USB対応の外付けファンでPCケースの冷却性能アップ
毎年、夏がやってくるとゲーミングPCの冷却性能が足りているのか気になってくるのは、きっと、私だけではないはず。
今年はとくにPCケースを買い替えてから初めての夏で、以前よりもグラフィックボードの冷却性能が低くなっていて、不安だったので、USB対応の外付けファンを追加することにしました。
目次
- USB外付けファン
- SilverStone SUGO 16との相性
- 冷却性能チェック
- 最後に
USB外付けファン
購入したUSB対応の外付けファンは、ELUTENGの緩衝パッド付き12cmサイズの2連ファンです。
サイズは縦24cm × 横12cm × 高さ2.5cm。構造としては12cmサイズのPC用ファンを専用のパーツで2つ連結しているだけです。
四隅には緩衝パッドが付いているので、ファン回転時の振動でズレたり、ケースとの接触音が鳴ったりすることはありません。
回転数の切り替えは手動で、Low、Middle、Highの3段階の調節が可能となっています。
3段階それぞれファンを回転してみましたが、Low、Middleはそこまでファン音は気にならず、Highにした場合は風切り音が聞こえて来ましたが、そこまで気になるレベルではありませんでした。静穏性は高く、ここはさすが12cmファンといったところです。
SilverStone SUGO 16との相性
冷却性能チェック
上記の構成で実際にFF15のベンチマークを実行して、ファンの有無でスコアや温度にどれくらいの差が出るのか、比較してみました。
CPUはRyzen 5 5600、GPUはGeForce RTX 3060 Ti(シングルファンモデル)となり、ファンの回転速度はHigh(最大)でチェックしています。
◆FF15ベンチマーク(フルHD、標準品質)のスコア
◆FF15ベンチマーク実行時のCPU、GPU温度
結果として、ベンチマークのスコア差はそこまでありませんが、CPU温度では5℃、GPU温度では7℃近く、外付けファンを使用した場合の方が低くなっています。
正直、外部ファンを設置したとしても、低くなって2~3℃くらいだと思っていたので、その倍以上、温度が低くなったのは意外でした。
SUGO 16のケースはその構造上、前後の排気用のファンを使って、上部から外部の空気を取り込むエアフローになっているのですが、外付けのファン無しでは、思っていたよりも外部の冷気を取り込めていなかったようです。
最後に
最初は気休め程度と思って購入した外付けファンでしたが、実際に使ってみると、PCケース内部の冷却効率は格段にアップするので、冷却性能に不安があるのであれば、購入してみることをおすすめします。
ただし、いい商品であはりますが、マイナスな点を上げると、電源のON/OFFと風量の調節が手動式なので、温度変化によって風量をコントロールできないこと、PCのUSBポートにつないだ場合、スリープ状態ではUSBは給電されたままなのでファンが回転したままになる、という点があります。
PCをシャットダウンする場合はUSBの給電を止めることができるので、とくに問題ありません。
なので実際の運用を想定すると、風量は基本的にLowかMiddleに設定しておき、PCをスリープ状態にすることがあるなら、忘れずにファンのスイッチでON/OFFを切り替えるようにする、といった感じでしょうか。