2020.7.9

おサイフケータイで利用できる電子マネーの比較(QUICPay、iD、Edy、WAON、nanaco、Suica、PASMO)

電子マネーを利用しようとした時、たくさんのサービスがあって、どれを使えばいいのか分からないといった感想を抱いたことがないでしょうか。

私もちょっと前まではSuicaをよく使っていましたが、それ以外の電子マネーは使ったことがなく、どれが一番いいのか、というのがまったく分からない状態でした。

昨年からおサイフケータイ(FeliCa)に対応したスマートフォン(Pixel 3a)を利用するようになって、キャッシュレス初心者なりにどれが使いやすいか、なんとなく分かってきましたが、電子マネーによっては、スマートフォンからチャージする際に対応するクレジットカードが限られていたり、競合する他社では利用できない、といったことがあり、さらにはAndroidの場合はGoogle Pay、iPhoneの場合はApple Payといったような電子マネーを一括で管理できるアプリが登場していて、アプリはかなり便利ですが、それに対応していない電子マネーもあったりと、実際に複数の電子マネーを使ってみないとどれがいいのか分からないようになっています。

住む場所やよく利用する店によっては使える電子マネーは異なりますが、個人的に複数の電子マネーを使ってみた感想としては、一番使いやすい電子マネーはQUICPayでした。

目次

  • 電子マネーの種類について
  • Edy
  • WAON
  • nanaco
  • 交通系(Suica、PASMO)
  • QUICPay
  • iD
  • 2次元バーコード(PayPay、LINE Pay、楽天ペイ など)
  • クレジットカードと電子マネーの違い
  • まとめ

電子マネーの種類について

QUICPayが使いやすかった理由の前に、電子マネーの種類について少し。

電子マネーと言ってもプリペイドやポストペイ(後払い)といったようにいくつかのタイプがあります。簡単にまとめると以下の通りです。

  • プリペイド(Edy、WAON、nanaco、Suica、PASMO など)
  • ポストペイ(QUICPay、iD)
  • 2次元バーコード(PayPay、LINE Pay、楽天ペイ など)
  • 一括管理(Google Pay、Apple Pay)

プリペイドはクレジットカードや対応する店舗でチャージして使うタイプのもので、SuicaやPASMOといった交通系電子マネーもこのプリペイドタイプになります。

ポストペイはクレジットカード同様にチャージ不要で後払い。

2次元バーコードはおサイフケータイ機能が搭載されていないスマートフォンでも使えるのが特徴で、電子マネーというよりは、キャッシュレス決済用のサービス。

Google PayやApple Payは2次元バーコードタイプと似た「○○ペイ」という名前なので混同しやすいですが、スマートフォンでプリペイドやポストペイタイプの電子マネーを使う際に、まとめて一括で管理できるアプリで、このアプリ自体は電子マネーではありません。

基本的におサイフケータイが搭載されたスマートフォンでプリペイドまたはポストペイタイプの電子マネーを利用する際、Google Pay(Android)またはApple Pay(iPhone)のアプリを入れて、使いたい電子マネーを選択して持っているクレジットカードを紐付ければ、その日から使えるようになります。

以下、各電子マネーを使ってみて気になった点です。

Edy

楽天が展開する電子マネー(プリペイド)。

  • 支払い方法を伝える際にiD(アイディー)と間違われやすい
  • イオン系のスーパーで使えない
  • Apple Payで使えない
  • 楽天カードとの相性がよく、チャージと支払いそれぞれ200円毎に1ポイント付与されるが、 他の電子マネーでも楽天カードのポイント付与対象となるものがあるので、正直、Edyを使うメリットがあまり感じられない。

WAON

イオンが展開する電子マネー(プリペイド)。

  • セブン-イレブンで使えない
  • モバイルWAONでクレジットカードからチャージをする場合、イオン銀行発行のカードでしかできない
  • Apple Payで使えない
  • 専用アプリが非常に使いづらい

nanaco

セブン-イレブンが展開する電子マネー(プリペイド)。

  • セブン-イレブン以外のコンビニで使えない
  • セブン系のクレジットカード以外ではチャージできない可能性が高い
  • Apple Payで使えない

交通系(Suica、PASMO)

交通系の電子マネー(プリペイド)。

  • 駅周辺でしか使えない
  • 基本的にチャージしてもクレジットカードのポイントが付与されない(楽天ペイ経由でSUICAにチャージした場合、楽天カードであれば200円毎に1ポイント付与されるようになった)

QUICPay

JCBが展開している電子マネー(ポストペイ)。

  • 楽天カードで支払ってもポイント付与の対象で、iDが使える店では大抵はQUICPayも使えるので、個人的には文句なし

iD

NTTドコモが展開している電子マネー(ポストペイ)。

  • 支払い方法を伝える際にEdy(エディ)と間違われやすい

使い勝手はQUICPayとそう変わりませんが、上記の間違われやすさがあるため、QUICPayに軍配が上がります。

2次元バーコード(PayPay、LINE Pay、楽天ペイ など)

スマートフォンがおサイフケータイに対応してなくても使えるキャッシュレス決済アプリ。

  • PayPay)他の電子マネーが使えない場所で使えることが多い
  • LINE Pay)公共料金の支払いで利用できる場合あり
  • 楽天ペイ)楽天カードでSUICAのチャージを行った際にポイント付与の対象(200円につき1ポイント)

一時期、PayPayがポイントの高還元率で広く普及しましたが、支払い時はアプリを立ち上げてバーコードを表示する必要があるので、他の電子マネーに比べて使い勝手が悪いです。

クレジットカードと電子マネーの違い

クレジットカードもキャッシュレス決済の一つで、ポストペイ(後払い)タイプの電子マネーと似ています。

もちろん仕組みは違いますが、今回の場合、使い勝手としては、カード(クレジットカード)で支払うか、スマートフォン(おサイフケータイ)で支払うかの違いしかなく、コンビニで少額の支払いをする場合はクレジットカードであってもサインや暗証番号は不要です。

どちらが便利かは人によって違いますが、個人的には財布からクレジットカードを取り出すより、ポケットからスマートフォンを取り出す方が楽です。

また、限度額の違いはあるので、買うものによって使い分けるのがいいと思います。

まとめ

以上の理由から楽天カード保有者の私にとって、おサイフケータイの機能を使った電子マネーで一番使いやすいものは「QUICPay」となります。

店によってポイントが多くたまる電子マネーがあるので、QUICPayをメインで使い、プラスαでお得な電子マネーを利用するのが最大限に得をする使い方です。

ただ、この場合、対応するクレジットカードがバラバラなので、カードを複数所有する煩雑さがあるため、私は今のところQUICPay、Suica、クレジットカードがベストな選択だと思っています。

アプリ・サービス】関連記事