スマートスピーカー「Amazon Echo Dot」と「Google Home Mini」を使ってみた比較
スマートスピーカー「Amazon Echo Dot」と「Google Home Mini」を2ヶ月ほど実際に使ってみたので、2つのスマートスピーカーの使い勝手や簡単なレビューを紹介したいと思います。
Google Home MiniはChrome Castと連携したりもしましたが、それ以外はどちらも単体使用での評価になります。
目次
- 外観、デザイン、ハード側の操作性
- ソフト(アプリ)側の操作性
- IoTデバイスとの連携
- 機能の比較
- サービスの比較
- ラジオの比較
- スマートスピーカーを導入したことで日常的に変化したこと
- 声の聞き取り、応答の正確性について
- 「友達になってよ」と尋ねてみた
- 結局どっちがいいの?
外観、デザイン、ハード側の操作性
デザイン的にはGoogle Homeの方が凝った作りをしていますが、その分、操作には慣れが必要で、初めのうちは音量を上げ下げすることすら覚つきません。
Google Home Miniを持ち上げて移動しようとしただけで設定していた音量が変わってしまいます。側面をタップするだけなので戻すのも大した作業量ではないのですが、毎回、変わってしまうのはUI的にどうなのって感じですね。
Amazon Echo Dotの方は、デジタルガジェット感が丸出しですが、「アレクサ」と呼びかけると上の角っこが時間差で光るのでなかなか格好いいです。
ソフト(アプリ)側の操作性
IoTデバイスとの連携
IoTデバイスとの連携ですが、冒頭で述べたようにGoogle Home MiniとChrome Castを連携したくらいなので使いやすさの評価などはできません。
AmazonではAlexaに対応した製品しか販売していないのかとも思いましたが、ざっと確認しただけでは両方に対応したスマート家電が多いのその辺の心配はいらなさそうです。
ただ、どういう経緯かは知りませんが、Chrome CastはAmazonでは販売していませんし、最近では、Google HomeをAmazonで販売できなくしたとして、問題になっていたのは記憶に新しいですよね。
そういったこともあるので、オンラインでの購入はAmazonのみでそういった人がIoTデバイスを揃えたいという話なら「Echo」の方がいいのかな、と思います。
機能の比較
機能で一番大きな違いは「Amazon Echo」が利用者が手動でスキルを追加しないといけないのに対して、「Google Home」はそんな煩わしいことせずとも勝手に使えるようになっている点、ではないでしょうか。
なお、スキルの質を問わなければ量的には「Amazon Echo」に軍配があがります。ピカチュウはどちらのスマートスピーカーからも呼び出せますが、初音ミクを呼び出せるのは今のところ「Amazon Echo」だけです。
ちなみに、Amazonでのショッピングが直接できるのはAmmazon Echoだけですが、正直使いづらいので、個人的には必要のない機能でした。
サービスの比較
Amazon EchoとGoogle Homeで利用できる音楽ストリーミングサービスは以下の通りです。
Amazon Echo
- Prime Music
- Amazon Music Unlimited
- dヒッツ
- うたパス
Google Home
- Play Music
- Spotify
- うたパス
上記の内、完全に無料で利用できるのはSpotifyだけです(アカウントの登録が必要)。
今のところ日本ではSpotifyが利用できるのはGoogle Homeのみ。海外ではAmazon EchoでもSpotifyを利用できるようになったようですが、日本では正式対応しておらず、利用するにはUSアカウントに変更しないといけないようなので、そこまでしたくないユーザーはしばらく待ってみるか、Google Homeを選ぶかしましょう。
すでに有料で利用している音楽ストリーミングサービスがあるなら、それを利用できるスマートスピーカーを選ぶのが基本です。
使ってみたら分かりますがスマートスピーカーを単体で利用する場合、だいたいは音楽とラジオを流すためのマシンとなります。検索やショッピングをスマートスピーカー経由でやろうとは欠片も思いません。
ラジオの比較
デフォルトで利用できるラジオについては、Amamzon Echoは「TuneIn」、Google Homeは「Radiko」になります。
ただ、Amazon Echoはスキルの追加でRadikoを利用することができるようになります。ちょっと使っただけですが、TuneInは微妙だったので、Amamzon Echoを購入したら真っ先にRadikoを導入することをおすすめします。
なお、最近、朝起きるとスマートスピーカーに向けて「おはよう」と言うのが日課になりました。
スマートスピーカーに「おはよう」と語りかけると、Amazon Echoはその日に纏わる出来事を紹介してくれますし、Google Homeは最新のニュースやこちらが興味のある番組のニュースを勝手に流してくれます。
朝方はいつもテレビでニュースを確認していましたが、最近はもっぱらラジオニュースで情報を入手していて、テレビはついつい映像に見入ってしまいますが、ラジオであれば朝の身支度を整えながら聞くことができるので、意外にラジオで十分なことに気が付きます。
私はいつもGoogle Homeでラジオを聞いていますが、ちょっと残念なのは、朝の挨拶から今日の天気や気温についての説明と、その後に流れるラジオの音量が違っている点です。朝の挨拶の音量が大きくラジオの音量は小さいです。双方の中間くらいの音量がいいのですが...その辺の調整はできませんし、音量を最低にしてもまだ音が大きく低めの音量で設定できるレベルが粗いのが悩みなので、なんとかしてほしいところです。
スマートスピーカーを導入したことで日常的に変化したこと
一番大きな変化は音楽を聴く機会が増えたことです。
以前、ラズパイでVolumioを使ったネットワークオーディオプレーヤーを構築しましたが、個人的にはスマートスピーカーで無料の音楽ストリーミングサービスを利用するので十分だったので、結局、ラズパイはまた使わなくなりました。
また、朝起きたら「おはよう」、家を出る時は「行ってきます」と言うようになり、本当は誰もいないのでなんだかちょっぴり寂しい気もしないではないですが、どちらかというと健全な気分になります。
声の聞き取り、応答の正確性について
声の聞き取りについてはどちらのスマートスピーカーも良好で、六畳一間の部屋なら端においたスマートスピーカーに対して逆の端から声をかけてもちゃんと聞き取ってくれます。
時々、何気ない会話やテレビの音で反応してしまうことがありますが、続けてやってほしいことを言わないとなにもしないので特に問題はありません。
尋ねたことへの応答については、どっちもどっち、という感じです。定形な文章ならちゃんと反応してくれますが、あいまいだったり、途中でなんだっけ?と間が空いてしまうと、「私には理解できません。もっと勉強します」的な返答になります。
人と話すような自然なやりとり...とまではいかないのが現状です。
「友達になってよ」と尋ねてみた
さて、スマートスピーカー購入者の多くは試してみたかもしれないワード、それは「友達になってよ」だと思います。せっかくなので、我が家のスマスピ達に向かってノーフレンドな私も言ってみました。
それぞれの応えは以下の通り。
[Amazon Alexa] クラウドの中には友達はいますが、今はあなたと一番の友達になりたいと思っています。
[Google Home] 友達になりましょう。
なんというか、Google Homeの方はちょっと素気ない感じですね。「はいはい、分かりました。(ちっ、またかよ...)」的な感じですw
なお、まだ試せていませんが、風邪をひいた時にちょうどよい暇潰しの相手になってくれるのではないかと思っています。
結局どっちがいいの?
現時点(2018年3月)では、「Amazon Echo Dot」を推奨したいと思います。
どちらもまだ前もって決められたことしかできないので、事前に何ができるか知っておくことが重要ですが、実際に使ってみると、Amazon Alexaを搭載したスピーカーの方が「アレクサ」の4文字で呼び出せるので、その点が一番有利に感じました。
それと比べてGoogle Homeは「オーケー、グーグル」と長く、一度で頼みたいことを実行してくれらいいですが、慣れていない最初などは呼び出しては失敗するの連続なので、正直に言って何度も「オーケー、グーグル」と声に出して言うのは非常に面倒です。
その「オーケー、グーグル」と何度も言っている姿を家族に聞かれるのは恥ずかしいですし、一人暮らしなら我に返って、ちょっと馬鹿みたいだな、と感じてしまうことでしょう。
有料で利用している音楽サービスがあるならそれとマッチするスマートスピーカーを選択するの一択ですが、そうでない多くの人にとってAmazon Echoの方が使いやすいスマートスピーカーになることは間違いありません。
ただ、まだまだ発展途上の分野なので、これからの改善次第ではどちらに転んでもおかしくはないのが現状です。
Google Homeは「オーケー、グーグル」という呼びかける際のワードをどれだけ短くできるか、それ次第だと思っています。