく目に入らなくなります。
インターネットで物件を探していて、目的の物件が見つからずに条件を緩和した際にも、最後まで絶対に残していたのが「バス・トイレ別」と「独立洗面台」の2つの条件でした。
洗面台は独立してこそ、その真価を発揮します。
オートロック/モニター付きインターホン
最上でオートロック。最低でもモニター付きインターホン。モニターなしのインターホンは問題外です。
アポなし訪問者への対策として、オートロックは無理だとしても、モニター付きインターホンは最低限の装備。ドアを開ける前に訪問者を確認する手段がないことには、誰がきたのか出迎えて確認するしかありません。
経験上、アポなし訪問者は誰一人としてまもとな人がいなかったので、応答するだけ時間の無駄です。チャイムを何度も慣らされたり、ドアを叩かれたり、大きな声で呼びかけられても、どんなことをされようが居留守を使いましょう。反応したら負けです。
おすすめはモニター付きインターホンの音量を普段は最小または切っておくことです。チャイムが鳴らなければ良心が痛むことはありません。
通販で日付指定で送ったものを受け取る時だけ、音量を上げておくのが一番ですが、上げ忘れてしまうことが多いので、通販を利用したタイミングで、TODOリスト系のアプリに登録しておくのが一番です。
保証人不要
最近は保証会社を利用することが前提の物件が増えました。保証会社を利用する場合、月々の賃料の1パーセントだったり、契約更新時にまとめて料金を支払わなければなりませんが、個人的には両親や兄弟に連帯保証人を頼みたくないので、保証人不要で物件を探しています。
連帯保証人が必要な物件で保証人を両親にお願いしていたことがありますが、その場合、2年ごとの契約更新時に、保証人の更新もしなければならず、両親が近くに住んでいればいいですが、私の場合、実家が遠く気軽に帰れる距離ではないので、直接実家に帰ったり書類を送付したりと、非常に面倒でした。
また、身内に保証人を頼む場合、なんとなく引け目を感じてしまいますよね。緊急連絡先とかなら全然いいですが、保証人は保証会社を利用した方がいいと思います。
屋根付きの駐輪場
車やバイクを持っていても、近所に出かけるのなら自転車が最強です。
自転車は雨に濡れるとチェーンやフレームがすぐに錆びてしまうので、駐輪場は屋根付きであることが必須。
駐輪場がなくても、建物の軒下に置ける場合もありますが、そういった場所は先に入居している住民によって占拠されていることがあるので注意が必要です。
できれば、ちゃんとした駐輪場が用意されている物件がいいですね。
築年数25年以内
散々検索した結果、現時点(2019年)で、個人的に住んでもいいと思える物件は築25年以内の物件でした。それ以上の築年数になると、建物が古く、とくにキッチンや浴槽、トイレなどの水回りの設備が古くて、写真を見た段階で嫌悪感が伴い、物件選びの対象から除外することが多かったです。
築26年以上の物件の場合でも、リフォームやリノベーションされている物件であれば、写真で見ると築浅のように綺麗なので、物件選びの対象になります。ただし、細かなところで(ところどころ床が抜けていたり、流し台や洗面台が低かったり、扉が古臭かったり、etc)、よーく見ると使い勝手が悪いところがあるので、リノベーションされている物件などは、実際に部屋を見に行って、隅々まで確認することをおすすめします。
最寄り駅から20分以内
通勤はなるべく歩いた方がその日の体調がよくなります。
そのため、だいたい徒歩20分前後までが私が許容できる最寄り駅までの距離。大抵の人は10分くらいまでのところで物件を探しているので、最寄り駅まで徒歩20分の物件であれば、多少、家賃は安くなります。
ただし、駅までの距離が遠いと、台風や雨風が強い日は足元がずぶ濡れになってしまうので、そういった日の通勤は注意が必要です。可能なら休みたいですね。
光回線
最近は自宅であれば、光回線はマストかと思います。
私はこれまでWiMAX2+を自宅の回線として利用してきて、引っ越しの時はは住所変更するくらいでそのまま使えるのが気に入って使っていましたが、昨今は動画や画像の高解像度化が進んでいるので、休日などで1日中家でパソコンを使っていたりすると、余裕で3日間10GBの制限に引っかかり、翌日の夕方から低速になってしまうことが多かったです。
また、テレワークをする際も重要なのはアップロードの速度で、光以外はダウンロードが主体でアップロードが遅く、そういったことも考慮すると、自宅の回線は光を導入するのが一番です。
ベランダのすぐ側に電柱や電線がないこと
あるとハトのたまり場になります。
福岡に住んでいた頃、4階のベランダのすぐ傍に電線が通っていて、電線からベランダに飛び移ったハトがよく糞をしていくので、洗濯ものを外に干すことができませんでした。
途中からベランダに網をかけるようにしましたが、ハトがそれに気づかずに網に引っかかって暴れ、こっちはその暴れている音に驚くといったことが何度もありました。
よさそうな物件でもそういったことがあり、その物件を内覧した際に、不動産の人は当然知っていたと思いますが、その辺りの説明はしてくれないので、自分で気付くしかありません。
今はGoogleのストリートビューで大抵の物件は衛星写真で確認することができるので、当日に不動産屋から紹介された物件であっても、その場のノリで決めたりせずに、一旦持ち帰って落ち着いてから自分で調べて確認することが大事です。
専有面積25㎡以上
これは私がキャンプをよくするようになり、徐々にキャンプ道具が増えていったため、専有面積が25㎡以上ないと、物を置くスペースがないというのが理由です。
狭い方が冷房や暖房の利きが良いので、どちらがいいかは人それぞれでしょう。
最上階、角部屋(または左右に部屋がなく独立した部屋)
この条件は、完全に以前に住んでいた騒音MAXな隣人のせいです。
上下左右、部屋に囲まれていると、その内の誰かがベランダで煙草を吸ったり、騒音に頓着しない性格だったりする可能性が高いので、その可能性を極力排除するためには、最上階かつ角部屋が絶対ではないですが比較的に安全です。
ただし、角部屋の場合は、室内の温度が外気に左右されやすいので、冷房や暖房の利きが悪くなります。
隣にどういった人が住んでいるかにもよりますが、引っ越してみるまで分からないので、私は可能なら上階はまだしも、左右に部屋がない物件があったら、その物件に飛びつきます。
間取りは2部屋以上
これも隣人の騒音対策。
1人暮らしなら機能的には1部屋で十分事足りますが、隣人の騒音が酷い場合、1部屋では逃げ場所がありません。
そのため、最近は横に部屋が並ぶ形式の1LDKが一番いいと感じていますが、1LDKの物件はなかなかなく、あったとしても賃料が比較的に高いので、そこまで高い賃料を払うことができないなら、2DKの物件を狙うのが良さそうです。
それ以上の3DKともなると親子連れが住んでいる可能性が高くなり、上階や隣室で子供が部屋を走り回ると、かなり喧しく、落ち着いてリラックスするなんてのは夢のまた夢って感じになります。
周囲の環境
これまでの経験上、徒歩5分圏内にスーパーやドラッグストア、またはコンビニのいずれかがないとかなり不便です。
また、できれば自宅の近くに1軒くらいは外食で利用するチェーン店ではない定食屋がほしいですね。基本的に自炊していますが、自分で作るのがどーしても面倒という日が年に何回かあって、そういった時に利用できる店は結構重要だったりします。
家賃
やはり家賃は超重要でしょう。
どんないい物件であっても、収入に見合わない家賃は破滅への第一歩です。
ただ、定期的に仕事があって勤務地が都市部に近い場合は、多少、家賃が高くとも会社から距離が近い物件を借りることをおすすめします。勤務地から離れた場所に住むと交通費がかかりますし、家賃は安いけど満員電車でストレスが溜まったりするので、そういったことを考慮すると、子供がいるとかでない限りは、近場で物件を借りた方がお得です。
最後に
引っ越しシーズンであれば別ですが、基本的にはいい物件というのは、空いていません。
とくに4月~5月はその前に新成人がこぞって部屋を借りているので、その時に探した物件はほとんどが訳アリの物件でした。(前述のハトしかり、空いている一部屋だけ日当たりが悪いところだったり、etc)
なので、急ぎで引っ越しをしないといけない場合は、最初の引っ越し先は仮住まいくらいの気持ちで行き、引っ越し後、時間があいた時に、落ち着いていい物件を探すのが、いい部屋に巡り合える方法なのかな、と思います。