CORSAIRの簡易水冷CPUクーラー「H60」で自作PC(METIS PLUS)の静音化
最近、使用しているコンパクトケース(METIS PLUS)でも簡易水冷であれば取り付けられることを知ったので、ものは試し、ということで水冷CPUクーラーを購入して取り付けてみることにしました。
目次
- 購入した水冷CPUクーラー
- 自作PC(METIS PLUS)への取り付け
- 空冷と水冷の性能比較
- 水冷CPUクーラーに換装してよかったこと
購入した水冷CPUクーラー
自作PC(METIS PLUS)への取り付け
購入した水冷CPUクーラーを取り付けるケースはRAIJINTECのMETIS PLUSです。
これまではサイドフロータイプの空冷クーラーを取り付けていました。
CPUはCore i3-10100Fなので、冷却性能としては十分でしたが、ケースがコンパクトなので、サイドフロータイプのクーラーはサイズが大きく、内部の作業性が低くなっています。
クーラーの取り付けはまず、CPUの変換用のプレートをマザーボードのネジ穴に合わせ、
ソケット形状に対応したスペーサーを設置します。
この状態で、ケース(METIS PLUS)に入れて、水冷CPUクーラーのラジエーターとファンをネジで留め、
それをケースに設置します。
もしかしたらMETIS PLUSに取り付けられないことも考えられましたが、今回購入したCORSAIRの「H60」とMETIS PLUSはサイズ的にはピッタリ。
あとはヘッドをCPUに合わせて取り付けるだけ。
ヘッドの取り付けもネジで留めるだけなので、空冷クーラーの取り付けよりも簡単です。
配線はポンプから伸びた制御用の4ピンケーブルをマザーボードのCPUファン用ピンに接続し、SATAケーブルを電源と接続します。それとラジエーターに取り付けた12cmファンのケーブルをマザーボードのケースファン用4ピンコネクタに取り付ける必要があります。
ポンプから伸びたファン制御用のケーブルをマザーボードに接続するので、ポンプの速度を変更できるのかとも思いましたが、H60はポンプの速度は変更できないようで、あくまで測定することしかできません。確認すると、4100rpm前後で常時稼働していました。
空冷と水冷の性能比較
今回、購入して取り付けた水冷CPUクーラーのCORSAIR「H60」とサイドフロータイプの空冷クーラーの性能を簡単に比較してみました。
比較方法はCinebench R23実行中のCPUとM/Bの温度を計測したものになります。
CPUはCore i3-10100F、室温26℃で計測した結果は以下の通りです。
結果はサイドフロータイプの空冷クーラーからCPUの温度が5℃近く下がっています。
サイドフローの空冷クーラーとIntel純正のCPUクーラーでは、10℃近く差が出ていたので(純正の方が10℃温度が高い)、純正のCPUクーラーと水冷であるCORSAIR「H60」との差は15℃近くあるということになります。
簡易とはいえ、さすが水冷といった結果ですね。
水冷CPUクーラーに換装してよかったこと
最後に水冷CPUクーラーにして良かったことを述べたいと思います。
まず、空冷クーラーよりも冷えていることは当然のこととして挙げられますが、それとは別にサイドフロータイプの空冷クーラーよりコンパクトで、内部の作業性が以前よりもよくなったことが良かった点として挙げられます。
以前はケースがコンパクトだったため、サイドフローのCPUクーラーを取り外す際は、わざわざ、マザーボードのネジを外してからでないと取り外せませんでしたが、今回の水冷CPUクーラーを取り付け・取り外しする際は、マザーボードはケースに取り付けたままで可能です。
さらにもう一つ良かった点は、ファンの数が減ったことで、以前よりも静かになったことです。
ゲーム中などのGPUに負荷がかかる場合はそこまで変わりませんが、アイドル状態の時や軽い処理をしているレベルでは、確実に以前よりも静かになっています。
あと、水冷と聞くと、液漏れや取り付けに苦労するイメージがありましたが、今回のCORSAIR「H60」は簡易水冷で、設置がなり簡単でした。また、メンテナンスも不要のなので、私のようにだらしがない人間にはピッタリの製品だと思います。
水冷CPUクーラーがどんなものなのか確かめるために購入したCORSAIR「H60」ですが、個人的にかなり気に入りました。
今回試したCPUのCore i3-10100Fの場合、純正の空冷CPUクーラーでも冷却性能は十分ですが、先に述べたようにファンが減って静音化にも繋がるので、ファン音が気になっているなら、試してみるのもありかと思います。
もちろん、空冷クーラーよりも値段が高いものになるので、よく考えてから購入することをオススメします。