Helio G99搭載のAlldocube iPlay 50 mini Proは8インチタブレット難民の救世主
個人的にタブレットは電子書籍や動画視聴で利用していて、軽量で持ち運びがしやすいという点から8インチクラスがベストだと思っています。
ただ、昨今の8インチクラスのタブレットはどれもこれもスペックが低いものしかなく、ゲーミング用途のタブレットはあれど、日本国内では販売されない、という状況がずっと続いていました。
普段はHuaweiの8.4インチのタブレット「MediaPad M5」を使用しているのですが、使い始めてから4年が経過しており、バッテリーの劣化やスペックの見劣りから、買い替えを検討していたのですが、8インチクラスでまともなスペックのタブレットが発売されず、諦めて、10インチにサイズアップするしかないのかと思っていた頃にやってきたのが、同じ8.4インチサイズのタブレット「Alldocube iPlay 50 mini Pro」です。
待ちに待ったMediaPad M5の後継となり得るタブレットで、普段は利用しないAliexpressから注文して、先日、ようやく届いたので、MediaPad M5との比較を含めて、レビューしたいと思います。
目次
- Alldocube iPlay 50 mini Pro
- Antutuベンチマーク
- ゲームプレイ
- Huawei MediaPad M5との比較
- 最後に
Alldocube iPlay 50 mini Pro
購入したAlldocubeの「iPlay 50 mini Pro」はこちら。
さっと手に持った感覚では品質は悪くなく、以前購入したTECLAST M40 Proは微妙といった感じでしたが、iPlay 50 mini Proは価格以上という印象です。
主なスペックは以下の通り。
- CPU:MediaTek Helio G99
- メモリ:8 GB
- ストレージ:256 GB
- ディスプレイ:8.4インチ(1920×1200)
- サイズ:202.7mm × 126mm × 7.5mm
- OS:Android 13
冒頭にも述べた通り、8インチクラスのタブレットは低スペックのものが多い中、MediaTekのHelio G99を搭載している点が最大の特徴で、さらにはメモリ8GB、ストレージ256GB、ディスプレイの解像度がWUXGA(1920×1200)と、既存の低スペックタブレットとは一線を画す構成となっています。
内容物は充電アダプタ、ケーブル、説明書、SIMピン。
タブレットの裏面は以下の通りです。
手触りはよく、指紋も付きにくいです。
電源は右上の位置にあり、中華タブレットとしては珍しく、GoogleのPixelスマートフォンと同様、電源ボタンが上でボリュームボタンが下の配置となっています。
下側はスピーカーのみ。
上側に充電用のUSB Type-Cポートがあります。
充電端子が上側にある製品はこのタブレットが初めて。使い勝手は後述します。
左上の角っこに3.5mmオーディオジャックがあり、この位置にジャックがあるのも初めてで、知らずに購入したのでちょっと驚きました。
こちらのタブレットは4G LTE通信に対応していて、ソケットにはnanoサイズのSIMカードとMicroSDカードを利用可能。
背面カメラは電源ボタン側の位置にあります。
Huawei MediaPad M5とサイズを比較すると、Alldocube iPlay 50 mini Proの方が縦の長さが短いですが、その分、僅かに厚さがあります。
(左:Alldocube iPlay 50 mini Pro、右:Huawei MediaPad M5)
(上:Alldocube iPlay 50 mini Pro、下:Huawei MediaPad M5)
重量は実測307gで、後で比較するHuaweiのMediaPad M5が314gだったので、僅かとはいえですが、7g軽くなっています。
今回はタブレットのみ購入していましたが、カメラの出っ張りやタブレットの縁が角ばっていて、ケースが欲しくなったので、あとで追加で購入しました。
価格は、タブレットとケース合わせて、大体、2万円といったところです。
Antutuベンチマーク
ゲームプレイ
基本は電子書籍や動画視聴での利用ですが、たまにはゲームもプレイしたいので、原神と崩壊スターレイルをインストールして実際にプレイしてみました。
まず、原神の方ですが、こちらは画質の設定でデバイスの負荷が表示されますが、画質「低」の設定で負荷は「やや高い」という状態になります。
実際にワールドを探索したり、敵と戦闘してみたりしましたが、画質「中」にすると、フレームレートが下がりすぎてプレイに支障をきたすレベルだったので、画質「低」でのプレイが限界かと思います。
スマートフォンよりもタブレットの方がディスプレイのサイズが大きいので、画面の粗さが目立ちますが、耐えられないレベルではないかな、と思います。
続いて、崩壊スターレイルをプレイしてみましたが、こちらは画質「中」設定が限界でした。
正直、ゲームについてはプレイはできるけど、快適、とまではいかない感じです。原神、崩壊スターレイルともに、もうワンランク上の画質を選べたら最高でしたが、さすがにそれは無理でした。
ただ、ストレージが256GBと大容量で、2つのゲームをインストールした後も、かなりの容量が余っています。
SDカードを利用することもできるので、このタブレットを使って入れば容量に困ることはそうそうないかと思います。
Huawei MediaPad M5との比較
Huawei MediaPad M5との比較ですが、まず、ディスプレイは色味の違いはありますが、どちらも綺麗で、TECLAST M40 Proを購入した時のような残念感はありません。
(左:Alldocube iPlay 50 mini Pro、右:Huawei MediaPad M5)
機能的に微妙なポイントはいくつかあったので、以下に列挙します。
- オートスリープ機能がない
- 指紋認証がない(スリープからの復帰は電源ボタンかタブレットを持ち上げるかのどちらか)
- 音質はいいとは言えないが、それよりもスピーカーの位置が悪い(タブレットを横向きで持つと手で塞いでしまう)
- 慣れかもしれないが充電用のUSB端子が上にあって使いにくい
MediaPad M5はケースのカバーを開いただけでスリープから復帰していたので、それと比べると、画面をつけるのにワンアクション必要になった感じで、iPlay 50 mini Proにもタブレットを持ち上げた際にスリープから復帰できる機能はあるのですが、たまに復帰しない時があるので、ちょっと使いづらいですね。
逆にMediaPad M5と比べてよかった点は以下の通りになります。
- サクサク動いて操作感がいい
- ストレージが256GBと大容量で安心感がある
- 価格が安い
MediaPad M5と比較すると正直、数年前に発売されたタブレットがいかに出来が良かったのか、ということを思い知りますが、M5の当時の価格が3万円以上していたので、それと比べるのはフェアではないですね。
最後に
Alldocube iPlay 50 mini Proの総評としては、MediaPad M5と比較すると機能で劣る部分もありますが、スペックでは勝り、低画質とはいえゲームプレイも可能で、2万円前後で購入できるという点を考慮すると、コストパフォーマンスとしては最高です。
個人的にはかなり気に入ったので、ようやく8インチサイズのタブレット難民から抜け出せそうです。
一つ前のモデル(Unisoc T606版)がAliexpressの発売からしばらく経ってAmazonでも販売されていたので、こちらのモデル(Helio G99版)についても少し待てば、Amazonで販売されると思います。気になる方はチェックしてみてください。
Amazonでも販売開始されました。(2023年10月29日 追記)