2024.1.8

CPUの電源設定でミニPC(Intel NUC 6i7KYK)を静穏化

ちょっと前にプライベート用のメインPCを買い換えたのですが、それまで使っていたミニPC(Intel NUC 6i7KYK)を使わずにしまっておくのはもったいなかったので、サブPCとして、ネット検索や音楽再生用のマシンとして、活躍してもらうことにしました。

ただ、Intel NUC 6i7KYKの最大のデメリットとして、高負荷時のファンが爆音でうるさいという欠点があり(ちょっとCPUの負荷が上がっただけでファンが高回転で回りだす)、そのままの状態では音楽再生用のマシンとして使うには、致命的に向いていません。

調べると静穏性が高いファンに換装することもできるようですが、今更、古いPCにお金をかけるのもどうかと思ったので、Windows標準の機能としてあるCPUの電源設定で、PCを静穏化することにしました。

目次

  • Intel NUC 6i7KYK
  • CPUの電源設定
  • 変更時のCinebench R23のスコア比較
  • Intel NUC 6i7KYKを静穏PCとして利用する際の最適設定
  • 最後に

Intel NUC 6i7KYK

今回、サブPCとして利用予定のIntel NUC 6i7KYKは以下のものです。

購入してから7年以上経ちますが、動作自体に問題はなく、使おうと思えば、今でも普通に使うことができます。

サブPCとして利用するにあたり、モニターをどうしようかと思いましたが、余っていた13インチのモバイルモニターを利用することにしました。

モニターにはUSB Type-Cで接続しています。7年以上前のミニPCですが、USB Type-Cでのディスプレイ出力に対応しているのは、さすが、当時のハイスペックミニPCといったところ。

CPUの電源設定

CPUの電源設定ですが、Windows標準機能の電源オプションを利用します。

設定方法は以下の通り。

コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプションを開き、「プラン設定の変更」を選択。(検索ボックスから「電源プランの編集」を検索でもよい)

プラン設定の編集画面が表示されたら、「詳細な電源設定の変更」を選択します。

電源オプションの詳細設定で、プロセッサの電源管理 > 最大プロセッサの状態を選択して、設定を「100%未満」にします。

設定は以上ですが、ここの設定を「99%」にしただけで、なぜか未制限時と比較して1%以上も処理能力が落ちるので、設定する際は注意が必要です。

変更時のCinebench R23のスコア比較

最大のプロセッサの状態を「100%」「99%」「90%」「80%」「60%」に設定した際の、Cinebench R23のスコアを比較してみました。

結果は以下の通り。

最大のプロセッサの状態 スコア 100%時との比較 システム全体の消費電力 CPU温度
100 % 3,279 -- 81 W 96 ℃
99 % 2,336 71 % 51 W 76 ℃
90 % 2,470 75 % 49 W 73 ℃
80 % 1,812 55 % 41 W 68 ℃
60 % 1,238 37 % 35 W 63 ℃

上記の通り、最大のプロセッサの状態を「99 %」にしただけで、処理能力としては3割も落ちています。

「99 %」と「90 %」でスコアが逆転していますが、再度、計測しても同じでした。計測時のタイミングが悪かっただけだと思いますが、詳細は不明です。

Intel NUC 6i7KYKを静穏PCとして利用する際の最適設定

Intel NUC 6i7KYKを静穏PCとして利用する際ですが、このPCはCPUの温度が70℃を超えると、搭載されているファンが全開で回りだすので、電源の設定としては「80 %」に設定するのが、よさそうでした。

「80 %」の状態でもファン音は聞こえてくるのですが、爆音ではないので、耐えられるレベルになります。

「60 %」まで下げると、さすがに処理能力が追い付かず、もたつく場面が見られたので、「80 %」前後に設定するのがよさそうです。

最後に

Intel NUC 6i7KYKに搭載されているCPUは、Intel Core i7-6770HQで、当時のモバイルCPU最速といった感じでしたが、今では、同じIntelのN100とそこまで大差がないくらいの性能となっています。

現在、N100が搭載されているミニPCが人気ですが、なんとなく、その理由が分かりますね。

ぶっちゃけ、N100搭載のミニPCが欲しかったのですが、USB Type-Cでのディスプレイ出力に対応したモデルがちょっと割高で、購入するかどうか迷った挙句、Intel NUC 6i7KYKを持っていることを思い出して、今回に至っています。

せっかくなので、ファンも換装してみたいですが、やはり、ちょっと躊躇しますね。

スマートフォン・パソコン】関連記事