Androidスマホの画面録画で内部音声を録音する方法
Androidスマホでプレイ中のゲーム画面を録画しようとしたら、画面は録画できても音声がマイクからの音でしか録音できず、余計な音を消したかったので、内部音声で録音しようとしたら、かなりハマってしまいました。
色々調べましたが、結論を先に言うと、Android 10であればアプリによっては内部音声で録音できますが、それより前のバージョン(~9)ではAndroidの仕様上、内部音声での録音はできないようです。
また、内部音声での録音ができない場合、ヘッドフォン/マイクロフォン端子を使った代替手段もありますが、所持しているスマホによってはちょっと苦労します。
目次
- Android 10で内部音声の録音
- ヘッドフォン/マイクロフォン端子を使った代替手段
- LetsViewを使ってPC側で録画
- 最後に
- Android 11で内部音声の録音 [2020年9月26日 追記]
Android 10で内部音声の録音
画面の録画にはAz Screen Recorderを使います。
こちらのアプリを使う場合、Android 10であれば設定画面でマイク(Microphone)と内部音声(Internal Audio)を選択することができます。
※ Android 10より前のバージョンのOSではこの設定項目は表示されません
ただし、実際に内部音声を選択して録画してみると、アプリによって録音できるものとそうでないものに分かれます。
私の場合、DQウォークやロマサガRS、Youtubeといったものは録音できましたが、フォートナイトなどの一部アプリで録音できないものがありました。
ヘッドフォン/マイクロフォン端子を使った代替手段
所持しているスマホにヘッドフォン/マイクロフォン端子がある場合、ヘッドセット用の変換アダプタを使って、ヘッドフォン出力をマイクロフォンに流すことで比較的にクリアな音声で録画することができます。
上記のヘッドセット用変換アダプタを使ったケーブルの繋ぎ方は以下の通り。
内部音声で録音したものと比べると音質は下がりますが、雑音が入らないので、スマホ標準のマイクで録音されるものと比べたら数段マシです。
注意点は接続する端子がマイクロフォンに対応した端子であること。Google Pixel 3aの場合、ヘッドフォン用の端子はありますが、マイクロフォンには対応していないのか、こちらの方法では録音できませんでした。最近はヘッドフォン用の端子すらない場合もあるので、そういった場合はUSB Type-Cから「イヤホン」と「マイク」に対応した変換ケーブルが必要になります。
また、接続しただけではケーブルからの録音はできず、録音するためには、レッサー音声切り替えというアプリを使って、録画時に音声を切り替える必要がありました。
なお、今回の調査で初めて知りましたが、端子の縞々の数でイヤホンとマイクのどちらに対応しているか分かるようになっています。3本線(4極タイプ)のプラグはイヤホンとマイクに対応、2本線(3極タイプ)はイヤホンのみ対応、といった感じ。
LetsViewを使ってPC側で録画
LetsViewというアプリを使って画面の録画ができるようなのでやってみました。
無線(WI-Fi)の環境さえあれば、スマホの画面をそのままミラーリングできるとっても便利なアプリで、キャスト先のPC側で録画が可能となっており、スマホで録画するわけではないので、この方法ならできるかもと思ったのですが、結果はNG。
Androidの場合、音声をPC側に飛ばすことができないようで、スマホ側から音が鳴ってしまいます。このため、もちろん録画しても内部音声での録音はできません。(Android 10でも内部音声での録音不可)
LetsViewのFAQにAndroidの音声を録音するための解決策としてAUXケーブルを使う方法がありましたが、そもそもキャスト先のノートPCでLINE INの端子(青色)なんて普通ありません。
最近はヘッドフォンとマイクロフォンの端子ですら一つになっているわけで、試しにヘッドセット変換ケーブルをPC側に接続して、スマホのヘッドフォン出力をPC側のマイク入力に接続してみたら、一応、録音することはできました。ただし、めちゃくちゃノイズが入っていて、とても視聴に耐え得るものではなく、さらにPC側のマイクの設定をかなり弄ったりしないとできなかったので、おすすめはしません。
ちなみに手持ちのiPod touchでミラーリングしたら、こちらの方法であっても、すんなり内部音声で録音することができました。
[2021年2月2日 追記]
Line In端子(青色)を搭載したデスクトップPCを手に入れたので、LetsViewアプリを使って録画(録音)してみたところ、比較的にクリアな音でスマホから出力される音を録音することができました。Android端末の画面キャプチャはこちらの方法が一番やりやすいと思います。
また、こちらの方法ですが、無線の速度が十分でない場合、録画品質は悪くなります。可能なら送信側(スマホ)と受信側(PC)で別々の回線にするのが望ましく、私の環境の場合、受信側のPCを有線LANで接続するようにしたら、録画の品質がよくなりました。
最後に
これまでスマホはAndroidの方が使いやすいと思ってきた私ですが、こと画面を録画したり他の端末にキャストしようとした場合、iOS端末の方が各段に使い勝手が良いです。
だからと言って普段使いのスマホをiPhoneとかにしたりはしませんが、サブ端末としてやはりiPhone SE2が欲しくなってくるのは仕方がないですね。
Android 11で内部音声の録音 [2020年9月26日 追記]
Android 11から画面録画の機能がネイティブで実装されるようになりました。
機能名は「スクリーンレコード」。
(※デフォルトでは表示されていないので、クイック設定タイルの編集で「スクリーンレコード」を移動して使える状態にする必要があります)
このスクリーンレコードでも録音の設定で内部音声を選択することができます。
実際に内部音声を選択して録画してみると、Android 11の基本機能として実装された機能だったのでちょっと期待しましたが、残念ながら、すべてのアプリを録音できるわけではありませんでした。
また、録画を停止する際に通知エリアを開いて停止する必要があり、そういった操作まで録画してほしくない場合は使えないので、画面録画の機能としては「Az Screen Recorder」の方が上です。
LetViewを使ったPC側での録画でもやはり内部音声を録音することはできなかったので、Android 11で追加されたスクリーンレコードは、あくまで、サードパーティのアプリをインストールしなくても画面を録画できる、というだけの機能なようです。
将来的には使い勝手が改善される可能性はありますが、今のところはサードパーティの画面録画の方がいいですね。