2023.7.23

USB対応の外付けファンでPCケースの冷却性能アップ

毎年、夏がやってくるとゲーミングPCの冷却性能が足りているのか気になってくるのは、きっと、私だけではないはず。

今年はとくにPCケースを買い替えてから初めての夏で、以前よりもグラフィックボードの冷却性能が低くなっていて、不安だったので、USB対応の外付けファンを追加することにしました。

目次

  • USB外付けファン
  • SilverStone SUGO 16との相性
  • 冷却性能チェック
  • 最後に

USB外付けファン

購入したUSB対応の外付けファンは、ELUTENGの緩衝パッド付き12cmサイズの2連ファンです。

サイズは縦24cm × 横12cm × 高さ2.5cm。構造としては12cmサイズのPC用ファンを専用のパーツで2つ連結しているだけです。

四隅には緩衝パッドが付いているので、ファン回転時の振動でズレたり、ケースとの接触音が鳴ったりすることはありません。

回転数の切り替えは手動で、Low、Middle、Highの3段階の調節が可能となっています。

3段階それぞれファンを回転してみましたが、Low、Middleはそこまでファン音は気にならず、Highにした場合は風切り音が聞こえて来ましたが、そこまで気になるレベルではありませんでした。静穏性は高く、ここはさすが12cmファンといったところです。

SilverStone SUGO 16との相性

購入した外付けファンを設置するPCケースは、SilverStoneの「SUGO 16」です。

実際に設置してみるとこんな感じ。

上部の通気口が2連ファンのサイズと合っていて、なかなかよさげです。

冷却性能チェック

上記の構成で実際にFF15のベンチマークを実行して、ファンの有無でスコアや温度にどれくらいの差が出るのか、比較してみました。

CPUはRyzen 5 5600、GPUはGeForce RTX 3060 Ti(シングルファンモデル)となり、ファンの回転速度はHigh(最大)でチェックしています。

◆FF15ベンチマーク(フルHD、標準品質)のスコア

◆FF15ベンチマーク実行時のCPU、GPU温度

結果として、ベンチマークのスコア差はそこまでありませんが、CPU温度では5℃、GPU温度では7℃近く、外付けファンを使用した場合の方が低くなっています。

正直、外部ファンを設置したとしても、低くなって2~3℃くらいだと思っていたので、その倍以上、温度が低くなったのは意外でした。

SUGO 16のケースはその構造上、前後の排気用のファンを使って、上部から外部の空気を取り込むエアフローになっているのですが、外付けのファン無しでは、思っていたよりも外部の冷気を取り込めていなかったようです。

最後に

最初は気休め程度と思って購入した外付けファンでしたが、実際に使ってみると、PCケース内部の冷却効率は格段にアップするので、冷却性能に不安があるのであれば、購入してみることをおすすめします。

ただし、いい商品であはりますが、マイナスな点を上げると、電源のON/OFFと風量の調節が手動式なので、温度変化によって風量をコントロールできないこと、PCのUSBポートにつないだ場合、スリープ状態ではUSBは給電されたままなのでファンが回転したままになる、という点があります。

PCをシャットダウンする場合はUSBの給電を止めることができるので、とくに問題ありません。

なので実際の運用を想定すると、風量は基本的にLowかMiddleに設定しておき、PCをスリープ状態にすることがあるなら、忘れずにファンのスイッチでON/OFFを切り替えるようにする、といった感じでしょうか。

スマートフォン・パソコン】関連記事