NHKで放送された全マクロス大投票の結果についての感想
先日、NHKが投票受付をしていた全マクロス大投票の結果が公開されました。
ガンダムはなんとなく分かるけど、マクロスの人気がどう分散しているのか分からなかったので、予想通りのものもあればそうじゃないものもあり、大変興味深いものとなっています。投票した人や気になっている人は忘れずに確認しておきましょう。
私も忘れずにちゃんと投票したので、各作品の順位やそれについての個人的な感想を紹介したいと思います。
目次
- アニメ作品の投票結果
- キャラクターの投票結果(総合ランキング)
- メカの投票結果
- 歌の投票結果(総合ランキング)
- 最後に
アニメ作品の投票結果
まずはアニメ作品の投票結果から見ていきましょう。
マクロス作品の中で1位となったのは「マクロスF」です。個人的にはこの結果に納得。マクロスといえば歌ですが、数あるマクロス作品の中でも曲数がかなり多く、耳に残る曲が一番多いのがマクロスFです。
作品内では、シェリル・ノームとランカ・リーの2人の歌姫が登場し、2人の歌にはそれぞれにちゃんと特徴があるので、一つの作品で2つのマクロスアニメの楽曲が楽しめる、そんな作品になっているかと思います。
2位の「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」は、マクロスシリーズ最初の作品の劇場版で、テレビシリーズを見るのは結構しんどいので、今から見るならこちらの劇場版でしょう。
3位の「マクロス7」は、ビジュアル系のロックバンドが主役の作品で、アニメを視聴したのがだいぶ前なので、正直なんのために歌っていたのか覚えていませんが、マクロス作品の中で唯一の男性ボーカル。曲数は多く、ついつい口ずさみたくなるものが多いのが特徴です。
続いて、4位は「劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~」、5位に「超時空要塞マクロス」と、1位と2位の劇場版とテレビシリーズという順位になっています。マクロスの劇場版はテレビシリーズの単なる総集編ではなく、物語が新たに再編されていたり、新しい曲が追加されていたりするので、可能ならテレビシリーズと劇場版の両方を視聴することをおすすめします。
6位には「マクロスΔ」で、マクロスシリーズとしては最新のものになりますが、残念ながら、順位はあまり芳しくありません。5人組の女性ボーカルユニットが主役の作品。最初はいい感じでしたが、後半はちょっと歌要素が少なく、前作のマクロスFが良すぎたこともあって、個人的にもインパクト不足。この順位も致し方ないでしょう。
7位と8位には「マクロスプラス」と、その劇場版である「マクロスプラス MOVIE EDITION」がランクイン。ちなみに私が投票したのは、このマクロスプラスです。マクロスプラスで登場する歌姫は人工知能のシャロン・アップルで、曲は素晴らしいものがいくつかありますが、曲よりも、テストパイロットである主人公のイサムとライバルのガルド、2人のドッグファイトが見所の作品になります。このドッグファイトを見たくて何度も繰り返し再生したのは懐かしい思い出です。
9位は「劇場版マクロスΔ 劇場のワルキューレ」。マクロスΔの劇場版ですが、そういえば一度も視聴していなかったので、今度見てみたいと思います。
10位の「マクロス ダイナマイト7」はマクロス7の後日談。11位の「マクロスゼロ」は超時空要塞マクロスの前史に当たる作品。正直、10位以降は見たことはありますが、内容をほとんど覚えていないので、感想は控えたいと思います。
マクロス作品は全部で16作品。こうしてみると時代に沿った形でバンドやボーカルが設定されています。ただ、ガンダムに比べてマクロスシリーズは意外と作品数が少なく、なんとなくですが、もっとありそうな気がしていました。
キャラクターの投票結果(総合ランキング)
キャラクターの投票結果は1位がマクロスFの「シェリル・ノーム」、2位がマクロス7の「熱気バサラ」、3位がマクロスFの「ランカ・リー」、4位が超時空要塞マクロスの「リン・ミンメイ」と、ボーカル陣が予想通りの独占。5位にようやく戦闘機乗りのロイ・フォッカーがランクインを果たしています。
マクロスΔの最上位は6位の「カナメ・バッカニア」ですが、 8位の「フレイア・ヴィオン」よりも人気があるのが意外でした。
ボーカルであれば私もシェリル・ノームや熱気バサラに投票していましたが、キャラ的に好きかどうかと訊かれれば、非常に微妙だったので、悩んだ末に、私はマクロスプラスの「イサム・ダイソン」(9位)に投票しておきました。というか投票結果の内容を見ていて気付いたのですが、イサムはマクロスF ~サヨナラノツバサ~にも僅かですが、登場していたんですね。知りませんでした。DVDを持っていたと思うので、見返したいと思います。
メカの投票結果
メカの投票結果は1位がマクロスプラスの「YF-19」です。この機体はやはり人気がありますね。もちろん私もYF-19に一票入れています。前進翼の格好良さがたまらないですね。
14位にランクインしているライバルであるガルド機の「YF-21」との作品内で描かれたドッグファイトは、今でも全マクロスシリーズの中で、私の中のベストシーンになっています。
そんなわけで25周年記念の完全変形版YF-19を購入してしまったのは仕方のないことで、今でも大切に保管しています。(ちょっと埃をかぶっていますが...)
ただ、YF-19やYF-21以外のヴァルキリーについては、横一線といった感じで、正直なところ機体を見てもどれがどれだか分かりません。
また、マクロスといえば変形可能な超巨大戦艦ですが、戦艦のランクインは11位のSDF-1 マクロスが最上位ですね。この超巨大戦艦の変形は私の幼心にも覚えている、胸熱のシーンでした。
あとは12位と13位にランクインしている背中の4連砲塔が特徴のモンスターシリーズ。個人的にはデストロイド・モンスター(HWR-00-MkII モンスター)という名前で憶えていたので、その名称であったら、もうちょっと上位にランクインしたのではないでしょうか。
歌の投票結果(総合ランキング)
さて、マクロスと言えば歌、歌といえばマクロスなので、今回の投票のメインはこちらの歌でしょう。
マクロスの数ある名曲の中で栄えある1位に選ばれたのは、「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の「愛・おぼえていますか」でした。予想はしていましたが、やはり強いですね。「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の作品では、他に8位の「天使の絵の具」が10位圏内にランクインしています。
2位はマクロスFの「ライオン」。マクロスFは他にも5位の「星間飛行」、6位の「サヨナラノツバサ ~ the end of triangle」、7位の「ダイアモンド クレバス」、9位の「射手座☆午後九時Don't be late」と、10位以内の半分がマクロスFの曲です。マクロスFは本当にこれでもかってくらい、良曲がたくさんあります。
3位のマクロス7の「突撃ラブハート」は、たしかにいい歌ですが、ここまで順位が高いのは予想外。さらに4位マクロスΔの「AXIA~ダイスキでダイキライ~」はカナメ・バッカニアの持ち歌ですが、これは歌というよりも、アニメでの使われ方込みで上位にランクインしたものと思います。個人的にマクロスΔの曲としては、10位の「いけないボーダーライン」の方が印象に残っています。
マクロスプラスからは、11位の「INFORMATION HIGH」、14位の「VOICES」、33位の「WANNA BE AN ANGEL」が50位以内にランクインしています。作品、キャラクター、メカでそれぞれマクロスプラスから選んだ私ですが、歌に関しては3つまで投票可能で、1つはVOICESに投票しました。ただ、INFORMATION HIGH や WANNA BE AN ANGEL もいい曲なのでおすすめで、とくにINFORMATION HIGHを聞くと、大気圏突入の切迫した状況が未だに蘇ります。
私が投票した他の2曲は、どちらもマクロスFのもので、18位の「トライアングラー」と、28位の「ユニバーサル・バニー」です。好きな曲がまだまだ他にもたくさんあったので、最低でも10曲以上は投票したいところ。マクロスで3つまでっていうのはちょっと少なすぎです。
ちなみにマクロス7の13位「TRY AGAIN」や、19位の「DYNAMITE EXPLOSION」も好きで、カラオケでよく歌っていました。
投票結果を見ていたら、久しぶりにマクロスの曲を聴きたくなってきましたね。
最後に
さて、作品、キャラクター、メカ、歌の投票結果を見てきましたが、マクロス全般で見ると、やはりマクロスのメインは『歌』である、ということです。
作品、キャラクター、メカと個別に見ると、好きなものがないわけではないですが、その数は少なく、逆に歌としてみると、それらに反比例した形で、心に残ったものが沢山あります。
なので、これからマクロス作品を見るであろう人に向けて、一言アドバイスをするのであれば、マクロスは歌がメインなので、ストーリーはあくまで『おまけ』である、ということを言っておきたいと思います。
ストーリーを期待してはいけません。面白い作品が見たいからマクロスを見るのではなく、歌が聞きたいからマクロスを見るのです。