AMDから発売されたGPU内蔵のデスクトップPC向けAPU「Ryzen G」の情報まとめ
AMDからようやくGPU内蔵版のAPU「Ryzen G」が発売されました。
昨年発売されたZenベースのCPU「Ryzen」はGPU非搭載で、自作するにしてもビデオカードが必須と、私のような内蔵GPUで十分でGPUをフル活用するようなバリバリの3Dゲームで遊ばない層にとってはなかなか手が出ないCPUでしたが、今回発売された「Ryzen G」はRaven Ridgeと呼ばれるZenとVegaを統合した待ちに待ったGPU内蔵版のRyzenです。
2月13日が発売日で、それに合わせて様々なメディアからレビュワー向け評価キットでのベンチマーク結果が公開されたので、以下、各記事のリンクと個人的な感想です。
ベンチマーク、レビュー関連の記事
- ASCII.jp:ZenとVegaが合体した「Ryzen G」は低予算自作における革命だった!
- 【レビュー】【本日発売】GPU内蔵になったRyzenの性能をベンチマーク - PC Watch
- 【レビュー】悩ましいRyzen G向けメモリの選択 - PC Watch
- 「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」レビュー。デスクトップPC向けRaven Ridgeはゲーマーの選択肢になるか? - 4Gamer.net
- 「Raven Ridge」の実力は? Core i5と徹底比較 - ITmedia PC USER
各レビュー記事の内容をまとめると以下のような感じ。
- 「Ryzen 2400G」と「Core i5 8400」では、6コアを搭載したCore i5 8400の方がCPU性能は高いが、そこまで劣るわけではなく、前世代のBristol Ridgeに比べたら飛躍的にパフォーマンスが向上。
- 内蔵GPUの性能は、Intel製のGPUと比べると2倍以上のスコアをたたき出していて、ベンチマークの種類によってはGeForce GT 1030搭載ビデオカードのスコアを超えるものもある。
- ドライバはまだ発展途上。今後の改善でさらなるパフォーマンスアップが望める。
- メモリのクロック(DDR4-2933まで対応)を上げれば、その分ベンチマークのスコアが伸びているので、性能を追い求めるなら高クロックのメモリを選択した方がよい。
- Ryzen Gが2000番台の理由は(GPU非搭載のRyzenは1000番台)、各コアの負荷に応じてクロックを調整する“Precision Boost”が“Precision Boost 2”に更新されたため。
- 対応ソケットはAM4。発売済みのAM4マザーでも搭載可能だが、BIOSのアップデートが必須。
- ビデオカードを必要としない構成なら、現状ではコスパ最高。
個人的な感想
最初に購入したPCにAMD製のCPUが搭載されていたので、それからなんとなくAMD派な私ですが、そんな私がベンチマーク結果やレビューの内容を見ると、どうしても顔がニヤけてしまいます。
昨年のGPU非搭載のRyzen発売により自作市場でAMDが復活を遂げた時も同じようにニヤけてしまいましたが、今回のGPU搭載版「Ryzen G」も十分にIntelと戦えるAPUなので、今後の展開が非常に楽しみな製品です。
GPU性能が高い「Ryzen G」だからこそmini-stxで活躍しそうなAPUで、個人的にそろそろデスクトップPC向けのAPUでPCを一台組みたいと思っていて、その候補として一番の有力なのがmini-stxフォームファクタなので、対応したマザーボードやケースが発売されたら、このRyzen GシリーズのAPUで組んでみたいですね。
ドライバの完成度は今のところまだ低そうですが、mini-stxに対応したケースやマザーボードが発売される頃には、いい感じになっているかもしれません。