2022.10.30

SFX電源が搭載可能なMini-ITX対応コンパクトケースでPC自作

先日、メインで使っているゲーミングPCをRyzen 5 5600で組みなおしましたが、それによって、CPUやグラフィックボードなどPC1台分のパーツが丸々余ってしまったので、サブ用のゲーミングPCを自作することにしました。

目次

  • 購入したPCケース
  • METIS PLUSとのサイズ比較
  • PCパーツの組込み
  • 排熱問題
  • 最後に

購入したPCケース

ケースだけはなかったので、新しく購入することにしたのですが、条件はSFX電源が入るMini-ITX対応のケースで、通常であればキューブ型のケースが候補として上がるのですが、折角なので、これまで組んだことのない、中華製のPCケースを選択しました。

価格は5,000円ちょっと。

モデル名やメーカーについては情報がなく、AmazonやAliExpressで購入することはできますが、レビューなどの情報は一切ありませんでした。

発送も中国からで、自宅に届いたダンボールはボコボコになっていましたが、中のPCケースは無傷だったのは幸いです。

ケースはアルミ素材で軽く、見た目は意外といいです。

背面はグラフィックボードの位置からして、ライザーケーブルが必要。(後述しますが、このライザーケーブルの取り付けで苦労します)

サイドは両側とも取り外し可能なガラスパネルとなっています。

付属品は以下の通りでした。

METIS PLUSとのサイズ比較

PCパーツを組んだ後で、メインで使っているMETIS PLUSとのサイズを比較してみました。

正面

奥行

上記の通り、METIS PLUSを2周り二回りくらい小さくして、スタイリッシュになった感じ。

見た目はかなり気にいっています。

PCパーツの組込み

PCパーツの組込みですが、まずはSFX電源を取り付けます。

続いて、CPU、メモリ、SSDを取り付けたマザーボードをケースにネジ止め。(CPUクーラーは純正を使用)

逆側から見ると以下の通り。

マザーボードとグラフィックボードはライザーケーブルを使っての接続となるので、まずはグラフィックボードの取り付け位置を確認。

位置を確認して、いざ、ライザーケーブルで接続しようとして問題が発生しました。

まず、ライザーケーブルの長さは30cm必要です。組み込む前に20cmのケーブルを購入していまいたが、長さが足りず、買い直しました。

また、ライザーケーブルを実際に取り付けて組み込もうとすると、以下のように電源に接触してしまい、

グラフィックボードをネジ止めすることができません。

ライザーケーブルの接続部が、水平タイプ(180度)の場合は電源に接触して、垂直タイプ(90度)の場合は中央のしきりに接触して、どちらもグラフィックボードを固定することができません。

結局、ケーブルを固定しているプラスチックのパーツを外すことでなんとかグラフィックボードを取り付けることができたのですが、どう考えてもケーブルの耐久性が下がってしまうので、何度も取り外しをしていると使えなくなる可能性が高いです。

さらにグラフィックボードの下側を固定する仕組みがないので、ケーブルとケースが接触してグラフィックボードが傾いています。

これに関しては、ライザーケーブルの接続部が短ければ解決しますが、Amazonでケーブルを探した限り、そういった製品は見当たりませんでした。グラフィックボードの取り付け位置が、あと1cm高ければ問題なく取り付けられたので、非常に残念な箇所となっています。

グラフィックボード取り付け後のマザーボード側は以下のようになります。

CPUクーラーの周囲をライザーケーブルが覆っている状態で、見た目通り、エアフローは最悪です。これについては後述します。

最後にサイドのガラスパネルを取り付けて完成。

側面のパネルを両側とも取り外し可能なので、作業性はそこまで悪くはありませんでした。

排熱問題

パーツの組込み後、とくに問題なくOSは起動しました。

ただ、前述した通り、ケース内のエアフローはかなり悪く、CineBench R23を実行したところ、CPUの温度が最大で85度まで上昇。(CPUはCore i3-10100F)

METIS PLUSで同じ条件(純正のCPUクーラー使用)の場合、最大が75度だったので、ケースの違いだけで10度近い温度差が出ています。

コンパクトかつ、CPUの周囲がライザーケーブルで覆われてしまっているので、仕方ない面もありますが、ケース内の排熱がSFX電源のファンだけなのも問題としてあります。

今のままでも使えないことはないですが、ゲームプレイ中に次第に温度が上昇して、ファンが高回転で回りだしていたので、長く使うのであれば解決しておきたい問題です。

どうしたものかと思いましたが、底面に9cmサイズのファンを置けそうなスペースがあったので、試しに取り付けてみました。

ファン取り付け用のスペースとして用意されているわけではないので、ケースの通気口に合わせて無理やりネジ止めしている、といった状態になります。

ファン取り付け後、CineBench R23実行時のCPU温度は80度まで低下。

METIS PLUSほどではないですが、確実に温度は下がっているので9cmファンは取り付けておいた方が良さそうです。

最後に

今回、購入した中華製のPCケースは、まったく情報のないケースだったので(探せばブログ記事とはあるかもしれませんが...)、パーツの組込みに苦労する面もありましたが、総合的な評価としては意外とありだと感じました。

グラフィックボードの取り付け位置や排熱の問題など、微妙な点はいくつかあり、今回、グラフィックボードはNVIDIAのGTX 1650でしたが、RTX系とかではさすがに排熱が厳しいと思います。

個人的には、少し奥行が長くなってしまってもいいので、底面に12cmの排熱ファンが取り付けられたら良かったと思います。(1~2cm足りなかった)

あとはサイドはガラスパネルではなく、アクリルパネルにしてほしかったくらい。

とりあえず無事にサブPCとして使えそうなので一安心です。

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