2020.4.22

制限なしモバイル回線のまとめ(楽天モバイル、WiMAX 2+、トリプルキャリア対応WiFi)

2020年4月から携帯キャリアとしてサービスが開始された楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)。楽天回線エリアであれば容量制限なしの完全使い放題であるので、モバイルとしてはもちろんのこと、自宅回線やリモートワークでの使い勝手が気になるところ。

目次

  • 楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)
  • WiMAX 2+
  • トリプルキャリア対応WiFi
  • まとめ

楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)

非常に気になる楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)の内容ですが、簡単にまとめると以下の通りです。

  • 月額2,980円(300万名対象で1年間無料)
  • 楽天回線であれば使い放題
  • パートナー回線(au)使用時は容量5GB、超過後は最大1Mbpsで使い放題
  • Rakuten Linkアプリの利用で国内通話やSMSが無料
  • テザリングは申込み不要(0円)で利用可能

プラン発表当時はパートナー回線のデータ容量が2GB、超過後は128kbpsだったので、少々、拍子抜けしてしまいましたが、そこまで申込者が多くなかったのか、サービス開始からひと月も待たずにプラン内容が改訂され、データ容量5GB、超過後は1Mbpsと、大変に魅力的なサービスへと大変貌しています。

完全使い放題となる楽天回線エリアですが、現在は東京周辺と、名古屋、京都、大阪、福岡の中心部といった感じで、まだまだサービスエリアは狭いです。

国内通話やSMSはRakuten Linkというアプリを使えば無料。Rakuten Link同士はもちろん、通話先が固定電話や通常の電話であっても無料となります。ただし、アプリのレビューを見ると、UIの使い難さやアプリの品質がまだまだといったことが指摘されているので、今後の改善に期待、といった感じの状況です。

テザリングが申込み不要(0円)で利用できるので、モバイルルーターとしても利用することも可能。

なお、楽天モバイルはこれまでドコモやauの回線を使った格安SIM系のサービス(MVNO)を提供していましたが、携帯キャリアサービスの本格開始に伴い、こちらのサービスの新規受付は終了しています。

気になる楽天回線での通信速度ですが、大体20~60Mbps程度のようです。(楽天モバイルのRakuten UN-LIMITの速度(リアルタイム)

モバイルルーターとしての通信速度はこれで十分なので、今後、利用者の増加によってどう変わるのか、という点が注目のポイントです。

そういったわけで、発表当時はそうでもありませんでしたが、サービス内容が改訂された今、楽天回線エリアに住んでいる人にとっては、かなり魅力的なサービスとなっているのがRakuten UN-LIMITです。

今後も要注目の楽天モバイルですが、1年間無料やパートナー回線での制限緩和など、どう考えても赤字なので(楽天モバイルがサービス開始日にローミングを5GB、超過時1Mbpsに改定――「赤字覚悟で捨て身の作戦か」業界から相次ぐ心配の声 - ITmedia Mobile)、その点だけ、一抹の不安としてあり、昔のソフトバンクを思い出します。

WiMAX 2+

制限なしのモバイルルーターとしては元祖といった感じのサービスがUQ WiMAXの「WiMAX 2+」。

2020年4月現在のサービス内容は以下の通りとなっています。

  • 月額3,880円
  • 3日で10GB制限あり(超過した翌日の18時頃~翌2時頃の通信速度が最大1Mbpsに制限)
  • 2年契約(中途解約の契約解除料は1,000円)
  • ハイスピードプラスエリアモード(LTE)使用時はLTEオプション料として利用した月の料金に1,005円プラス
  • LTEのデータ容量上限は月7GB

UQ WiMAXのサービスでは中途での契約解除料が1,000円と安いですが、他のサービス提供会社によっては、料金や期間、契約解除料が異なるので注意。

3日で10BGBの制限が相変わらずありますが、超過した場合でも制限時間帯が18時~翌22時となるので、残業がない仕事でのリモートワークなら、利用してもよい回線の候補に上がります。

通信速度については、以前契約していた時で20~40Mbps程度(WiMAX2+の回線速度チェック(平日、休日))ありました。

トリプルキャリア対応WiFi

最近、色んなところから似たようなサービスが提供されているのが、トリプルキャリア対応の「~~ WiFi」というサービス。

代表格としては「どんなときもWiFi」「THE WiFi」「MUGEN WiFi」といったところがありますが、他にもまだまだ沢山あります。

提供しているところは山ほどあれど、サービス内容にそこまでの違いはありません。

  • 月額3,000~3,500円程度
  • データ容量の制限なしで使い放題
  • docomo、au、ソフトバンクのトリプルキャリア対応(対応していないサービスもある)
  • 2年契約

契約期間満了後の自動更新の有無や中途での契約解除料については、サービスを提供している会社によって異なります。

トリプルキャリア対応で制限なしと非常に気になるこちらのモバイルルーター。通信速度は20Mbps前後(どんなときもWiFiの速度(リアルタイム) )と、今のところは速度も十分。

個人的には2年経過後の契約解除料が一切不要になる「MUGEN WiFi」がおすすめですが、人気になって利用者が増えると、増えた分だけ回線速度が低下するおそれがあるので、どれを選べばいいのか、大変に悩ましいサービスとなっています。

なお、代表格の一つである「どんな時もWiFi」は最近になって通信障害が発生していたので、信頼性という面ではちょっと不安が残ります。

まとめ

以上、楽天モバイル、WiMAX 2+、トリプルキャリア対応WiFiのサービスを確認してみましたが、比較してみると、楽天回線エリア内では、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)のコスパの高さが飛びぬけています。

携帯キャリアサービスが始まったばかりなので、安定面で不安はありつつも、それを補って余りあるサービス内容。300万人を対象に1年間無料のキャンペーンをやっているので、モバイルルーターの代わりとして、試しに楽天モバイルを使ってみるのも良さそうです。

トリプルキャリア対応WiFi系のサービスについては、どんなときもWIFiの通信障害があったからではありませんが、今後も利用者が増加しそうなので、それによる通信速度の低下がどれくらいか確認してからでも個人的には遅くないので、もうしばらく様子を見ようと思います。

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