2024.5.6

LGのスマートモニター「32SQ730S-W」を購入してみた感想

これまで使用していた4Kモニタ(HP V28)は、パネルの種類がTNで視野角が狭かったり、テレビ用のスタンドに設置したことで視聴距離が変わり、サイズが小さく感じることがあったりしたので、新しいモニタを購入することにしました。

目次

  • 購入した液晶モニタ
  • スマート機能
  • サウンドバーの設置(eARC/ARC対応)
  • USB Type-Cでの接続
  • 画面のワイヤレス共有(AirPlay、Miracast)
  • Bluetoothでスピーカーとの接続
  • 実際に使ってみた感想

購入した液晶モニタ

購入したモニタはLGのスマートモニター「32SQ730S-W」です。

解像度は4K(3,840 × 2,160)で、サイズは31.5インチ。リフレッシュレートは60Hz。

モニタ本体以外の内容物は以下の通り。

映像入力はHDMI×2、USB Type-Cの3系統あり、HDMIの1つはeARC/ARC対応のポートになっています。

スマートモニターなので有線LANの接続端子があり、無線LANにも対応。

通常のモニタとの最大の違いはこのスマート機能で、こちらのモニタには、OS(webOS 22)が搭載されていて、YoutubeやAmazon Prime Videoなどのアプリをインストールすることで、モニタ単体で動画などを視聴することができます。

ジャンルとしてはテレビでいうところのチューナーレステレビと似ていますが、そちらとの違いはパネルの表面がアンチグレアだったり、31.5インチクラスの画面サイズでeARC/ARCに対応していたりすることで、チューナーレステレビがソファに座ってゆったり視聴することを前提したものであるのに対して、こちらのスマートモニターは、あくまでオフィスやゲーミングチェアに座りながら作業や視聴することを前提としたものになっている点です。

チューナーレステレビがテレビよりなのに対して、スマートモニターはあくまでPC用のモニタよりの製品と言えます。

付属のスタンドは高さ調節が可能で、一番低い状態と高い状態は以下の通りです。

一番低い状態。

一番低い状態。

高さを調節する際は、軽く力を入れるだけで調整可能です。

スマート機能

webOSのホーム画面を起動すると、以下のような表示に切り替わります。

基本的には、ここから視聴したいアプリなどを起動していきます。(リモコンのショートカットボタンは、NETFLIX、Disney Plus、Prime Video、U-NEXTが配置されています)

操作は付属のリモコンで行いますが、反応はよく、スムーズに操作可能で、説明書などは必要なく直観的に操作可能。

一点、注意しておきたいのは、webOSはLGの独自OSで、すべてのアプリを網羅しているわけではない点で、YoutubeやAmazon Prime Videoなどのアプリに対応している一方、Abema TVやDMM TVなど、視聴できないアプリもあります。

少し前はTVerも対応していなかったようですが、これについては最近になって対応したみたいなので、今後、増えていく可能性はありますが、事前に自分が普段利用している動画サービスに対応しているかどうか確認が必要です。

ちなみに私の場合、最近になってAmazonのPrime会員を解約して、DMM TVの会員になったばかりだったので、Youtubeしか利用するアプリがなく、正直、スマート機能を利用する頻度はあまりなさそうです。

サウンドバーの設置(eARC/ARC対応)

スマート機能が使えないなら、普通のモニタでいいのでは、と思うかもしれませんが、個人的に期待していたのは、eARC/ARCに対応している点で、対応しているサウンドバーと接続することで、HDMIケーブル一本で音声の出力や、電源のON/OFF連動が可能になります。

設置したサウンドバーはJBLのBar 5.0 MultiBeam。

サウンドバーをeARC接続することで、音質が向上するのは当然として、モニタの電源と連動してON/OFFしてくれるのが本当に便利です。

作業用のモニタであれば、音質にそこまでこだわる必要はありませんが、今回、購入したモニタはゲームでの利用がメインで、せっかくモニタを買い替えるなら、もっといい音でゲームしたい、という思いがありました。

リフレッシュレートが60Hzなので、そもそもゲーミング用としてどうなの、というのはありますが、今のところ、プレイしているゲームが最大で60Hzまでのものしかないので、個人的には問題ありません。

ただ、このARC機能にも注意点があり、サウンドバーによっては相性の問題で、正常に動作しないことがあります。

実は、JBLのサウンドバーを購入する前にFunLogyのサウンドバーを購入していたのですが、そちらのサウンドバーでは、まともにARCが機能せず、接続した直後は正常に動作するのに、一旦、モニタの電源を落としたりすると、次にモニタの電源を入れてもサウンドバーは起動せず、そのまま全く反応しなくなる(リモコンからの操作も一切受け付けない)状態になり、最終的に電源ケーブルを引っこ抜く必要がありました。

このため、FunLogyのサウンドバーはモニタとBluetoothで接続していて、そのままでも良かったのですが、eARC機能のためにこちらのスマートモニターを購入した経緯もあったので、迷った挙句に、JBLのサウンドバーを購入したという流れになります。

JBLのサウンドバーとの相性はよく、ARC接続による不具合は今のところ一切ありません。

調べた限り、FunLogyのサウンドバーが悪かったというよりも、ARCの相性関連の不具合はよくあるみたいなので、どちらかといえば、規格に問題があるような感じでした。

あと今回購入したLGのモニタにサウンドバーを合わせる際は、31.5インチというサイズでモニタの幅が70cmちょっとしかないので、コンパクトなサウンドバーを用意することをお勧めします。

ARC機能を利用する場合、HDMIのポートが一つ埋まってしまうので、その点にも注意が必要。

USB Type-Cでの接続

こちらのモニタには、USB Type-Cのインターフェースが用意されていて、ケーブル一本で給電と外付けモニタとして利用することができます。

出力ワットは65W対応で、持っていたノートパソコンを繋いでも、問題なく給電できていました。

ただ、USB Type-C経由で給電可能なモニタ全般に言えることですが、モニタのACアダプタのサイズは大きいです。

画面のワイヤレス共有(AirPlay、Miracast)

画面共有はAirPlayとMiracastに対応しています。

iPhoneユーザーであればAirPlay、AndroidユーザーであればMiracastになりますが、Miracastはあくまでスマホの画面などをミラーリングする機能で、スマホをリモコン替わりに使うことはできません。

Android端末であっても、なぜかYoutubeアプリのみリモコン替わりとして使えましたが、理由は不明。私はAndroidユーザーなので、正直なところ、ChromeCastに対応していてほしかったですが、そもそもキャスト機能については、必要性は薄く、思い出した時くらいしか使ってこなかったので、個人的には問題ありません。

Bluetoothでスピーカーとの接続

モニタ側にBluetoothの機能があり、モニタとBluetoothに対応したスピーカーやイヤホンなどと接続することができます。

モニタと接続することの最大の利点は、モニタと接続している複数のデバイスでペアリングを切り替える必要がない点で、前述のFunLogyのサウンドバーとBluetoothで接続して利用していましたが、普通に使えていました。

使用しているスピーカーによると思いますが、遅延や音質といった点も気になりませんでした。

実際に使ってみた感想

こちらのスマートモニターをしばらく使ってみた感想ですが、31.5インチサイズでアンチグレア、さらにeARC/ARC対応のモニタは唯一無二感があり、基本的には満足しています。

その一方、不満点はいくつかあり、対応しているアプリやキャスト機能については上記で述べていますが、それとリモコンの電池がボタン電池だったので、個人的には単4電池の方がよかったです。デザイン重視(リモコンが薄い)だと思いますが、ボタン電池は予備で買っておくと、使わずに残って、最終的に、なんのための電池なのか、忘れてしまうことがよくあります。

また、こちらのモニタはパネルの種類がVAタイプになり、IPSに比べて斜めから見た際に白っぽく見える、みたいなことを事前に聞いていたのですが、これについては、実際に見た限り、気になるレベルではありませんでした。

VAパネルの特徴として、コントラスト比が高く、引き締まった黒が表現できるという点があり、それは映画鑑賞には向いていますが、たまに暗いシーンで、ちょっと暗すぎる、と感じることがあります。ただ、これは慣れで、しばらくしたらそこまで気にならなくなりました。

なにげに初VAだったのですが、PCモニタとしての利用で、作業中にVAパネルであることを感じる場面は一切なかったので、普段使いのモニタとしてVAパネルでも十分に感じたのが、今回の一番の収穫だったりします。(IPSよりもVAパネルの方が価格が安いので)

値段を気にしないのであれば、ミニLEDタイプのモニタを購入してみたいですが、まだまだ価格が高いので、それはだいぶ先になりそう。

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