2020.4.21

フリーランスが加入する国民年金の保険料と支給額について

会社に務めているサラリーマンの方は厚生年金ですが、フリーランスの場合に加入するのが国民年金。

毎年、保険料を支払う時期になると、いつもどれくらい貰えるのか気になっていたので、国民年金の支給額や条件について、老後のことを考慮して今のうちに確認しておきたいと思います。

なお、付加保険料や前納した場合の割引といった制度がありますが、それを加味すると計算がややこしくなるので、今回はあくまで、国民年金単体かつ割引なしでの保険料と支給額になります。

目次

  • 保険料を支払う期間と額
  • 年金が支給される年齢と額
  • 保険料と支給額の推移
  • 支払った保険料の元が取れる期間は?
  • 最後に
  • 参考リンク

保険料を支払う期間と額

まず、きちんと調べるまでモヤっとしていた国民年金の保険料を支払う期間ですが、20歳~60歳までの40年間(480ヶ月)が保険料を支払う期間になります。

2020年の1ヶ月の保険料が16,540円

この金額が据え置きで、全期間支払った際の保険料の総額は以下の通りになります。

16,540円 × 480ヶ月 = 7,939,200円

総額で800万円弱。年間で考えると20万円弱と、決して安くはない金額ですが、上記の総額はあくまで2020年の保険料で試算したものなので、保険料が年々増加してことを考えると、最低800万円と見積もった方がよく、このままの上昇ペースであれば、2040年には総額の保険料が1,000万円になっていてもおかしくありません。

年金が支給される年齢と額

国民年金が支給されるのは65歳からで、支給期間は生涯までとなります。

60~64歳は待機期間となり、希望すればこの期間であっても年金を受け取ることができますが、その場合、生涯に渡って受け取れる年金が減額されます。逆に66~70歳で遅らせることもできて、この場合は増額されます。

以下は、保険料を40年間すべて納付した場合に、65歳から受け取れる年金の支給額になります(2020年ベース)。

年額 781,700円(月額 65,142円 × 12ヶ月)

上記は40年(480ヶ月)分すべて納付した際に受け取れる年金額ですが、納付していない月がある場合は以下の計算式となります。

年額 781,700円 × (納付済みの月数 ÷ 480ヶ月) = 受け取れる年間の支給額

簡単な計算式なので、国民年金単体であれば、自分の納付済み月数によって、65歳からどれくらい貰えるのかがすぐに分かります。

保険料と支給額の推移

自分が受け取れる年金の支給額がなんとなく分かったと思いますが、注意したいのは、支払う保険料は年々増加しているのに、受け取れる年金額は変わっていない、という点です。

以下は1970年から2020年までの保険料と支給額の推移になります。

グラフにすると以下の通り。

グラフで見ると分かりやすいですが、支給額が1995年から変わっていないのに対して、保険料は徐々に増加しています。

これは平均寿命が増加したことによる高齢者の増加、さらにはそれと反比例するように労働人口が減少していることが一番の要因です。

出生率の低下が叫ばれて久しいですが、改善される気配が今のところないので、今後はさらに支給額はそのままで保険料だけが増加していくことが考えられます。

支払った保険料の元が取れる期間は?

保険料と支給額のリストの一番右側に「収支が逆転する期間(年)」を掲載していますが、2020年時点で約10年となっていて、支払った保険料の元を取る頃には75歳になっている計算になります。

当然、今後はこの期間についてもさらに延びていくことが予想されるので、もしかしたら、どこかの段階で払うのが馬鹿らしく思う人が増えて、納付される保険料の減少によっては、年金制度が崩壊するといったシナリオがあるかもしれません。

行動の制限があるとはいえ、国民年金よりも生活保護の支給額の方が多いので、今でも不満を抱えている人は多いように思います。なので、この年金制度がいつまで続くのか、正直、かなり不安ですね。

最後に

フリーランスが老後のことを考えた場合、国民年金だけではどう考えても足りないので、付加保険料の納付や受給開始の繰り上げ、さらには年金とは別の収入源を用意する必要があります。

生涯現役といえば聞こえはいいですが、数十年後もそう言える人はきっと僅か。

最終手段として生活保護という社会的なセーフティネットは存在しますが、その仕組みが今と変わらずに今後も残っているかどうかは不透明なので、結論としては、やはり今から老後のことを考えて行動するしかないように思います。

参考リンク

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