MinisforumのミニPC「NAB6」の冷却性能チェック
MinisforumのミニPC「NAB6」を自宅のメイン機として使ってしばらく経ちますが、とくに問題らしい問題もなく、快適に使用することができています。
ただ、小さな筐体であるにもかかわらず十分以上な性能を発揮しているので、ふと、冷却性能が足りているのか、気になったのでチェックしてみることにしました。
目次
- 冷却性能をチェックするミニPC
- 通常時のベンチマークスコア
- 冷却性能の確認方法
- ベンチマークスコアの比較
- SSDの冷却性能チェック
- 結論
冷却性能をチェックするミニPC
通常時のベンチマークスコア
冷却性能の確認方法
ベンチマークスコアの比較
上記の確認方法で、ベンチマークを実行した際のスコアは以下の通りとなりました。
◆CINEBENCH R23
◆FF15ベンチマーク
結果としては、CINEBENCH R23については誤差程度の差しかななく、FF15ベンチマークについては、メモリが冷やされることの恩恵なのか、スコアが5%程度アップしています。
正直なところ、ファンで冷やすことによってCINEBENCH R23のスコアが上昇するものと思っていたので、この結果は意外でした。
では、ファンによってCPUが冷やせていないのか、というとそうでもなく、各ベンチマーク実行時のCPU温度は以下の通りとなっています。
◆各ベンチマーク実行時のCPU温度
それぞれ、上側から風を当てると10℃下がって、下側から風を当てるとさらに10℃下がる、といった感じになっています。
この結果だけ見ると、CINEBENCH R23のスコアが上がらない理由が分かりませんが、おそらく、ヒートシンクが小さいので、熱源に近いところではあまり温度が低下していないのではないか、と推測しています。
SSDの冷却性能チェック
上側のカバーを外してベンチマークを計測している時、M.2 SSD(ADATA LEGEND 800、500GB)を手で触ると、かなり熱くなっていたので、ついでにCrystalDiskMarkの実行と、実行時のSSDの温度も計測してみました。
◆CrystalDiskMark(通常時)
◆CrystalDiskMark(上側カバー外し、送風あり)
◆CrystalDiskMark実行時のSSD温度
結果として、こちらもベンチマークのスコアに差はありませんが、ベンチマーク実行時の温度差が30℃弱あるので、気になる場合は、M.2 SSD用のヒートシンクを別途取り付けた方がいいと思います。(LEGEND 800付属のペラペラなヒートシンクは取り付けた状態でテストしています。)
結論
最終的な結論として、冷却性能を上げることで格段に性能が上がる、といったような結果は出なかったので、現在の筐体で発揮できる性能は、ほぼほぼ発揮できている、という結果になるかと思います。
正直、物足りない結果ではありますが、逆に言えば、優秀ということですね。
よほど過酷な環境におかない限り、小さな筐体だからと言って、熱がこもって熱暴走し、使い物にならない、といったようなことはないと思います。
今回、最新のミニPCを購入して使っているわけですが、ゲームをしないのであれば、もうこれで十分で、ミニPCが流行っている理由がなんとなく分かりました。
自宅で複数のディスプレイとお気に入りのキーボードやマウスを使うようなシーンであれば、ノートPCよりもミニPCの方が場所をとらずに使い勝手がよく、静穏性も高いので、そういう用途であれば、ミニPCの方がいいと思います。