鳴潮用にRyzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5070でゲーミングPCの自作
最近、オープンワールドRPGの鳴潮にドハマりしているのですが、度重なるバージョンアップによって、レイトレーシングや120FPS対応、さらにフレーム生成やウルトラ画質など、要求されるスペックが段々と高くなってきたので、4Kで最新の映像を楽しむためにもゲーミングPCを新調することにしました。
目次
- 個人的に要求するスペック
- 購入したパーツ
- 組み立て
- ゲーミング性能
- 最後に
個人的に要求するスペック
闇雲にハイエンドのパーツを揃えたら、さすがに出費が嵩むので、購入前に、以下の通り、求める条件を絞り込みました。
- グラフィックプリセット:せっかくなので「ウルトラ画質」でプレイしたい
- DLSS アップスケーリング:できれば「効果重視」
- DLSS フレーム生成:使ってみてから判断
- レイトレーシング:「低」でいいので利用したい
- 解像度:4K
- フレームレート:最大は60で十分(120 FPSはそもそもモニタ側が対応していない。また、フレームレートが要求されるゲームでもない)
購入したパーツ
上記の条件に沿って、購入したパーツは以下の通りです。
- CPU:AMD Ryzen 7 9800X3D
- GPU:Palit GeForce RTX 5070 Infinity 3 12GB
- マザーボード:ASRock B650M Pro X3D WiFi
- メモリ:DDR5-5600 16GB × 2
- 電源:MSI MAG A750GL PCIE5
正直、4Kモニタの場合、CPUよりもGPUの方がボトルネックになるので、9800X3Dではなく9700Xでも十分そうでしたが、将来的にグラボをアップグレードすることも考慮して、9800X3Dにしました。
記載のない、CPUクーラーやSSDは自宅にあるものを使いまわします。
ケースはLIANLIのコンパクトケース「A3-mATX WD」をチョイス。
木製のフロントパネルがオシャレだったのでこれにしました。ぶっちゃけ、このPCケースのデザインが好きすぎて、今回のゲーミングPCの新調を決断したといっても過言ではないです。
組み立て
A3-mATXは人気のケースなのか、YouTubeなどで実際の組み立て動画が結構あるので、ここでは簡単に紹介。
とりあえずケースのパネルを外した状態にします。
マザーボードとCPUを取付。
CPUクーラーはCORSAIRのH60を使いまわし。
Ryzen 7 9800X3Dにシングルタイプの簡易水冷ではちょっと心もとなく、組み立て後に確認すると、通常時はCINEBENCH R23実行時にMAX「85℃」で、Ryzen MasterでEcoモードにしたらMAX「75℃」でした。CPUを全開で利用するシーンやゲームをプレイする機会は私の場合はないので、これで十分です。
メモリとM.2 SSDの取付。
ケースファンは3連の12cmファンを上下に1つずつ。
ボトムはマザーボードと前面のUSBケーブルをつなぐコネクタが干渉して、ケーブルをかなり曲げないといけなかったので、取り付けは結構ギリギリでした。
電源の取付位置は組み込むパーツによって、いくつか選べるようになっています。
最初、前面にファンがくるように取り付けましたが、実際に動かしてみると、ファン音が気になったので、後で、ファンがケース内部に向くように取り付けなおしました。電源の設置場所や位置、向きは結構自由度が高いです。
あとはグラボをとりつけてケーブルの接続。
グラボは下側に余裕がないかと思って2スロットサイズのものにしましたが、頑張れば3スロットサイズもいけそうです。
あとはパネルを元に戻して完成。パネルの取り外しがツールレスになっているので、簡単に着脱できるのがいいですね。それと、こちらのケースは、全面がメッシュになっていて、上下にケースファンを取り付けることができるので、エアフローはかなりいいです。
ゲーミング性能
とりあえず実行してみたFF15ベンチの結果は以下の通り(標準品質、4K(3840 × 2160))。
肝心の鳴潮では、まずはグラフィックプリセットで「ウルトラ画質」が選択可能であることを確認。
解像度「4K」、グラフィックプリセット「ウルトラ画質」、DLSSアップスケーリング「効果重視」、レイトレーシング「低」、最大フレームレート「60」の条件で、ソアー中のGPU使用率が平均して「80%」前後と、まずまずの及第点でした。
ただ、セブン・ヒルズの無音区では、水面が広がっている場所で複数の敵と戦うという、レイトレーシングでかなり負荷がかかる場所になっているようで、フレームレートが「35」FPS前後まで落ち込みました。さすがにプレイに支障が出るレベルでしたが、今のところ、確認できた場所はここくらいです。
同じ場所で、DLSSアップスケーリングを「性能重視」にすると、ギリギリ、60FPSを切るくらいになります。
CPUへの負荷はそこまでかかっていないので、ボトルネックは明らかにGPU。GeForce RTX 5070でレイトレーシングを利用する場合は、操作性と画質のどちらを優先するかで、DLSSの設定を切り替える感じになりそうです。ちなみにレイトレーシングをオフにすれば、DLSSアップスケーリングが「効果重視」であっても「60」FPSの維持は余裕です。
また、GeForce RTX 5070を利用する場合の懸念はメモリの容量(12GB)だと思いますが、今回の条件では、いっても「10GB」ちょっとだったので、そこまで余裕があるわけではありませんが、十分、足りていました。
フレーム生成についても試して、たしかにフレームレートは上がりますが、若干、操作性(反応)が悪くなります。それとONにした途端、結構な頻度でゲームがクラッシュして強制終了したので、私だけの環境かもしれませんが、ちょっと使用できるレベルではありませんでした。フレーム生成の機能があるからといって、そこまで期待しない方がよさそうです。あと、フレーム生成をONにすると、上限のフレームレートの制限がなくなり、限界までGPUを使い続けていたのですが、そういうものなんですかね。常に100%稼働とかグラボの寿命が短くなりそうな気がしますが...。
鳴潮以外でプレイしているゲーム、原神、崩壊スターレイル、ゼンレスゾーンゼロ、については、どれも一番上のプリセットで問題なく4Kでプレイ可能です。
PCを新調する前のRTX 3060 Tiだと、ゼンレスゾーンゼロの戦闘時にカクつくことがありましたが、さすがにRTX 5070なら余裕ですね。
最後に
数年前はグラフィックボードに数万円も出すのはありえないと思っていましたが、これも時代なのか、慣れてしまったのか、今回、さらに高いグラボを購入してしまいました。
上の画質があるなら、どうしてもそれを確かめたくなるのは人の性としては仕方がないこと。ましてやそれが、好きなゲームならなおさらです。
ただ、さすがにゲームだけに使うのはもったいないので、生成AIとかもそろそろ試してみたいですね。