Ryzen 7 9800X3DとASRock製マザーボードでCPU故障
AMDのRyzen 7 9800X3DとASRockのマザーボード(B650M Pro X3D WiFi)でゲーミングPCを組んで1年ほど使用していますが、先日、電源を入れてもBIOS画面すら表示されず、起動しなくなりました。
目次
- 詳しい症状
- 症状改善のために試したこと
- メーカー保証サービスの利用
- CPU交換後の状態
- ASRockマザーボードの今後の利用について
詳しい症状
詳しい症状としては、電源を入れると通電はしているようでファンは回転しますが、画面が表示されないといったもので、通常はBIOS画面は表示されますが、それすら表示されない、といった具合です。
実は、PCを利用して半年くらいした頃から、この症状は発生していて、1週間に1回くらいの頻度で起きていましたが、そこまでの頻度ではなかったので、根本的な解決はしていませんでした。
1度だけ、1週間に何度も発生する症状がひどい時があり、その時に、メモリの抜き差しなどを試して、症状が軽減されたことがあり(なくなりはしなかった)、直近では、ほぼ発生せず、直ったのかな、と思った矢先、完全に起動しなくなった、という経緯になります。
完全に起動しなくなる直前、パーツ交換やドライバやアプリのインストールといったことは一切しておらず、毎日の日課として、いつも通りに電源を入れたら、何回起動し直しても、画面が表示されない、といった感じです。
マザーボード上の状態を示すポストステータスチェッカー(PSC)の状態はブートエラーを示す黄緑色が点灯している状態でした。
症状改善のために試したこと
完全に起動しなくなってから、原因究明のために以下の対応を実施しました。
- 電源プラグの抜き差しやコンセントの差込口を変更
- メモリの抜き差し、シングルチャネルでの利用、使用するメモリスロットの変更
- グラフィックボード(GeForce RTX 5700)やUSB機器の取り外し
- M.2 SSDの取り外し、スロットの変更
結果はすべてNG。一度だけ、M.2 SSDのスロットを変更した際に起動しましたが、それっきりで、再起動したら、二度と表示されなくなりました。
この時点で、どこかしらのパーツが故障している可能性が高く、BIOSすら表示されない、といったことから、CPU、マザーボード、電源、のいずれかだろうと当たりをつけます。
さらに、AMD Ryzen 7 9800X3DとASRock B650M Pro X3D WiFiの組み合わせで、ちょうど今回と同じ症状のレビューを見かけて、CPUとマザーボードのどちらが原因だろうと思い、今後、利用するにしても別のマザーボードにした方がよさそうだったので、新しいマザーボード(MSI B850M GAMING PLUS WIFI6E)を購入してCPUを乗せ換えてみました。
乗せ換えてみても症状は変わらなかったので、十中八九、CPUが原因だろうという考えに行きつきます。
とはいえ、CPUの外観自体には損傷は見られず。
別のCPUがあれば、乗せ換えて確認することができるのですが、残念ながら所持していません。個人で同じソケットのCPUを複数所持しているのはなかなかないですよね。
AM4(Ryzen 5 5600)なら移行前のPCが残っててあったんですけどね。
メーカー保証サービスの利用
そんなわけでCPU故障の可能性が極めて高かったので、メーカーの保証サービス(3年保証)を利用することにしました。
利用するには、AMDのサイトからRMAリクエストを送るか、購入店で対応してもらうかの2択になります。
AMDへのRMAリクエストを行うには、アカウントを作って、症状を詳しく報告し、さらにCPUの写真や購入時の納品書といったものをアップロードする必要があり、すべて英語での対応になるので、非常に手間がかかります。最終チェックのタイミングで郵便番号にハイフンが入ってエラーになった時は、最初からやり直しになるので、さすがに諦めかけました。エラーを出すなら、アカウント登録で住所を入力した際に出せよ、と。
とまあ、なんとかRMAリクエストを出して、届いたメールに返信するだけのところまで行きましたが、そのメールに販売店で対応してもらった方がスムーズだよ、という内容があったので、最終的には、購入店であるドスパラ(通販)で対応してもらうことにしました。
ドスパラ(通販)で保証サービスを受けるには、サイトのサポートページから不具合のあったパーツの検査申込を行います。
問い合わせ内容に不具合の詳細を記入し、壊れたパーツの集荷の日時を決めて、あとは、集荷に来た作業員に段ボールに入れたCPUを渡すだけです。
申し込んだのが平日の水曜。集荷に来たのが同じ週の金曜日で、交換品が届いたのは翌週の金曜日だったので、期間は、だいたい1週間ちょっとです。
交換品が届く1週間の間、ドスパラからの連絡は一切なく、いきなり、交換品が届いたので、メールで問い合わせたところ、やはり、CPUに不具合が検出された、とのことでした。
CPU交換後の状態
届いた新しいCPUをMSIのマザーボードに載せて起動したところ、あっさりBIOS画面が表示されて、何事もなく起動しました。
マザーボードを変えたので、MicroSoftアカウントでログインする際に、認証が必要だったこと、また、認証するためにはネットワークへの接続が必須なのですが、マザーボードを変えたのでドライバが入ってなくてWiFiは認識せず、有線での接続が必要だったので、起動後はちょっとした作業が必要です。
一番、困ったのは、マザーボードを変えたことで、Windowsのライセンス認証が解除されてしまった点。
これまでWindowsの認証は、Windows 8からアップグレードされたWindows 10のデジタルライセンスを使い続けていましたが、2023年頃にこの対応がNGになったとのことで、このタイミングで、Windowsライセンスの購入が必要になりました。
少し前にミニPCも壊れて、そちらも新しいミニPCを新調したばかりで、同様にWindowsのライセンスが必要になったので、まさにダブルパンチ。予想だにしていかった、とんだ出費です。
今後もPCを自作するかどうかは、昨今のメモリやSSDの高騰でだいぶ怪しいですが、DSP版を購入して、また壊れたら、と思うとさすがに怖かったので、どちらもライセンスの移行が可能なリテール版のライセンスを購入することにしました。
HomeとPro版を1つずつで、合計4万円ちょっと。もう壊れてほしくありませんが、壊れたとして、ひとまず、Windowsのライセンスとしては買いなおす必要がなくなるので安心です。
ASRockマザーボードの今後の利用について
今回の残る問題は、故障の原因である可能性の高いASRockのマザーボードの扱いをどうするのか、ということ。
Ryzen 7 9800X3DとASRockのマザーボードについては、以前に、ASRock側の問題でCPUが壊れる可能性がある、と問題になっていたことがありましたが、今回のことがあるまで、対岸の火事のように受け止めていて、まさか、自分が、当事者になるとは夢にも思っていませんでした。
一応、その問題を知った時に、BIOSのバージョンアップなどは実施していたんですけど、どうやら、BIOSで片付く、問題ではなかったようです。
念のため、ドスパラのサポートセンターに、ASRockのマザーボードを使い続けていいのか、という点と、今回の事象はX3D系のCPUでのみ発生するのか、という2点を問い合わせてみましたが、ドスパラ側からは、マザーボードを検証してみないとなんともいえず、X3D系以外のCPUの利用については自己判断になる、との回答でした。
回答から察するには、ASRock B650M Pro X3D WiFiのマザーボードで100パーセント発生している問題、というわけではなさそうです。
壊れていないなら、Ryzen 5 9600Xとかを載せて使うことも考えましたが、複数台PCがあっても使わないので、いったん、倉庫送りにして、1年後とかにMSIマザーボード側で不具合がないなら、廃棄処分にするしかないかな、と思っています。
今回の問題が起こるまで、ASRock製品に不満とかなかったので、ちょっと残念ですね。