CPUの電源設定でミニPC(Intel NUC 6i7KYK)を静穏化
ちょっと前にプライベート用のメインPCを買い換えたのですが、それまで使っていたミニPC(Intel NUC 6i7KYK)を使わずにしまっておくのはもったいなかったので、サブPCとして、ネット検索や音楽再生用のマシンとして、活躍してもらうことにしました。
ただ、Intel NUC 6i7KYKの最大のデメリットとして、高負荷時のファンが爆音でうるさいという欠点があり(ちょっとCPUの負荷が上がっただけでファンが高回転で回りだす)、そのままの状態では音楽再生用のマシンとして使うには、致命的に向いていません。
調べると静穏性が高いファンに換装することもできるようですが、今更、古いPCにお金をかけるのもどうかと思ったので、Windows標準の機能としてあるCPUの電源設定で、PCを静穏化することにしました。
目次
- Intel NUC 6i7KYK
- CPUの電源設定
- 変更時のCinebench R23のスコア比較
- Intel NUC 6i7KYKを静穏PCとして利用する際の最適設定
- 最後に
Intel NUC 6i7KYK
CPUの電源設定
変更時のCinebench R23のスコア比較
最大のプロセッサの状態を「100%」「99%」「90%」「80%」「60%」に設定した際の、Cinebench R23のスコアを比較してみました。
結果は以下の通り。
最大のプロセッサの状態 | スコア | 100%時との比較 | システム全体の消費電力 | CPU温度 |
---|---|---|---|---|
100 % | 3,279 | -- | 81 W | 96 ℃ |
99 % | 2,336 | 71 % | 51 W | 76 ℃ |
90 % | 2,470 | 75 % | 49 W | 73 ℃ |
80 % | 1,812 | 55 % | 41 W | 68 ℃ |
60 % | 1,238 | 37 % | 35 W | 63 ℃ |
上記の通り、最大のプロセッサの状態を「99 %」にしただけで、処理能力としては3割も落ちています。
「99 %」と「90 %」でスコアが逆転していますが、再度、計測しても同じでした。計測時のタイミングが悪かっただけだと思いますが、詳細は不明です。
Intel NUC 6i7KYKを静穏PCとして利用する際の最適設定
Intel NUC 6i7KYKを静穏PCとして利用する際ですが、このPCはCPUの温度が70℃を超えると、搭載されているファンが全開で回りだすので、電源の設定としては「80 %」に設定するのが、よさそうでした。
「80 %」の状態でもファン音は聞こえてくるのですが、爆音ではないので、耐えられるレベルになります。
「60 %」まで下げると、さすがに処理能力が追い付かず、もたつく場面が見られたので、「80 %」前後に設定するのがよさそうです。
最後に
Intel NUC 6i7KYKに搭載されているCPUは、Intel Core i7-6770HQで、当時のモバイルCPU最速といった感じでしたが、今では、同じIntelのN100とそこまで大差がないくらいの性能となっています。
現在、N100が搭載されているミニPCが人気ですが、なんとなく、その理由が分かりますね。
ぶっちゃけ、N100搭載のミニPCが欲しかったのですが、USB Type-Cでのディスプレイ出力に対応したモデルがちょっと割高で、購入するかどうか迷った挙句、Intel NUC 6i7KYKを持っていることを思い出して、今回に至っています。
せっかくなので、ファンも換装してみたいですが、やはり、ちょっと躊躇しますね。