ゲーミングPCのSSD容量を512GBから2TBに換装
ゲーミングPCの内蔵SSD(M.2 2280)を512GBから2TBに換装したので、その時の様子を紹介します。
目次
- 購入したSSD
- ディスク(SSD)のクローン
- ベンチマーク
- QLC NANDの耐久性について
- 最後に
購入したSSD
換装用に購入したSSDはBiwin NV7200 2TBです。
こちらのSSDにした理由は一言で言うと価格が安かったからで、その安い理由として、QLC NANDを採用しているという点があります。
MLCやTLC、それに今回のQLCとはフラッシュメモリの種類で、SSDの寿命や耐久性に関わってくるところになりますが、私の使い方(基本的にゲームしかしないPC)ではQLCで十分だと判断しました。
その判断の理由については後述します。
ディスク(SSD)のクローン
今回はWindowsの入っているメインのSSDの換装なので、取り替える前にディスクのクローンを行います。
クローン自体は簡単で、購入したSSDを外付けのケースに取り付けて、移行対象のPCに接続。
その状態で、クローンソフトを起動して、ディスクのクローンを実施するだけです。
使用しているクローンソフトはHD革命/CopyDriveですが、今回、購入したSSDには無料のクローンソフトが付属していました。クローンソフトについては、一つ前の記事でも述べているように、フリーソフトで無料できるものが失くなっているので、SSDの購入前にどのソフトで対応するのか予め決めておいた方がいいです。
クローンが終わったら、SSDを差し替えれば完了です。
差し替え後のPCの起動は問題なくできましたが、400GB程度のデータの移行で5時間くらいかかったので、転送速度にもよりますが、その点だけ注意が必要です。
ベンチマーク
QLC NANDの耐久性について
冒頭に述べたように、こちらのSSDが安い理由はQLC NANDタイプのフラッシュメモリを採用している点にあります。
コンシューマー向けで、現在、主流となっているSSDはTLCタイプの認識ですが、TLCと比べてQLCは寿命や耐久性が低くなっています。
寿命や耐久性を測る指標としてTBW(書き込み可能なテラバイト数)があり、換装前のSSDがTLCタイプの512GBだったので、今回、購入したBiwin NV7200の同容量のSSDと比較すると、それぞのTBWは、TLCが500TBW、QLCが200TBWで、QLCはTLCの半分以下の耐久性となっています。
ただ、TBWは書き込み可能なテラバイトであることから、SSDの容量が増えれば増えるほど、その数値は上がり、2TBの場合は800TBWとなり、512GBのTLCよりも耐久性が上になる、ということになります。
では、実際にどれくらいの書き込みが行われているのか、というと、これはユーザーの使い方にもよるので、参考程度にしかなりませんが、少なくとも私の場合は、ゲーム用途のみの使用で、CrystalDiskInfoでSSDの総書き込み量を確認すると、2年間で10TB程度でした。
SSDのTBWが500とした場合、まだまだ余裕があり、これがQLCタイプで200TBWだったとしても、10パーセントにも到達していないということになります。
このことから分かるのは、ゲームと同時に配信をしたり、録画して動画の編集を行っていないのであれば、QLC NANDでも十分に耐えられそう、ということ。
もちろん、今はしていないけど、将来は分からない、といった場合や、現在のTLCとQLCタイプの価格差は2TBで2000円前後なので、その程度の差であれば、気にしないといった場合は、TLCタイプのものを選んだ方がいいと思います。
SSDの耐久性(TBW)については、各メーカーの仕様に記載されているので、気になる方はそちらを確認してください。
最後に
クローンソフトの選定でだいぶ手こずりましたが、換装後は、ゲームのバージョンアップでストレージの容量を気にする必要がなくなり、PCの動作も気持ち良くなった気がするので、個人的には大満足でした。
最近はPCやパーツの値段が上がっているので、PC自体を買い替えるのではなく、延命策として、SSDの換装に留めておくというのもありだと思います。